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ブロッコリーはなぜ人気? 栄養価や保存方法(冷凍・冷蔵)、飲食店で役立つ活用法を解説

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栄養豊富な野菜として名前が上がることが多い「ブロッコリー」。彩りが良く汎用性も高いブロッコリーは、さまざまな料理に活用できる優秀な存在だ。また、安価な業務用冷凍ブロッコリーもあり、飲食店にとっても使いやすい食材の一つとなっている。今回は、そんな使い勝手のいいブロッコリーの保存方法や利用方法について解説をしていく。

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ブロッコリーは栄養価が高い? 人気の理由も

ブロッコリーは、食物繊維、β-カロテン、ビタミンC、葉酸、カリウムなどを豊富に含む緑黄色野菜だ。栄養価が高いことから、近年の健康意識の高まりも相まって人気の野菜となっている。とりわけ、筋肉を鍛えている人たちから高い支持を集めているが、これは栄養豊富なことに加え、野菜の中でもタンパク質を含む量が多いことなどが理由だ。

ブロッコリーは、花蕾(からい)と呼ばれる、いくつもの蕾が集まった部分が主な可食部だが、茎(芯)も栄養価が高く、工夫次第で美味しく食べることができる。固い茎の部分は、皮を剥くことで食材として使える。切り分ければ、前菜やスープの具材などさまざまな場面で活躍してくれるだろう。

ブロッコリーの保存方法とは? 冷蔵・冷凍で使い分けも

ブロッコリーは、正しく保存することで長持ちをさせることができる。ここでは、冷蔵と冷凍、それぞれの保存方法や冷凍ブロッコリーについて紹介する。

<冷蔵での保存方法>
ブロッコリーを冷蔵保存する場合は、寝かせず立てておく。水が入ったコップなどに茎の先を少し切り落としたブロッコリーを立てかけ、ポリ袋などで覆うようにすれば、1週間ほど保存ができる。

<冷凍での保存方法>
冷凍で保存する場合は、まず、カットしたブロッコリーをよく洗い、水気を拭き取る。1回で使う量をラップで包み、袋などに入れれば1か月ほど保存することができる。自然解凍すると水気を感じることもあるため、冷凍のまま加熱調理をするのがおすすめだ。

なお、冷凍保存の方が長く保存が効くが、食感が失われることもあるため、長期間保存したい場合は冷凍保存、食感を生かしたい場合は冷蔵保存といったように、目的や用途に合わせて使い分けると良いだろう。

安価で使いやすい冷凍ブロッコリー

自分で生のブロッコリーを保存するのではなく、下茹で冷凍された業務用の冷凍ブロッコリーを使いたい店舗もあるだろう。冷凍ブロッコリーは、価格が安定しているため、年間を通じて使いやすく、鮮度を維持したまま保存ができるため便利だ。

市販されている冷凍ブロッコリーは、そのまま調理に使えるものが多いが、解凍する場合は、蒸し焼きや茹で、電子レンジで加熱することで、食感を損なわず短時間で解凍できる。自然解凍をする場合は、ペーパータオルに包んでおくと水っぽさを軽減できる。

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飲食店のブロッコリー活用術、食品ロス削減や客層開拓にも

飲食店ではどのようにブロッコリーを活用すればよいだろうか。ここからは、飲食店のメニューとしてもおすすめの活用方法を紹介する。

■余った茎を有効活用「ブロッコリーの茎の浅漬け」
皮を剥いた生のブロッコリーの茎を薄い短冊状にカットし、麺つゆなどの漬け地に漬けておく。細切りや輪切りなど切り方を変えれば、メンマやザーサイのような味わいに。千切りにしても美味しい。余りがちなブロッコリーの茎を使ったレシピなので、食品ロス削減にも有効だ。

■茎まで丸ごと使った「ブロッコリーのポタージュ」
ブロッコリーの花蕾は細かく、茎は薄切りにし、柔らかくなるまで鍋で塩茹でする。茹で上がったブロッコリーをミキサーにかけ、最後に牛乳と一緒に鍋で温めればできあがり。あらかじめ、牛乳を入れる前の状態まで仕込んでおけば、冷凍保存しておくことも可能だ。

■ベジタリアン・ヴィーガン対応に「ブロッコリーのペペロンチーノ」
オリーブオイルで細かく刻んだにんにくを香りが出るまで炒める。鷹の爪と食べやすい大きさにカットしたブロッコリーを入れ、塩胡椒などで味を調えたら完成。冷蔵と冷凍、どちらのブロッコリーも使用可能。ベジタリアン・ヴィーガンにも対応でき、ボリューム感もあるブロッコリーレシピだ。

■タンパク質をたくさん取れる「海老と卵とブロッコリーの炒め物」
下処理した海老とブロッコリーを炒め、半熟に炒めた卵を加える。最後にオーロラソースなどで味付けをしたらできあがりだ。ブロッコリーだけでなく、海老や卵もタンパク質が豊富な食材。トレーニングをしている人も喜ぶ、たっぷりとタンパク質を摂取できる料理となっている。

一年中安価に手に入れることができ、幅広い料理に使えるブロッコリーは、飲食店の強い味方だ。下茹でやカット済みの冷凍ブロッコリーを使えば、仕込みの手間を削減することにもなる。本記事を参考に、正しい冷蔵・冷凍の保存方法を理解した上で、さらにブロッコリーを利用してみてはどうだろうか。

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サトウカオル

ライター: サトウカオル

グルメ、ライフスタイル、ITとさまざまなジャンルの執筆を経験。現在は、ポップカルチャー系のウェブサイトでグルメ関連の記事を執筆中。趣味は、料理とネットサーフィン。ネットで気になった料理を自分流にアレンジして食べるのが最近のマイブーム。