繁華街の物件選びのポイントを再確認。飲食店開業でメリットを活かせる業態とは?
2023年7月25日

繁華街への出店にはメリットがいっぱい
繁華街とは、商業施設が集積していて、遠方から人が集まるエリアです。ショッピング、観劇、街歩きなどを目的に訪れた人々は飲食店にも立ち寄ります。そんな繁華街への飲食店出店には、多くのメリットがあるのです。■集客しやすく会食需要も見込める
多くの人が飲食店を利用するので、集客しやすいことが最大のメリットです。各地から人が集まる同窓会、忘年会などでは交通の便がよい繁華街が選ばれるので、宴会の需要も高いです。■稼働率が高い
住宅地の飲食店であれば、営業時間はランチタイムとディナータイムということが一般的ですが、繁華街では朝、ティータイム、深夜などにも集客できます。休日だけでなく平日も一定の需要があり、稼動率が高いことも魅力です。■特徴ある料理やコンセプトで集客できる
繁華街には世界各国料理、激辛料理、新感覚スイーツなど多種多様なジャンルの飲食店があります。料理だけでなく、インテリアやサービスで差別化している店も。こだわりの強い店を出すなら、多くの人が集まる繁華街が向いています。繁華街に出店するデメリットはコストと激しい競争
一方、繁華街に出店する場合のデメリットは以下です。■家賃が高い
最大のデメリットは、賃料が割高ということです。利益を出すための売上目標も高くなります。■物件が見つかりにくい
繁華街へ出店したい希望者は多く、希望する条件に合う物件の情報を得ることが難しい場合があります。■入居審査が厳しい
人気の物件では実績ある大手企業の借り手が優先され、個人での入居申込では審査が通りづらいこともあります。■競争が激しい
うまく出店できたとしても、その後は飲食店同士の激しい競争にさらされます。繁盛店とそうでない店の差は歴然。繁華街の飲食店では、1年以内に退店する例も少なくありません。
繁華街へ出店するなら、立地やエリアを一工夫
多くのデメリットがあることも確かですが、繁華街に出店したいならさまざまな方法があります。まず、対象地域を広げて物件を検討することです。東京の場合なら新宿・渋谷など超人気エリアへの出店はハードルが高いですが、それ以外の駅周辺では個人店も多くなります。さらに東京多摩地区、埼玉県、千葉県にも多くの人が集まる繁華街があります。立地ではメインストリートから入った路地沿いや、駅から少し離れたエリア。物件としては路面店ではなく地下や空中階の物件、古い建物の店舗などを検討しましょう。個人で出店するなら、大手企業が対象としにくい10席前後の小規模店舗も有力候補です。やや目立たない場所でもコンセプトの打ち出し方、SNSなどを活用する発信の工夫で集客が可能です。また、ネットで情報を検索するだけでなく地元の不動産店に通い、時間をかけてじっくり探すこともポイントです。
繁華街で営業するなら、稼働率が高い業態がおすすめ
繁華街へ出店するなら、稼働率が高く多くの売上が見込める以下のような業態が向いています。■食事もできるカフェ
食事ができてカフェ利用もできる店は、繁華街なら朝から深夜まで営業することが可能です。メニューや内装については「ファミリー向け」「カップル向け」など、顧客ターゲットを明確に設定して綿密に計画しましょう。■飲まない人も利用しやすい居酒屋
誰でも利用しやすい居酒屋業態は、一定の需要があります。さらに、お酒を飲まない人にとっても魅力的だと感じられる食を提供すれば、プラスアルファになります。「餃子」「チーズ」「魚介」など、フードにも特色を持たせましょう。■ラーメン・カレーなどの一品料理
ラーメン、カレーなどの専門店の魅力は回転率の高さと在庫管理のしやすさ。昼から夜まで通し営業して多くの人を集めることができれば、収益を上げやすい業態です。もちろん、これ以外のジャンルで繁盛している飲食店も繁華街にはたくさんあります。どんな店に人が集まっているのか、人気店の価格帯はどれくらいかなど、エリアを歩いてリサーチすること、差別化できる業態を考えることも大事です。周到に準備をして繁華街への出店を成功させましょう。
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