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離職率が群を抜いて高い飲食業界
2018年に農林水産省が公表したデータによると、全産業の平均離職率が32.2%なのに対し、飲食サービス業の離職率は50.2%と他産業に比べて非常に高くなっています。
【参考】
農林水産省 食料産業局 外食・中食産業における働き方の現状と課題について
また、店舗や企業の労務環境改善をサポートする株式会社リーガル・リテラシーによると、「ある会社に採用された全パート・アルバイトスタッフ348人のうち、232人が調査期間中の一年間で退職した」というデータもあるとのこと。
【関連記事】
労務のプロに聞く! 「アルバイトスタッフが離職しない店づくり」とは
なぜここまで離職率が高いのか、具体的な原因を対策と併せて見てみましょう。
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農林水産省 食料産業局 外食・中食産業における働き方の現状と課題について
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【原因1】受け入れ態勢が整っていない
リーガル・リテラシーが店長やアルバイトスタッフを対象に実施した調査によれば、『初出勤時に名札や制服、ロッカー、靴などが準備されていたか』という質問にYESと回答したスタッフの割合は、58.2%。約4割の飲食店が受け入れ準備をできていないことがわかります。
また、既存のスタッフに『何月何日、誰々という名前の新人が来る』という情報が共有されていないことも多いのだそう。これでは新人スタッフが不安に感じてしまうのも無理はありません。情報を共有し、気持ちよく迎え入れる準備をしておきましょう。
さらに、見落としがちなのが面接時の対応です。店長ばかりが一方的に話してしまう、応募者の不安や不明点が解消していない段階で「いつから来れる?」と問いかけてしまう、などはNG。相手の話や要望をよく聞き、面接の段階で初出勤時の不安を減らしておくことも大切です。
また、既存のスタッフに『何月何日、誰々という名前の新人が来る』という情報が共有されていないことも多いのだそう。これでは新人スタッフが不安に感じてしまうのも無理はありません。情報を共有し、気持ちよく迎え入れる準備をしておきましょう。
さらに、見落としがちなのが面接時の対応です。店長ばかりが一方的に話してしまう、応募者の不安や不明点が解消していない段階で「いつから来れる?」と問いかけてしまう、などはNG。相手の話や要望をよく聞き、面接の段階で初出勤時の不安を減らしておくことも大切です。
【原因2】求人でのミスマッチ
「求人内容で書かれていた内容と違う」という理由で離職する人もいます。例えば、求人広告では週2日から勤務OKとあったのに「もう少し出られない?」と聞かれる、仕事内容に記載のなかった力仕事が多い、食事補助ありと記載していたのに実際はなかった、などが挙げられるでしょう。
また、求人には『先輩がしっかりフォローします』と書かれているのにフォローや教育体制が整っていなかったというパターンもよく見られます。こちらも注意したい点です。店舗にとっては小さなことでも、慣れない新人にとっては「想定外だった、この先続けられるだろうか?」と不安に感じるきっかけになることも。
応募してもらうために現状とは異なる表記をしてしまうと、採用はできても結果的にはスタッフの早期離職を招き、また求人を出すの繰り返しに。その分採用費用がかさむことになり、よいことはありません。現状を正しく表記してミスマッチのない採用を心がけたいものです。
また、求人には『先輩がしっかりフォローします』と書かれているのにフォローや教育体制が整っていなかったというパターンもよく見られます。こちらも注意したい点です。店舗にとっては小さなことでも、慣れない新人にとっては「想定外だった、この先続けられるだろうか?」と不安に感じるきっかけになることも。
応募してもらうために現状とは異なる表記をしてしまうと、採用はできても結果的にはスタッフの早期離職を招き、また求人を出すの繰り返しに。その分採用費用がかさむことになり、よいことはありません。現状を正しく表記してミスマッチのない採用を心がけたいものです。
【原因3】研修制度が整っていない、放置される
入社後の研修制度が整っていないこともまた、離職の要因の1つ。特に個人店ではほかの業務で手いっぱいになってしまうことが多く、時間があるときに教えたいと思うかもしれませんが、最低限のOJT研修は新人を不安にさせないためにも非常に重要です。
また、入社後1、2カ月経った頃にも注意が必要。ひと通りの仕事を覚えたように見えても、新人スタッフにとっては「まだわからないことがたくさんある」というのが現実。むしろ、まだ「何がわからないかもわからない」状態かもしれません。「わからないことがあったら何でも聞いてね」と声だけかけて放置すると、新人スタッフに心理的負担をかけてしまう可能性があります。
ちなみに、新人がひと通りの業務に慣れてからは、それぞれのスタッフが仕事のどのようなところにやりがいを感じるかを見極めて仕事を任せていくのがおすすめです。やる気UPにもつながり、離職を防ぐのにも効果的といえるでしょう。
また、入社後1、2カ月経った頃にも注意が必要。ひと通りの仕事を覚えたように見えても、新人スタッフにとっては「まだわからないことがたくさんある」というのが現実。むしろ、まだ「何がわからないかもわからない」状態かもしれません。「わからないことがあったら何でも聞いてね」と声だけかけて放置すると、新人スタッフに心理的負担をかけてしまう可能性があります。
ちなみに、新人がひと通りの業務に慣れてからは、それぞれのスタッフが仕事のどのようなところにやりがいを感じるかを見極めて仕事を任せていくのがおすすめです。やる気UPにもつながり、離職を防ぐのにも効果的といえるでしょう。
【原因4】職場環境が整っていない
「給料に対して仕事量が多い」「クレーム時に店長や社員がフォローしてくれない」「休憩が取れない」など、単純に職場環境の悪さに不安を感じている場合もあるでしょう。休憩や勤務時間については法令遵守することはもちろん、常日頃から社員とアルバイトの役割や仕事を明確にし、新人に限らず社員がアルバイトをフォローできるよう体制を整えましょう。
短期間でスタッフが辞めてしまうことに悩む店長や経営者は少なくありません。しかし、実際はごく基本的な点が疎かになっており、離職を招いているというケースもあります。一度、面接から入社、研修までのフローや体制を見直してみるとよいでしょう。
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