坪月商45万円を誇る代々木上原『36.5℃ kitchen』。店を飛躍させたある“裏メニュー”とは！？
黄色いタイルの外観が目印の『nanca』。カウンター7席、テーブル8席
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経営者として会社を潤し、スタッフが働きやすい環境を作る
繁盛店の経営者となった今、宮本氏はスタッフの労働環境の改善に注力している。
「飲食業界では長時間労働が当たり前。私もかつては毎日のように朝10時から夜の24時まで働いていました。それがコロナ禍で生活スタイルが変わり、これまでの働き方を見直すようになったんです。自分の店だから自分が頑張るのは当然だけど、スタッフにもそれを強いるのは違う。私も含めてスタッフの大半が30代で、結婚している者もいるので、プライベートを大事にできる環境を作ろうと思っています」
目指しているのは、週休2日と8時間労働。そのためには相応の売上が必要になるが、『36.5℃ kitchen』の営業だけでは実現は難しい。ランチ営業をやめて労働時間を減らす一方で、リゾットソースの通販や姉妹店の展開、さらにはケータリングも積極的に行って売上を確保することで、定休日を増やしたいと考えている。現在は毎週日曜と隔週の木曜が定休日だが、木曜も毎週休める体制にするため、新たな事業展開も見据えている。
「私自身はあまり度胸がない方なので、代々木上原以外の街で店舗を展開する気はありません。既存の店のスタイルは変えずいかに会社を潤すのか、いろいろな可能性を探っています」
星付きのレストランで技術を磨き、指導者としてもキャリアを積んできた宮本氏。料理人としてだけでなく経営者としても辣腕を振るい、ゲストとスタッフが共に心地よい環境をつくり出している。多くの若手料理人を導いていく存在として、これからも挑戦は続く。
『36.5℃ kitchen（サンジュウロクドゴブ キッチン）』
住所／東京都渋谷区上原1-32-18 サリタスビルB1F
電話番号／03-5453-7002
営業時間／17:30〜23:30
定休日／日曜、第1・3木曜
席数／16
