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海外の食トレンドから、飲食店の次の一手を探る。「BYO」は日本のスタンダードになるか!?

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ドリンク持ち込みOKシステム、BYOってなに?

BYOとは、「Bring Your Own Drink」のこと。食事の会計にアルコールの持ち込み料を加算することで、客のドリンク持ち込みを許可するシステムだ。もともとは、イギリスでアルコールの販売ライセンスを持たないレストランがはじめたシステムで、安く外食ができることからイギリス全土に広まりだした。

このBYOシステムは高級レストランでも応用され、「BYOワイン・クラブ」という会員制のBYOシステムもイギリスで誕生した。年会費を支払うと、加盟店でワインとシャンパンの持ち込みができるというものだ。日本でも、カキ料理専門店『カキ小屋』で、600円払うとドリンクの持ち込みが出来るシステムが導入されるなど、BYOの概念が徐々に浸透し始めている。今後も注目していきたい話題だ。

フードコートの進化系? 「フードホール」はトレンド誕生の宝庫!

今ニューヨークでトレンドとなっているのが「フードホール」と呼ばれる進化系フードコート。その特徴は最旬のグルメショップが集合している点だ。例えば、格式高い「プラザ・ホテル」の地下にオープンした『ザ・プラザ・フードホール』は、ミルクレープが人気の『レディ・M』を始め、サンドイッチ、カップケーキ、ビール、寿司などさまざまなジャンルの人気店が混在。フードホールブームの火付け役となった。

また、フリーマーケットとともにブルックリンのご当地グルメが楽しめる『スモーガスバーグ』は、有名屋台が一同に会するフードホール。新しさや美味しさに敏感なフーディーたちを虜にし、新たな観光名所となっている。こうした人気を受けて、いまニューヨークではフードホールが急増中なのだ。日本でも横丁文化の再注目などフードホールに通じる価値観が盛り上がりつつあるので、こうした新しいタイプのフードコートが誕生する日もそう遠くないかもしれない。

ここで紹介したトレンドが日本でも流行るとは限らない。しかし、海外のトレンドを知ることは、業態開発やメニュー開発のアイデアに繋がるはずだ。飲食店を経営している方は、アンテナを張り巡らせて、ぜひ海外の飲食トレンドに触れてほしい。

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イシイミヤ

ライター: イシイミヤ

フリーライター。ファッション誌やカルチャー系のウェブサイトでライフスタイルに関わる記事を執筆。現在はフードカルチャーに焦点を絞り、その最旬事情から老舗の妙味まで多岐にわたり執筆中。週3でアンテナショップに通い、全国の郷土菓子と未知の食材の収集を日課にしている。ビールとコーヒーのトレンドに詳しい。