- 仕入れ先探しトップ
- 食材バイヤーズマガジン
- 「映える」のはタピオカだけじゃない!?空前のテイクアウトドリンクブーム到来!
「映える」のはタピオカだけじゃない!?空前のテイクアウトドリンクブーム到来!
2019年、タピオカドリンクのブームが全国を席巻中。そのほかにもコーヒーやソーダ、レモネードなど、さまざまなドリンクへの注目が急激に高まっています。これらに共通しているのは、「テイクアウト」というキーワード。そこで、なぜ今テイクアウトドリンクなのか、またお店にとってどんなメリットをもたらすのか、実際に人気が高いのはどんなお店なのかなどを掘り下げていきます。

画像素材:PIXTA
テイクアウトドリンク、流行の発端は「SNS映え」
テイクアウトドリンクが流行った理由のひとつは、『インスタグラム』をはじめとする「SNS映え」の価値観。ゆえに、ブランドロゴ入りの持ち帰りカップ自体が「かわいい!」「フォトジェニック!」と評価されて話題になり、売り上げを伸ばすといった構図が成り立っています。
当然、中身のドリンクにも「映え」が求められ、層をなすアートな注ぎ方や、鮮やかなブルーの色味が目を惹くハーブティー「バタフライピー」を提供するお店なども急増。持ち歩きやすく、視覚的にも美味しいドリンクは、SNSとの相乗効果によって一つのエンターテインメントを確立しているのです。
テイクアウト提供のメリット・デメリットは?
■メリット:コストが圧倒的にミニマル
まず通常のレストランやカフェに比べてメニュー数が少ないので、仕入れる食材が少なくて済みます。限られた仕入れでロスのリスクを減らせるのは魅力的です。
またドリンク商品の材料は基本的に高価格のものが少なく、コストがかかりにくいという利点も。大流行しているタピオカも実は原価が極めて安く、一杯当たり5~6円ほど。皿やカトラリーは不要なので、備品の仕入れも安定します。
また、テイクアウト専門業態の場合、基本的にレジと厨房のみの対応で終始するため、本来必須となるホールスタッフは必要ありません。飲食店経営を圧迫しがちな人件費についても、大きくコストカットできるのです。
もちろんイートインのスペースを省けば光熱費はダウン。テーブルや椅子などの調達費もかからないうえ、家賃も下がります。さらに食材の保管スペースを確保しやすいという点も見逃せません。

画像素材:PIXTA
■デメリット:客単価が小さい
しかしながら、ドリンクが主力商品となるテイクアウト専門店の場合、客単価が上がりにくいことは否めません。タピオカドリンクを例にとると、台湾タピオカミルクティー発祥の店『春水堂』がプロデュースする、テイクアウト専門ブランド『TP TEA』の「タピオカミルクティー」は500円、同じく人気の火付け役となった『Chatime』の「チャタイムミルクティー」は440円(レギュラーサイズ)という相場。利益を上げるには、とにかく多くの客数を獲得する必要があります。
※『Chatime』は、店舗によってイートインスペースもあり
テイクアウトドリンクが話題のお店
ティーのほかラテなども提供する『comma tea』は4月、テイクアウト専門店『comma TOGO』を新宿に出店し、早くも大盛況。
またLA発のオーガニックカフェ『Urth Caffé』や、代々木公園ほど近くの『Little Nap COFFEE STAND』など多くのサードウェーブコーヒー店では、イートインのスペースを確保しつつも、ファッションアイコンとして持ち歩きたくなるデザインのカップが話題となり、多くのテイクアウト客を確保しています。
■フォトジェニック感が成功を呼んだ例は、タピオカドリンクやコーヒー店以外にも
韓国でブームとなったインパクト抜群の「電球ソーダ」専門店『原宿電気商会』をはじめ、本格レモネード専門店『LEMONADE by Lemonica』は、自然派のイメージと爽やかなイエローのパッケージがターゲットの心をキャッチ、全国に20店舗以上を展開しています。
近年急速に拡大している、テイクアウト中心のドリンク業界。ミニマルなコストで出店できるなど導入障壁が比較的小さいこともあり、SNSが担うブームや軽減税率制度の導入とともに、今後ますます盛り上がりを見せることでしょう。
「飲食店ドットコム 食材仕入先探し」では、こだわりの食材を扱う仕入れ業者をたくさんご紹介しています。食材の仕入れ先をお探しの方は、マッチングサービスをご利用ください。
最新記事
話題の食材・メニューに関する記事
食材仕入先マッチングサービスのご利用はこちら(無料)
ご利用は無料!仕入れ先からのご提案がメールで届きます!