外国人スタッフと働いたことのある人は87％
はじめに「外国人スタッフと働いたことはあるか」を聞いたところ、87％が「ある」と回答、飲食業界ではすでに外国人雇用が浸透していることが見て取れます。
飲食業界で外国人スタッフと勤務経験がある人に店の業態を聞いたところ、最も多かったのが「バー（24％）」、次いで「居酒屋・ダイニングバー（20％）」「和食（20％）」という結果になりました。病院や介護などの医療機関や一部の業態においてはまだ浸透していないものの、幅広い業態で外国人雇用が行われていることがわかりました。
８割が外国人スタッフとの勤務にメリットがあると感じている
続いて外国人スタッフと勤務経験がある人に「外国人スタッフと働いてよかったと思うか」を聞いたところ、78％が「よかったと思う」と回答。8割近くの日本人が外国人スタッフと働くことにメリットを感じていることがわかりました。
外国人スタッフと働くメリットとして最も多かったのは「異文化の知識向上（49％）」、次いで「外国語を学ぶきっかけ（37％）」「日本人にはない新たなアイデア（28％）」と続きます。グローバル社会にあって、異文化の知識向上にメリットを感じる人は多いようです。
今回の結果から、飲食業界では日本人スタッフの多くが外国人スタッフの雇用を歓迎していると言ってよいでしょう。個人としてあらゆる面で自己成長につながったり、お店としてはインバウンド対応が進んだりと、外国人スタッフの雇用は飲食業界にとって多くのメリットをもたらしていると言えそうです。
７割が外国人スタッフとの勤務で困った経験がある
一方、「外国人スタッフとの勤務で困ったことがあるか」を聞いたところ、73％が「困ったことがある」と答えました。78％の人が外国人スタッフとの勤務にメリットを感じている一方で、同じくらい難しさも実感しているようです。
困ったことの具体的な内容で最も多かったのは「日本語でのコミュニケーション（44％）」、次いで「勤務態度やモチベーション（42％）」「文化の違い（37％）」と続きます。
外国人スタッフの雇用において最も壁となるのが日本語でのコミュニケーションですが、2019年4月にスタートした新たな在留資格である「特定技能ビザ」において、日本語能力に関する規定が設けられました。飲食業界で特定技能ビザを取得した人を雇用できるようになったことは、コミュニケーションの問題を解決する一歩となるでしょう。
なお、外国人スタッフの勤務態度や仕事へのモチベーションを維持・向上させるために、また文化の違いを理解してもらうためには、雇用主をはじめ、ともに働くスタッフの努力が欠かせません。日本人以上に丁寧なコミュニケーション・教育を心がけることが、外国人スタッフを貴重な戦力にできるか否かの分かれ目となりそうです。
８割が外国人スタッフと働くことに前向きである
最後に「今後も外国人スタッフと働きたいか」を聞いたところ、「働きたい（39％）」「国籍は気にしない（41％）」という結果に。合計80％が外国人スタッフとの勤務に前向きであることがわかります。なお、「働きたくない（20％）」と感じている人も一部存在しており、スタッフ全員が外国人スタッフを気持ちよく受け入れるための仕組みづくりが企業の課題であると言えるでしょう。
＜調査概要＞
◆調査期間：2019年5月21日～2019年5月27日
◆調査対象：求人＠飲食店.COMの登録ユーザー（匿名回答）
◆調査方法：インターネット調査
◆有効回答人数：374名
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