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肉ブームの波は豚肉にも! 『三元豚』から『白金豚』まで、今こそ扱いたい銘柄豚リスト
まだまだ勢いが止まらない肉ブーム。今年11月には“世界一の肉料理店”と称される『ユーゴ デノワイエ』がオープンし、またTボーンステーキに代わる肉料理としてLボーンステーキが脚光を浴び始めています。
こうしたグルメニュースの主役となるのは、肉の中でも牛肉であることがほとんどですが、忘れてはいけないのが豚肉。豚肉もこの肉ブームの波に乗って絶好調なのです。豚肉料理とワインとの相性をとことん追求するビストロ・新富町『ぶーみん ヴィノム』、そして「豚肩ロースのグリエ」が人気の奥沢『ロクロナン』、看板メニュー「ポークジンジャー」を食べるために行列ができる『レストラン サカキ』……。いずれも豚肉を武器に、東京のグルメシーンで高い支持を得ています。

photo by Norio NAKAYAMA「豚組 やきや」
そんな肉ブーム真っただ中の現在ですが、今回はこの肉ブームを支えるブランド豚についてご紹介していきます。
厳しい基準をクリアして世に送り出されるブランド豚たち
ここ最近、よく耳にするのが「イベリコ豚」や「アグー豚」といったブランド豚。これらの豚はさすがブランド豚だけあり、品種や飼育方法に関する厳しい基準が設けられており、たとえばイベリコ豚は「イベリコ豚の血統50%以上」でなければ、その名を名乗ることができないそう。アグー豚も同様で、「アグー種」の血を50%以上有する豚を、種豚として交配するという条件があります。味の良さだけでは、ブランド豚にはなれないというわけですね。
では、ここからは注目の銘柄豚をいくつかご紹介していきましょう。
■イベリコ豚(スペイン)
イベリア半島に生息する黒豚をルーツに持つ豚。通常、豚の飼料はとうもろこしや雑穀を使用しますが、イベリコ豚は放牧場に落ちているどんぐりやハーブを餌としているそう。そのため、脂は甘く、ナッツのような風味があると言われています。
■アグー豚(沖縄)
約600年前に中国から導入され、沖縄で飼い続けられていた小型の「島豚」がアグー豚の由来とされています。普通の豚に比べてかなり小型で、成長が遅いのが特徴。肉は霜降り肉で、甘み・旨みをたっぷりと含んだ脂を堪能することができます。
■白金豚(岩手県)
奥羽山脈のふもと、自然豊かな養豚場で育てられているブランド豚。餌には非遺伝子組み替えの安全な飼料を使用。また飲用水として、ミネラルウォーターを与えているのも特徴です。肉質は柔らかで、まろやかな味わいが魅力。飲食店専用で、一般には販売されていないそう。
■TOKYO X(東京都)
バークシャー種、デュロック種、北京黒豚の三元交配種から産み出されたブランド豚。きめ細かく良質のサシが入った肉質、柔らかな食感とあふれる肉汁が特徴です。
■平牧三元豚(山形県)
山形県平田牧場で育てられているブランド牛。和牛にも負けない霜降りときめ細やかな肉質が特徴で、コクがありながらもあっさりとした甘みを持っています。
■金華豚
日本でも知名度が上がってきた金華豚は、高級ハム「金華ハム」の原材料として用いることでも有名です。中国の金華地域で古くから育てられてきた肉質の良い豚で、中華料理には欠かせない食材のひとつです。
■瑞浪ボーノポーク
岐阜県瑞浪市大湫町に農場を持つ有限会社カタノピッグファームが育てているブランド豚。豚肉の霜降り割合を増加させる能力を持つデュロック種豚「ボーノブラウン」を交配し、生産されたブランド肉豚です。国産豚肉に比べ、肉の旨味と脂の甘みが強く、肉本来の味を堪能する事ができます。
さて今回は、空前の肉ブームを支えるブランド豚についてご紹介しました。
厳しい基準をクリアしているブランド豚は、やはりその味に大きな魅力を持っています。取り入れるだけでお店の売りになるはずなので、この肉ブームの波に乗りたい方は、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか?
ブランド豚をお探しの方は豚肉に強い仕入れ先一覧よりご覧ください。
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