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物件成約なら10万円! 『バーガーキング』の斬新すぎるキャンペーンが話題

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画像はイメージ。画像素材:PIXTA

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2月5日、大手ハンバーガーチェーンの『バーガーキング』が「バーガーキングを増やそう」と銘打ったキャンペーンを開始した。同キャンペーンは、一般消費者から全国の空き物件の情報を紹介してもらい、店舗数増加を目指すというもの。実際にその場所に『バーガーキング』が出店することになれば、紹介者には10万円が贈られるとあって話題になっている。

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目標店舗数は約3倍! 『バーガーキング』の物件紹介キャンペーン

近年、積極的に店舗数の拡大を図っている『バーガーキング』。2019年5月末には77店舗までその数を減らしていたが、2024年2月5日時点で215店舗にまで増加。さらに2028年末には約3倍となる600店舗を目指すという。こうした施策の一環として実施されたのが、今回の「バーガーキングを増やそう」キャンペーンだ。特設サイトから応募した店舗が実際に成約に至った場合、紹介者に10万円が贈られるという特典もすごいが、「バーガーキングにぴったりの空き物件」を全国の消費者から募るという発想が面白い。

また成約しなかった場合も、同店の人気メニュー「ワッパーチーズセット」が200円引きになるクーポンがもらえる。応募期間は3月25日(月)午後5時までとなっており、2月20日現在、すでに多くの応募があったという。

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話題性だけじゃない、経営面では大きなメリットも

『バーガーキング』は、これまでもSNSで話題になるようなユニークな企画を実施してきた。今回のキャンペーンも高い注目を集めているが、集客やブランド認知度の向上以外、経営面ではどのようなメリットがあるのだろうか。

第一に「低コスト」で物件探しができるという点があげられる。今回のように一般消費者から情報を募れば、人的にも時間的にも、比較的少ないコストでスピーディーに全国の空き物件情報を集めることができる。もちろん、得られた情報を吟味する作業は必要になるが、それでも短期間に数多くの空き物件情報を集められるメリットは大きいだろう。

また、こうして集められた情報は、そのままマーケティングにも活用できる。単純に考えれば、空き物件の情報が寄せられる地域周辺は、『バーガーキング』を利用したいと考える消費者の生活圏内でもあるからだ。つまり、応募数が多い地域は、それだけ利用する可能性の高い消費者がいることになり、出店後の試算も立てやすいというわけだ。

『バーガーキング』が開設しているキャンペーン特設サイトによれば、紹介してもらった物件が契約に至るまでには、半年から10か月ほどの期間がかかる予定だという。実際にどんな場所に新店舗がオープンするのか、今後の動向にも注目していきたい。

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サトウカオル

ライター: サトウカオル

グルメ、ライフスタイル、ITとさまざまなジャンルの執筆を経験。現在は、ポップカルチャー系のウェブサイトでグルメ関連の記事を執筆中。趣味は、料理とネットサーフィン。ネットで気になった料理を自分流にアレンジして食べるのが最近のマイブーム。