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SNSで人気の新店、渋谷『やじろべえEAST』。昭和レトロな空間×個性派せいろ蒸しで話題に

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『やじろべえEAST』の店長・出野巧氏(左から2番目)と店を盛り上げるスタッフたち

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渋谷を中心に30店舗以上の居酒屋を展開する株式会社渋谷の歩き方が、2025年3月、渋谷・桜丘に新店舗『やじろべえEAST』をオープン。系列の繁盛店『anywayやむなし』で経験を積み、エリアマネージャーも兼任する出野 巧氏が店長に就任した。

徒歩数分圏内にも系列店がある中で、どのように差別化を図っているのか。また、“100年に一度の再開発”に合わせ、目まぐるしく変化を続ける渋谷の街で生き残る秘訣について話を聞いた。

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3フロア構成の居抜き物件を活かし、階層ごとに異なる空間を演出

2023年12月に「渋谷サクラステージ」が開業し、徐々に盛り上がりを見せつつある桜丘エリア。どこかローカルな雰囲気が漂う路地の一角に『やじろべえEAST』はある。

店名の「やじろべえ」は、近隣の系列店2店舗を結ぶ中心に位置することに由来(画像提供:『やじろべえEAST』)

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運営は「渋谷で100業態100店舗」を目指し、すでに30店舗以上をドミナント展開している株式会社渋谷の歩き方。和食、ワインバル、ネオ大衆酒場など、店舗ごとにユニークなコンセプトを掲げ、数々の繁盛店を輩出している。

同社の魅力を「店長が思い描いていたことが具現化できる」と語る出野氏は『anywayやむなし』で3代目店長として長年店を率いてきたが、立ち上げから携わるのは初めて。いつか自分もという夢を抱き、“他にはない業態”をテーマに、規模に合わせたアイデアをストックしていたという。ちなみに、かつて老舗寿司店だったという物件は3フロア構成で“大箱”にあたる。

通りに面した1階テーブル席。写真には写っていないが、キッチン側にはカウンターも設置されている(画像提供:『やじろべえEAST』)

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オープンから間もないこともあり、現状は1、2階のみで回しているが、柱や梁に古い角材が使われていたり、レトロな照明や籐家具がさりげなく配されていたりと、“子どもの頃に遊びに行ったおばあちゃんの家”を彷彿とさせる。

「1階は道に面して窓があり外からも見えるので明るさを前面に打ち出し、2階は照明をやや落として落ち着いた空間に、同じ店でも雰囲気を変えています。座敷があったり、テーブルがあったり、カウンター席には1名席も用意して。何度来ても、どんなシーンで使っても楽しめる空間を意識しました。コンセプトは『気づいたら日常』。居酒屋も予約をするのが当たり前の時代になりつつありますが、ふらっと気軽に立ち寄ってもらえるような店を目指しています」

2階には足を伸ばしてくつろげる座敷席も用意(画像提供:『やじろべえEAST』)

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河西みのり

ライター: 河西みのり

フリーランスで活動するライター&インタビュアー。現在はソーシャルメディアや業界紙など多岐に渡り執筆。飲食店取材からレシピ本の編集、お取り寄せカタログのコピーまで“食”にまつわる分野を得意とする。