働く環境を整えて人手不足の解消につなげる！求職者の心に響く「待遇」「制度」リスト

2017-09-11 16:16:56.0 人材採用コラム離職防止

飲食業界、人材採用の現状
充実した福利厚生で働く安心感を与える
従業員のモチベーションアップにつながる制度
ワークライフバランスを意識した制度を導入する
たくさんの人が憧れる職場をつくる

求人募集をかけても人が集まらない、採用が決まっても直ぐに辞められてしまう……。人材不足は常に悩みの種、という飲食店経営者も多いのではないでしょうか。業界全体を通して人手が足りていない今、どのように打開していけばいいのでしょうか。様々な施策が考えられますが、今回は「待遇」や「制度」を整えることで求職者の心を掴む方法を紹介していきます。

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飲食業界、人材採用の現状

労働環境が悪い、働くのが大変。そんな悪いイメージが定着してしまっている飲食業界。それに追い打ちをかけるように、少子高齢化に伴う働き手の絶対数の減少が、現状をさらに深刻化させています。居酒屋チェーンを経営する大手企業も、人材不足を理由に大量閉店に踏み切るほど。業界全体を取り巻く人材不足は、一刻も早く打開したいところです。

また、「働き方改革」が進む中、労働環境の改善も急務となっています。そこで、改めて注目したいのが、従業員の働く環境整備に力を入れること。以下、実際の飲食企業が実践している「待遇」や「制度」をご紹介しましょう。

充実した福利厚生で働く安心感を与える

充実した福利厚生の例としては、給与にプラスしての手当支給が挙げられます。住宅手当や家族手当など、働くうえで安心感を与えられるような手当があると、求職者の心にも響きやすいです。また、飲食企業の中には、「親孝行手当」というユニークな福利厚生を取り入れているところもあります。「家族のおかげで頑張れる」というスタンスのもと、社員の家族や大切な人に手紙を添えたプレゼントを贈れるという制度です。このような独自の制度を用いて他社と差別化を図れば、求職者の目にも留まりやすくなります。

■福利厚生の例
社員旅行、親孝行手当、住宅手当、配偶者・子ども手当など

従業員のモチベーションアップにつながる制度

調理やホール業務に追われる毎日。続けているうちに、なぜ自分が働いているのかを見失ってしまうケースもあります。そんなときは、「独立支援制度」で夢を応援したり、「海外研修制度」で刺激を提供すると従業員のやる気につながることがあります。

例えば全国に約80店舗を展開しているある飲食企業では、「資格取得補助」に力を入れていて、ワインに興味のある人にはソムリエ資格取得補助、カフェが好きな人にはバリスタ選手権出場サポートなど、一人ひとりの個性や目標をバックアップする制度を整えています。こうした制度を導入することで、従業員のモチベーションが日々の仕事に還元され、結果、店舗全体に活気が溢れれば、お客様にとっても、新しく仲間になる人にとっても、魅力的に映ることでしょう。

■モチベーションアップにつながる制度の例
クラブ活動、独立支援制度、海外研修制度、資格取得補助

ワークライフバランスを意識した制度を導入する

飲食業界では「働き方改革」でワークライフバランスを整える動きが顕著に表れています。特に家族を持つ従業員にとっては、私生活との両立は職場選びの上で重要な基準です。また、結婚や出産を機に辞めてしまう女性も多いのが事実。「時短勤務」や「有給休暇の取得促進」は欠かせません。

創業90年以上の老舗飲食企業では、「家庭を優先できる会社」をテーマに掲げ、「月7日間の休み保証」や「奥様手当」などを取り入れています。会社をあげて無理のない働き方を推進すれば、従業員も安心して長く働き続けられますし、体力面・精神面の余裕が日々の仕事にも生きくるはずです。

■ワークライフバランスを意識した制度の例
時短勤務、月7日の休み保証、有給休暇の取得促進、限定社員制度（地域社員制度）

たくさんの人が憧れる職場をつくる

離職率が低い飲食店に共通していることはなんでしょうか。様々な意見があると思いますが、「自分の働く会社のサービスや商品が好きなこと」、「安心して働ける職場環境であること」の2つはきっと欠かせないと思います。もちろんそれは、求職者にとっても魅力的に映る飲食店の条件だといえます。今いるスタッフがより働きやすい環境とはどういうものなのか、そこを考え抜くことが、求職者の心を掴む環境や制度を作ることにつながるはずです。まずはできることから少しずつ始めていきたいものですね。

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