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メリットの多い「加工食品」で効率化! 飲食店での取り入れ方やトレンドの加工食品も解説
飲食業界でたびたび課題として挙げられている、人手不足や食品ロス問題。それらの一部を解決するための方法として、加工食品を取り入れる店舗が増えています。今回は、加工食品の種類や活用するメリット、飲食店での取り入れ方などをご紹介します。
画像素材:PIXTA
飲食店で加工食品を活用するメリット
飲食店で加工食品を取り入れることには、いったいどんなメリットがあるのでしょうか。具体的な例を見てみましょう。
■調理時間が短縮できる
最初から作ると大変な料理も、加工食品を使うことで調理時間を削減、手間も省くことができます。また、あらかじめ調理されているからこそ、味の品質を一定に保つことができるので、スタッフが少ない店舗では非常に役立つはず。加熱・殺菌処理がされているので衛生面も安心といえます。
■食品ロスを防げる
本来食べられるはずの食料が、賞味期限切れや食べ残しなどを理由に廃棄されることを「食品ロス」といい、大きな社会問題となっています。日本の食品ロスは、年間およそ621万トン。そのうち飲食業界で廃棄される食料は年間およそ120万トン。全体の5分の1に相当します。
廃棄の理由として多いのが、食材の発注しすぎや保存管理の不手際。加工食品であれば、賞味期限が長いものもあり、長期間保存することができるので、廃棄だけでなく、仕入れの無駄も減らすことができます。
飲食店が活用できる加工食品は?
現在飲食店で取り入れられる加工食品はさまざまなものがあります。たとえば、以下のようなものが挙げられるでしょう。
■温めるだけで完成する調理品
和・洋・中の料理からスイーツまで、温めるだけで完成する食品はたくさんの種類が販売されています。湯せんや電子レンジなどで温めて盛り付けるだけで良いため、調理の手間はなく、調理時間も大幅に削減できます。
■半調理食材
半調理食材とは、あらかじめカットしてある食材や、茹でるなどの下処理だけを済ませてある食材のこと。完全に味付けをしていないものもあるため、幅広い料理に活用することができます。また、調理工程を減らすことができるので、素早く提供することができます。
画像素材:PIXTA
大手食品メーカーも加工食品に注力
便利で手軽に調理ができることから、近年需要が高まっている加工食品。開発に力を入れている食品メーカーが増えてきています。
たとえばキユーピー株式会社は、湯せんして解凍するだけで提供できるスクランブルエッグを販売。温めたままでも乾きにくく、とろとろの食感が続くため、ホテルの朝食会場などで重宝されています。
東京都内にあるテーマパーク「サンリオピューロランド」では、前年より10品以上多くキユーピーの業務用の商品を採用。焼いても半熟状態を保てる卵商品を具材に乗せてオーブンで焼くだけのドリアや、ちらしずしには冷凍の錦糸卵を振りかけて、バイキング形式のレストランで提供しています。
業務用加工食品ヒット賞からわかるトレンドは?
日本食糧新聞社では毎年、外食業務用食品メーカーや流通業界の活性化、業務用商品の地位向上に寄与したとする飲料・酒類を除く業務用の加工食品を「和食」「洋食」「中華」「給食・惣菜」「デザート」の5部門で3商品ずつ選出し、表彰しています。
ヒット商品から目新しいものまで、さまざまな商品が選出されているので、これから加工食品を取り入れようと考えている飲食店の方は、ぜひ参考にしてみてください。
直近の第22回(平成30年度)では、和食部門では「京のドレッシング」シリーズ、洋食部門では「キユーピー 具沢山ドレッシング」シリーズ、中華部門では「Fパック 花椒辣醤ソース」など、かけるだけで味が決まるドレッシングやソース類が多く選出されました。
加工食品を活用することで、人材不足や仕入れの問題など、今抱えている課題を解決することができるかもしれません。業務用スーパーなど、身近な場所で購入できるものもあります。上記を参考に一度検討してみてはいかがでしょうか。
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