春は苦味？ アスパラガス、あさり、マンゴー……。デトックス効果を高める10の春食材

穏やかな春の陽気を感じられるようなってきたこの頃。街の風景も少しずつ変わりつつあるようで、通り沿いの街路樹には新芽が芽吹き、道ゆく人の装いも軽やかになってきました。

街の風景と同じように、人の体も、春に向けて少しずつ変化を遂げています。暖かくなるにつれ、デトックスを活発におこなうようになるのです。これは、冬の寒さから身を守るために栄養分を蓄えていた体が、暖かくなったことで通常モードに戻り、過剰に蓄えていた栄養分や老廃物を排出するようになるから。こうした体の動きに乗じて、春からダイエットを始める方も多いようです。

さて今回は、こうした体の変化に良い効果をもたらす春の食材をご紹介します。これらの食材をメニューに取り入れれば、デトックス効果を高めたい女性からきっと人気を得られるはず。

■アスパラガス

アスパラガスに含まれているアスパラギン酸は、新陳代謝を積極的に促すほか、疲労回復や滋養強壮にも役立ちます。また、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンB1といった豊富なビタミン類を含んでいるので、風邪予防や肌を美しく保つ効果も。

■タケノコ

チロシンという成分を含んでおり、これが老化防止や脳の活性化を促します。また腸を整える効果もあるので、便秘の人にも最適です。

■菜の花

菜の花は栄養バランスがとても良いのが特徴です。抗酸化効果のあるβカロテンやビタミンC、ビタミンEなどを豊富に含み、免疫力の向上、老化防止、肌を美しく保つ…といった効果が見込めます。また、食物繊維も豊富なので便秘予防にも効果を発揮します。

■玉ねぎ

玉ねぎは硫化アリルという成分を含んでおり、これがビタミンB1の吸収を助けるため、ビタミンB1不足からくる疲労、食欲不振、不眠などに効果を発揮します。“自然の薬”と称されている通り、デトックス効果も抜群で、しかもあらゆる料理に取り入れやすいのも大きな魅力です。

■ごぼう

食物繊維を多く含むごぼうは、腸内に溜まった毒素を排出するのに役立ちます。また、抗酸化物質も含まれているので、病気や老化のもとになる活性酸素の働きを抑える効果も。

■にら

玉ねぎと同じく、硫化アリルを多く含むニラ。疲労、食欲不振、不眠などに効果を発揮するほか、食物繊維を多く含んでいるので、便秘の解消にも役立ちます（ただし、ニラの食物繊維は水に溶けにくい不溶性食物繊維なので、便秘の症状が重い方は逆効果になる可能性も）。

春野菜には植物性アルカロイドという成分が含まれており、この成分が春野菜特有の苦みをもたらします。ちなみにこれは、もともとは昆虫を寄せつけないために生成した成分らしく、昆虫が食べると毒として作用します。しかし私たち人間にとっては、腎臓のろ過機能を上げ、デトックス効果を高める働きが。特に「フキノトウ」「タラノメ」「ウド」といった山菜に多く含まれているようで、春になるとこれらの食材が天ぷらなどになって食卓に並ぶ家庭も多いのではないでしょうか。「春は苦味を盛れ」という言葉が昔からありますが、これは理にかなった言葉だったんですね。

ここまでは野菜を中心にデトックス効果が望める食材をご紹介しました。続いては、野菜以外の食材をピックアップしていきます。

■あさり

あさりには亜鉛が多く含まれており、有害物質とされる鉛や水銀と結びつき、それらの物質が体に悪影響を及ぼすのを防ぎます。また亜鉛にはホルモンを活性化し、皮膚や骨の成長を促進させる効果もあります。

■あじ

あじをはじめとした青魚にはDHAやEPAといった成分が含まれており、この成分が赤血球や血小板に作用することで、血液の流れをスムーズにしていきます。これにより活性酸素が血液中に留まることがなくなるので、動脈硬化や脳卒中を防ぐことに繋がります。

■グレープフルーツ

新陳代謝を促進するクエン酸や利尿作用のあるカリウム、さらに食物繊維も豊富に含んでいるので、グレープフルーツはデトックスやダイエットに効果がある果物として人気です。旬は4月。朝食に取り入れるのがおすすめです。

■マンゴー

抗酸化作用のあるビタミンA、ビタミンCを多く含むので、活性酸素の働きを弱める効果が。また食物繊維が豊富なため、便秘にも効果あり。

いかがでしたでしょうか？　今回はデトックス効果が見込める食材についてレポートしましたが、春の食材の魅力はまだまだあります。春はグルメシーンが一層賑わう時期なので、春に旬を迎える食材を積極的に取り入れて、自店の売りにしてみてはいかがですか？

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以上、デトックス効果が見込める春の食材についてお届けしました！