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料理研究家リュウジ氏、マクドナルドの紙ストローに「うまくない」。紙以外の選択肢は?

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写真はイメージ。画像素材:PIXTA

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料理研究家のリュウジ氏が自身のYouTubeチャンネルで、『マクドナルド』のドリンクを紙ストローで飲んだ際、「うまくない」と発言したことが話題になっている。今回は、リュウジ氏の発言の経緯とプラスチック製のストロー以外の選択肢について紹介する。

料理研究家・リュウジ氏による紙ストローへのコメント

料理研究家のリュウジ氏が4月7日、自身のYouTubeチャンネル「料理研究家リュウジのバズレシピ」で「【バズレシピ番外編】料理研究家がマックのハンバーガーを忖度無しレビューしたらヤバかった」というタイトルの動画を公開した。

この動画は、自身が二日酔いの状態で『マクドナルド』のハンバーガー6種類を忖度なしにレビューするという企画で、その際に飲んだドリンクの紙ストローについて「この紙ストローうまくない。え、みんなこれで飲んでんの? 全然おいしくない」と発言。さらに、紙ストローを使わず蓋を外して飲んだほうがおいしいとコメントした。

この発言に対し、同動画のコメント欄やSNSでは、「紙ストローはホントに意味わからない。蓋を紙にしてストローはプラにしてよー」「唇に貼り付くし、飲み物に紙の味が混ざる気がする。時間が経つとヘナヘナになる」のような共感のコメントが多く寄せられている。

写真はイメージ。画像素材:PIXTA

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紙ストロー以外の選択肢はあるもののコスト面が課題に

『マクドナルド』のように紙ストローを導入している飲食店は、現在では多く見られる。その理由としては、マイクロプラスチックなどによる海洋プラスチック汚染対策のため、2022年4月1日に「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律(プラスチック資源循環法)」が施行されたことが挙げられる。

同法では、飲料用ストローのほかフォーク、スプーン、マドラー、テーブルナイフなど12種類の製品が「特定プラスチック使用製品」に指定され、排出の抑制が求められている。特定プラスチック使用製品の量が年間5トン以上になる事業者を「特定プラスチック使用製品多量提供事業者」とし、特定プラスチック使用製品の使用合理化などの取り組みが不十分な場合、勧告・公表・命令・罰則を受ける可能性がある。

そのためプラスチックストローの代替品として紙ストローを導入する飲食店が見られるように。しかし、紙ストローはプラスチックストローより単価が高かったり、味に影響したりするほか、長時間使用するとふやけるといったデメリットがある。

プラスチックストローの代替品としては、サトウキビやトウモロコシといった植物由来のバイオマスプラスチックを主原料とするプラスチックを使ったバイオマスストロー、カヤツリグサ科の植物・レピロニアの茎を原材料にした草ストロー、米とコーンスターチで作られている米ストローなどが考えられる。

これらは紙ストロー以外の選択肢として気になるところだが、導入の際にはコスト面が課題となる。ただ、ストローは直接口に触れるからこそ、飲み心地や味にも影響を与えるもの。顧客ロイヤリティ向上の手として検討してみてはいかがだろうか。

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富江弘幸

ライター: 富江弘幸

ビールライター、編集者。出版社などでライター・編集者として活動し、中国留学、英字新聞社勤務などを経てビールライターに。ビアジャーナリストアカデミー講師も務める。著書に『教養としてのビール』(SBクリエイティブ)。https://localandbeer.com