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飲食店が東京で出店したい駅ランキング。2023年は池袋が1位、蒲田・浅草も急上昇!

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弊社シンクロ・フードは2月6日、「飲食店が出店したい駅別ランキング(2023年)」を発表。この調査は「飲食店ドットコム店舗物件探し」に掲載されている飲食業態向け店舗物件ページを対象に、そのアクセス数を駅別にまとめランキング形式で示したものである。出店を検討している飲食店経営者が関心を寄せているエリアはどこなのか、2023年のトレンド状況とその理由を探る。

■調査概要
調査対象:飲食店ドットコム「店舗物件探し」上に登録された飲食店物件掲載ページ
調査期間:2023年1月〜12月
選定範囲:1,000坪以下・家賃400万円以下、坪単価1,000円〜10万円の物件掲載ページを対象。シェアキッチンなど価格にその他料金が加算されているものは除く

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「飲食店が出店したい駅別ランキング2023」上位20駅

前年より順位を上げた駅は「赤」、下げた駅は「青」、ランク外から上昇した駅は「緑」で示している

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「飲食店が出店したい駅別ランキング2023」の第1位は「池袋」。その後を「渋谷」「新橋」が続いた。この3駅は、2018年から同ランキングで常に上位をキープする不動の人気出店地である。同じく駅の乗降客数の多い繁華街からは、「浅草」「新宿」「六本木」がランクインした。

一方で11位以降は、比較的変動性が高い。前年では順位ランク外から順位を大幅に上げた駅や、「亀戸」「北千住」「小岩」など山手線の外側からのランクインも確認できた。

インバウンド需要の高い「浅草」と、新空港線開通予定の「蒲田」の人気が上昇

「渋谷」「新橋」「池袋」の人気が継続する一方で、徐々に順位を上げているのが「浅草」と「蒲田」である。2018年からのデータを比較した、下記グラフを参照してほしい。

主要繁華街が上位を独占するなか、「浅草」と「蒲田」がコロナ禍から徐々に上位に迫っていることがわかる

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コロナ禍を経てオフィス街や繁華街での飲食需要が戻り、物件市場は活況となるなか、なぜ「浅草」と「蒲田」に出店ニーズが集まるのだろうか。飲食店ドットコムを利用する不動産会社の声から予想するに、それぞれ下記の理由がありそうだ。

■ 浅草
インバウンド需要や円安によって、観光地として世界的に注目されているエリアである。ランドマークとなる商業ビルの再建築もあり、現地の賑わいが開業ニーズの後押しになっている。

■ 蒲田
新空港線(蒲蒲線)の開通が予定されており、羽田空港からのアクセスがさらによくなるとして注目されている。また高齢の土地所有者が多く、土地利用用途の変更やサブリース化が活発になっており、飲食可能な物件が増加していることも影響している。

同調査によって、飲食店経営者が関心を寄せる出店地の傾向がわかった。これから出店を計画している飲食店経営者はもちろん、同地域に店を構える経営者も参考にしてほしい。

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松本ゆりか

ライター: 松本ゆりか

東京でWebマーケターを経験した後、シンガポールへ渡りライフスタイル誌やWebメディア制作に携わる。帰国後、出版社勤務を経てフリーライターに。主に中小規模ビジネスや働き方に関する取材・執筆を担当。私生活ではひとり旅とはしご酒が好きなごきげんな人。