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飲食店の物件賃料は上昇傾向。2022年度上期「駅別賃料相場ランキング」

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画像素材:PIXTA

飲食店ドットコムでは、弊社のサービスである「店舗物件探し」に登録された飲食店物件を対象に、2022年度上半期(4月~9月)における駅別賃料相場について調査した。今回はその結果を紹介する。

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■調査概要
調査対象:飲食店ドットコム「店舗物件探し」上に登録された飲食店物件
調査期間:2022年4月~9月
選定範囲:1,000坪以下・家賃400万円以下、坪単価1,000円~10万円の物件を対象。シェアキッチンなど価格にその他料金が加算されているものは除く
調査結果:【2022年度上期飲食店動向3】飲食店舗物件の駅別賃料相場ランキングを飲食店ドットコムが発表

1位は昨年同様「日比谷」。 「東京」「西梅田」は圏外からトップ3に

1位は、坪単価65,540円となった「日比谷」。昨年度から引き続き、1位をキープしている。続く、2位「東京」の坪単価は46,180円、3位「西梅田」の坪単価は42,987円で、共に昨年度は圏外だった。1位~10位のエリアは以下の通りだ。

1位 日比谷 65,540円 [→1位 +11,732円(+21.8%)]
2位 東京 46,180円 [比較データなし]
3位 西梅田 42,987円 [比較データなし]
4位 表参道 41,628円 [→4位 +2,772円(+7.1%)]
5位 中野 39,448円 [↑19位 +4,725円(+13.6%)]
6位 明治神宮前 39,143円 [↓2位 -3,995円(-9.3%)]
7位 銀座 38,260円 [↑9位 +1,038円(+2.8%)]
8位 代官山 37,981円 [↑16位 +2,777円(+7.9%)]
9位 渋谷 37,979円 [↓7位 +344円(+0.9%)]
10位 東日本橋 37,388円 [↑42位 +7,447円(+24.9%)]
※[]内の数値は、2021年度の順位と増減額(増加率)

上記のランキングを見ると、1位の「日比谷」を筆頭に、多くのエリアで昨年度よりも坪単価が上昇していることが分かる。10位の「東日本橋」では、24.9%も増加している。この背景にあるのが、コロナ禍の飲食店を支えてきた補助金の終了だ。補助金の支給が一区切りしたことでロータリーに面する1階店舗といった、条件が良い店舗も空き物件となり、今回の坪単価上昇につながったと考えられる。

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飲食店の制限解除で、新規出店案件数は高水準に

最近は、上記のような条件が良い物件についても、契約が決まりにくい傾向にあるというが、新規出店が減っているわけではない。弊社が運営している、出店者とデザイン会社のマッチングサービス「店舗デザイン.COM」が調査したデータによると、2022年上半期の新規出店案件数は、コロナ禍前の2019年を上回る水準。時短営業などの制限が解除されたことで、新たに店を開こうと考えている人も多いようだ。

今回の調査からも分かるように、坪単価はエリアごとに大きく異なる。飲食店の賃料は売上の1割程度に抑えるのが理想と言われているため、これから飲食店物件を探す方は、こうした目安を考慮しつつ、店舗選びを進めてみてはどうだろうか。

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サトウカオル

ライター: サトウカオル

グルメ、ライフスタイル、ITとさまざまなジャンルの執筆を経験。現在は、ポップカルチャー系のウェブサイトでグルメ関連の記事を執筆中。趣味は、料理とネットサーフィン。ネットで気になった料理を自分流にアレンジして食べるのが最近のマイブーム。