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お客様の心をつかむ“売り食材”を活用しよう! 食材を武器に集客する戦略とは?

こだわり食材を使ったり、食材の良さを前面に出すことを集客の戦略として選択する飲食店が近年増加しています。例えば産地直送の無農薬野菜を利用するレストラン、希少な部位を使ったステーキ店などがその一例。

Photo by iStock.com/Magone

しかし「こだわり食材」を使っているだけでは、なかなか潜在顧客に伝わりにくいのが実情。今回は“売り”食材を使って集客につなげるための戦略をいくつかご紹介していきます。

戦略1:ストーリーと食材をセットで“売り”にする

食材とその食材にまつわるストーリーをセットで消費者に伝える戦略がコレです。例えば神楽坂にある『クッチーナ イタリアーナ ロッチャ ドォーロ 神楽坂』では、シェフの出身地である島根県の食材を使ったイタリア料理を提供しています。地域活性化にもつながるストーリーは消費者にとってもわかりやすいメッセージ。それだけでも印象に残るものですが、同店がユニークな点はほかにもあります。料理に使用している白イカは、シェフの父親(漁師)から送られてくるという、シェフの人柄や人生、バックボーンまでも食材を通じて伝えているのです。

食材にこうしたストーリーがあると、ゲストは食べた料理がより深く印象に残り、後日誰かに「ここの店はね……」というように話しやすいネタになります。口コミで集客を図るための戦略としても効果的といえそうです。

戦略2:食材自体を店の特徴とする

次にご紹介したいのが、提供する食材自体を店舗の特色として全面に出していく戦略。

上手くこの戦略を活用しているのが、大阪にある『魚屋のトラットリア アレグロペッシェ』。同店では、独自ルートから仕入れる新鮮な魚介類を使ったイタリアンが食べられる店であることを、店名にも「魚屋の~」という形で表現しています。

そもそも『魚屋のトラットリア アレグロペッシェ』の系列店『アレグロ』はナポリピッツァが看板メニュー。その看板メニューをあえて使わず、新たに魚介類が美味しい店としてのブランディングを潔く図ることで、新たなファン層の開拓につなげているのです。

また、Facebookページでも仕入れた魚介類をアップすることで、新鮮な食材を使っていることをアピールし、「魚介類が美味しい店」としての印象を消費者に非常にうまい形で与えています。このように、特定の食材ジャンルをわかりやすく消費者に打ち出すことは、既存店でもSNSや広告を上手く活用できれば十分に実現可能な戦略なのではないでしょうか。

戦略3:ドリンクのこだわりでも集客は可能

“売り食材”と言っても、“売り”にするのは料理である必要はありません。最近ブームの日本産ワインやクラフトビール、カフェであれば産地が選べる日本茶など、ドリンクメニューの充実を“売り”とすることでも集客戦略を立てることは可能です。

三軒茶屋にある『東京茶寮』は、日本茶をハンドドリップで淹れて楽しめるユニークなカフェとして話題になっています。日本茶をハンドドリップで……というスタイルの斬新さもさることながら、豊富な種類の茶葉の中から好きな茶葉を選び、飲み比べできるスタイルを採用し、ゲストに楽しみを提供しているのも特徴です。

ちょっとした工夫でもできる! 食材を切り口とした集客戦略

食材を集客の“売り”として考えたとき、既存店にとって店名を変えたりそもそもの店のコンセプトを変えることは難しいのが実情です。しかし、既存店でも食材をコンセプトに、集客やリピート来店へとつなげるための工夫はいろいろ考えられます。

例えば、丸の内の『AWkitchen TOKYO』のメニューには契約農家から届く野菜を使ったメニューに「京都 〇〇さんの加茂ナス」「長野 〇〇さんのブルーベリー」というように産地と生産者の名前が盛り込まれています。このようにメニューにさりげなく産地や生産者の名前を記すことは消費者にとって安心につながるだけでなく、店がこだわりの食材を使っているとの印象を抱かせることにもつながります。

また、食材を切り口に集客を図る戦略として、イベントの開催も有効です。そのいい例が、今年2月に開催された西伊豆名産の伝統食「しおかつお」という耳慣れない食材を使ったイベント『西伊豆しおかつお味めぐりウィーク』。

ビストロ、蕎麦屋、和食店などジャンルもさまざまな5店舗が参加して実施されたこのイベントは、各店舗の料理人が同じ「しおかつお」という食材を使って、それぞれの店舗らしいメニューを提案。お客は好きな店舗に足を運び、「しおかつお」という食材を堪能しました。

どんな食材を“売り”にするべきかわからない、定番メニューにするには自信がない……という場合にも、イベントという形で消費者の反応を見ることができます。食材を使ったイベント企画はマーケティング調査・話題性アップなどさまざまな効果が期待できるのです。

今回紹介した事例だけでも、食材を使った集客戦略は実に多様な方法があることがわかります。店舗の独自性を出すため、話題を作るため、リピーターを増やすため、口コミを広げるためなど、さまざまな悩みに対して、食材を切り口にした集客術は役に立ちます。すぐにできるものもあるので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

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