業種・業態を決めたら、次はメインコンセプトとサブコンセプトを考えていきます。
「コンセプトにメインとサブがあるの？」
コンセプトはコンセプトなのですが、表現上、ここではメインとサブに分けて一つずつ整理し考えていきたいと思います。

メインコンセプトとは、先にも説明した通り、これから始める店づくりにおいて土台・基礎となる考え方です。
そのメインコンセプトを肉付けしていく為に考えなければいけないのがサブコンセプトです。
サブコンセプトは、コンセプトを実現していく上で必要となる手段に当たります。 上記のイメージ図のように、ここでは大きく4つのサブコンセプト、「１、メニュー・商品コンセプト」「２、ターゲットコンセプト」「３、立地コンセプト」「４、店舗イメージコンセプト」に分けて考えていきます。
このサブコンセプトは、大変重要な項目ですが、それぞれのサブコンセプトが独立していてはいけません。
コンセプトを実現する手段としてサブコンセプトが存在する為、両者を関連付けながら、進めていくことが必要です。

１　メニュー・商品コンセプト・・・何を売るのか？
メニューや商品の特徴やウリを明確にします。その上で、価格や提供スタイル、味のレベル感や質量、商品数などをイメージしていきます。
重要なのは、ただ単に「おいしい商品を売る」だけではなく、どのようにおいしいのか？などを明確に表現すると、よりイメージが具体化されます。

２　ターゲットコンセプト・・・誰に売るのか？
どのような年齢・年代、男女比率はどれくらいかということはもちろん、どのようなライフスタイルなのかまで設定してターゲットコンセプトを明確にしていく必要があります。
また、利用動機（家族で利用したい、会社帰りに一杯など）も同様に明確にしておくと、よりイメージがわきやすくなります。

３　立地コンセプト・・・どこで売るのか？
オフィス立地なのか住宅立地なのか商業立地なのか、はたまた中間の地域なのか？といった立地のタイプをまずは考えていきます。
また、駅前なのか郊外なのか、その街が持っている雰囲気はどんなものか、賃料や階数はどうか、詳細にイメージを具現化していきます。

４　店舗イメージコンセプト・・・どんな店舗で売るのか？
どんな雰囲気の店舗にするのか、どんなテイストでどんな色味なのか、広さはどれ位で・・・
というように具体的に店の姿をイメージしていきます。
実際に気になる店舗の写真を切り抜いて集め、情報をストックしていきます。

以上のように、一つ一つのサブコンセプトを熟慮していくことで、メインコンセプトが定まってくると思います。重複しますが、メインコンセプトとサブコンセプトを考えていく際には、それぞれを関連付けて交互に考えていってください。