人材確保、シフト繰り…飲食店の繁忙期におけるスタッフ管理3つのポイントとは？

2016-10-04 10:01:45.0 人材採用コラム離職防止

１．育成期間を見込んでスタッフを増員する
２．“仮シフト”を早めに組む
３．既存スタッフへのフォローも忘れずに
繁忙期はチーム力を上げるチャンス

飲食店にとって年末の忘年会シーズンは、年に一番の書き入れ時となるビッグイベントです。繁忙期の営業が、お店の経営を左右すると言っても過言ではないでしょう。
繁忙期の準備を進めるなかで、人材確保やシフト繰りにはどの店舗も苦労しているのではないでしょうか。そこで今回は、繁忙期に向けたスタッフ管理3つのポイントを紹介いたします！

１．育成期間を見込んでスタッフを増員する

最優先で考えなければいけないのがスタッフの増員です。すでに働き手不足を感じている店舗は、今すぐにでも増員の準備をする必要があります。
売り手市場である昨今、人材が見つかりにくいのはもちろんのこと、新しいスタッフに年末商戦までに戦力となってもらうためには、ある程度の育成期間が必要となるからです。さらに可能であれば、忘年会プラン・メニューの検討にも参加してもらい、アイデアを共有したり、意見を取り入れることでチーム全体としての結束を高められるとベストです。

また、繁忙期は大多数の店舗で売り上げが上昇しますが、忙しさにかまけてサービスの質が下がってしまうケースも少なくありません。余裕を持ってスタッフを増員し、サービス水準を担保することが、年明けなどの繁忙期が過ぎた後のリピートにもつながると言えるでしょう。

２．“仮シフト”を早めに組む

忘年会の盛り上がりが最高潮となる12月、スタッフのシフト繰りをどうするかは頭が痛いところでしょう。スタッフの在籍数は十分に思えても、スタッフ達の都合が合わず、繁忙期の営業に必要な人数が確保できないという場合もあります。
そこでおすすめしたいのが、2ヶ月前などの早い段階でシフトを仮に決定してしまうことです。

必要だと思う人数とメンバーでシフトを仮に組んでみて、「仮シフト」だと断った上で、スタッフに伝えてみましょう。スタッフには、できるだけ仮シフトに合わせてもらうようにお願いし、どうしても都合がつかない場合は、まずはスタッフ同士で調整してもらうようにするといいでしょう。
さらにスタッフ間で不公平感が生まれないようにするため、仮シフトを組む前に「月間の最低希望収入」をあらかじめ把握しておき、大きくかい離しないようにシフトを入れていくのもテクニックのひとつです。

３．既存スタッフへのフォローも忘れずに

冬の繁忙期に入る前にぜひ行っておきたいのが、既存スタッフに対するフォローや労いです。繁忙シーズンを乗り切るためには、従業員のモチベーションを維持することが不可欠となります。また、増員したスタッフの教育についても、既存スタッフに積極的にかかわってもらう必要があります。このように既存スタッフの士気は、繁忙期の売上に直結すると言ってもよいでしょう。

店舗への愛着や帰属意識を高め、チームワークをさらに強めるきっかけを、オーナーや店長、マネージャーが率先して作っていきましょう。たとえば評価制度を設けてみたり、大入り袋のようなお小遣い、スタッフを集めたお疲れ様会など、頑張った分だけの対価をわかりやすく伝えていきましょう。

繁忙期はチーム力を上げるチャンス

今回は繁忙期に向けたスタッフ管理について、3つのポイントを解説しました。「余裕を持ったスタッフ増員」「早めのシフト作成」「既存スタッフのフォロー」でチーム力を高め、着実に繁忙期への準備を進めていきましょう。
そして上記の3つを成功させるために共通して言えることは、お店の売り上げを支えてくれるスタッフ達それぞれが、納得のいく形で働けるかどうかということです。繁忙期に入ってから対策をするだけではなく、普段からスタッフ達が「このお店のために頑張りたい」と自然に思える職場作りをしていくことも大切ですね。

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