給与で重視する情報は年代によって異なる

「給与で重視する情報」を聞いたところ、最も多かった回答は20代が「昇給あり(65%)」、30代は「賞与あり(61%)」、40代は「スキル・経験・前職給与の考慮(66%)」となり、年代別に違いがみられました。20代はキャリアアップと共に昇給していくか否かを重要視しており、30代はスキルを活かした活躍に賞与を求め、40代は転職によって給与が下がらないかを確認したいようです。
また、すべての年代で約6割が「賞与あり」を重視、5割強が「各種手当(通勤・役職・資格等)」を重視しており、これらの制度が整っている場合に必ず記載することはもちろん、制度が整っていない企業は、応募者獲得のために早急な制度改革が必要であると言えるでしょう。
飲食店の求職者は「連休」と「大型休暇」を求めている

「休日・休暇で重視する情報」を聞いたところ、年齢・性別を問わずほぼ同じ傾向が見られ、最も重視しているのは「夏季・冬季等の大型休暇」という結果になりました。飲食業界はサービス業のため土日祝日に営業するお店が多いですが、仮にGWやお盆・年末年始に営業したとしても、その期間をずらし交代制で長期休暇をとることができれば、勤務環境として望ましいと言えるでしょう。
求人@飲食店.COMに掲載中の求人募集広告をみると、夏季休暇のある求人は54%、冬季休暇のある求人は48%、GW休暇のある求人は9%、夏季・冬季休暇の両方がある求人は36%、夏季・冬季・GWの3つの休暇がすべてがある求人は7%となりました(※2019年3月27日時点・関東版)。飲食業界で大型休暇を複数回設けることは難しいですが、仮にこれから休暇制度を考えるとすると、夏季休暇と冬季休暇の両方があると応募者を獲得しやすいと言えるでしょう。
また、約5割が有休消化率の情報を重視するという結果もあり、求人広告の休日・休暇に関しては、勤務実態を把握できるような詳しい表記を求めていることがわかります。一方、「日曜定休」はさほど重視しておらず、飲食業界の求職者は平日でもよいので連休があることを求めていると言えそうです。
応募者を獲得するために、求職者が求人募集広告を見るポイントを知ることは大切です。今回の結果を踏まえて自店の制度見直しを検討してみてはいかがでしょうか。
<調査概要>
◆調査期間:2019年2月21日~2019年2月27日
◆調査対象:求人@飲食店.COMの登録ユーザー(匿名回答)
◆調査方法:インターネット調査
◆有効回答人数:290名
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