このレポートのポイント
- スカウト利用者の9割以上が前向きに転職を検討中
- 適正だと感じるスカウト受信数は「1~5通」
スカウトに登録するタイミングと目的

スカウトを利用したことがあるユーザーに対し、サービスに登録するタイミングを質問したところ、約6割が「在職中だが、良い条件の求人があれば転職したい」時と回答しました。次いで多かったのが「在職中だが、今すぐにでも転職したい」で約2割が回答。
スカウト利用者のうち8割が、在職中の転職活動にサービスを活用していることが分かりました。
また、「退職後」も含めると全体の9割以上が、転職に前向きな状態でスカウトサービスに登録しており、情報収集など志望度が低い状態で登録する人はごく一部だということが言えそうです。

スカウトサービスに登録する目的としては、約5割のユーザーが「時間を節約して効率的に転職活動をするため」と回答しています。十分に転職活動の時間が取れないユーザーからは、有効なサービスと捉えられていると言ってよいでしょう。
適正な受信件数/スカウトからの採用

一回の転職活動中に受け取るスカウトメールについて、適正だと感じる件数を質問したところ約5割が「1~5通」と回答しました。次いで多かったのが「6~10通」で全体の約3割弱が回答。
スキルが高い人材などに複数社からのオファーが集中することも多々あるスカウトサービスですが、求職者の視点としては、必ずしも大量のスカウトメールを求めているというわけではないようです。

なお、実際にスカウトメールから採用に至ったことがあるのは、3割強ということもわかりました。
スカウトは企業からのオファーと言えども、あくまできっかけや出会いの場。その後の面接・面談については企業側もきちんと選考を実施しているようです。
スカウトを利用しない理由/好印象なメール内容

スカウトを利用したことがないユーザーに、何故利用しないのか理由を質問したところ最も多かったのが「自分自身で求人情報を探したい」で、4割弱が回答しました。能動的に転職活動をしたいユーザーにとっては、必要性が薄いサービスと考えられているのかもしれません。
次いで多かったのが、「自分にスカウトメールが届く気がしない、自信がない」で約3割が回答。
また、「不特定多数の企業からスカウトメールが届くことに抵抗がある」といった回答も2割を超えています。

好印象だったスカウトメールについて質問したところ、「自分をスカウトした理由が明記されている」「自分の職務経歴・スキルを評価している」「具体的な仕事内容が明記されている」に対し、いずれも約5割が回答。一括送信の機械的なテンプレートメールではなく、求職者の個性に触れる内容であったり、具体的に仕事のイメージが付きやすいオファーは、訴求力が強いということでしょう。
売り手市場が続く飲食業界の求人市場ですが、企業側から求職者にアプローチできるスカウトサービスは「攻め」の採用活動と言えます。求人広告掲載や人材紹介などのサービスと併用することで、効率的に採用活動を進めていきましょう。
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