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『スシロー』導入の“白皿”を実食レポート。回転寿司で時価!? メニューは? 値段は?

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左上から時計回りに「国産生ほたて」「本日の鮮魚3貫盛り」「大切りあわび2貫」「天然インド鮪大とろ」

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回転寿司チェーンの『スシロー』が5月31日から価格を固定しない「白皿」を新たに導入した。プレスリリースによると、基本となる黄皿・赤皿・黒皿では規定の価格に縛られて提供が難しかった商品があり、その枠組みを打破するために導入したとある。

気になるのは「今後は、時々に応じて価格設定を行い、商品を展開いたします」という一文。ホームページを見ても白皿の価格表記はなく、メニュー名の下にある価格を表す皿の絵柄も黄・赤・黒の3色があるのみ。

値段を表記していないということは、もしかしたらネットに出せないような激レアネタが一皿1,000円で提供されるといった具合に、「時価」のような扱いの寿司があるのかもしれない。そう考えた筆者は白皿の実態を確認するため、実際に店舗へ足を運ぶことにした。

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新たに白皿が登場した『スシロー』

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『スシロー』の白皿、いざ実食!

訪れたのは6月中旬、東京都練馬区にある『スシロー 練馬関町店』。『スシロー』はエリアや店舗によって3段階の価格設定(黄皿の場合なら、120円・130円・150円)があり、練馬関町店は黄皿130円、赤皿190円、黒皿270円の店舗。

白皿はおそらく既存の価格ではないだろうと当たりをつけ、タブレットで130円・190円・270円以外の寿司を探す。ページをめくると370円の寿司がちらほらと見つかったが、それ以上の価格の寿司はない。物は試しと370円のメニューを4種類注文してみることに。

注文したのは4品。写真を見ればおわかりいただけると思うがすべて白皿だった。白皿といっても真っ白の皿ではなく、金色のキラキラが織り込まれていてそれだけで気分が上がる。

「天然インド鮪大とろ」はインド鮪特有の甘みがあり、口の中でとろけた後の風味まで絶品。「国産生ほたて」は身が柔らかく、新鮮さのおかげか甘みがすごい。「大切りあわび2貫」はコリコリとした歯ごたえと、噛むごとに旨味が広がる。多少値は張るが満足度はかなり高い。

白皿と赤皿のほたてでは明らかにネタの大きさが違う

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「本日の鮮魚3貫盛り」はサーモン・鯛・はまちの3貫。どれも美味かったが、3貫盛りで“370円なら値段相応か?”と少し思ってしまった。

もう一品あった370円の「まぐろ3貫盛り」も白皿。まぐろ・中トロ・中落ち包みの3貫。こちらも3貫なのでスペシャル感は少し落ちるが、それぞれのネタは十分美味い。

「まぐろ3貫盛り」

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総合的に白皿の満足度はかなり高い

結局、この日見つけられた白皿は5品。すべて370円で、実はこれは値下げ前の同店の黒皿と同じ価格。今後、変更があるかもしれないが、事実上上限と下限を変えずに価格帯を3種類から4種類に増やしたただけだったのは少し肩透かしを食らった感はある。

とはいえ、ネタのボリュームや美味さも含めて満足できるラインナップだったのは間違いない。リーズナブルに寿司を楽しめる『スシロー』で、ちょっぴり贅沢な気分が楽しめる施策だと感じた。

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松嶋三郎

ライター: 松嶋三郎

フリーランスのライター。堅いネタから柔らかいネタまで、週刊誌やビジネス誌など紙・Web問わず多数のメディアで執筆中。「書く記事はジャンルも内容も媒体も食わず嫌いしない」がモットー。 https://twitter.com/matsushima36