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社内表彰制度は従業員の功績を称える制度
社内表彰制度とは、自社に貢献した従業員の功績を社内で称える制度です。表彰結果を社内で公表するとともに、褒賞などを与えるのが一般的です。社内表彰制度は法で義務付けられている制度ではないため、導入するかどうかは各企業が自由に選択でき、導入する場合も独自の制度を設けることができます。ただし、導入の際は労働基準法によって就業規則に表彰の種類や程度について記載することが義務づけられています。表彰の種類、選考基準、選考実施者、選考対象者、褒賞の内容などの制度概要を決定し、書面で社内周知を行う必要があります。
社内表彰制度を導入するメリット・デメリット
社内表彰制度を導入する主なメリットは、従業員に「努力を適切に評価してくれる企業・店舗」という印象を与えられることです。表彰された従業員は「これからも評価してもらえるよう頑張ろう」と考え、その後の仕事に対してもモチベーションを高く持って取り組めるようになるでしょう。企業・店舗への愛着も増し、愛社精神も深まりやすくなります。さらに、定期的に社内表彰の機会を設けると、従業員に「評価されるためにはどのような取り組みをすべきか」と考えるきっかけを与えることにもなります。努力の方向性を定めやすくなるため、表彰されなかった従業員のモチベーションも高められるはずです。
一方、社内表彰制度を導入することにはデメリットもあります。主なものとして、従業員間の関係性の悪化や、表彰されなかった従業員のモチベーション低下が挙げられます。
こうしたデメリットは、特に社内表彰制度の評価基準が具体的でない場合に発生しやすくなります。成果を上げていない従業員を私情によって表彰するなどすると、従業員が企業・店舗そのものに不信感を抱くことにもつながりかねません。社内表彰制度を導入する際は、明確な評価基準を設定しましょう。
社内表彰制度の事例
ここからは、有名企業の社内表彰制度の事例を紹介します。■スターバックスジャパン
スターバックスジャパンでは、2000年より「コーヒー アンバサダーカップ」と題した社内競技会を開催。2年に1回、全国に約6万人いるバリスタがコーヒーの知識や技術、コーヒーにかける情熱や想いを競い合います。そのうちのたったひとりが「コーヒー アンバサダー」の称号を得ることができます。コーヒー アンバサダーは、2年間の任期のなかで、新作ビバレッジの開発に携わる、コーヒーの生産地であるコスタリカの農園を訪ねるといった機会を得ることができるそうです。
■オリエンタルランド
オリエンタルランドでは、毎年、各組織や委員会から推薦された案件の中から優れたものを選出し、創立記念日に表彰しています。次のようなアワードがあります。・Guest Experience Award:ゲストの体験価値の向上を実現し、顕著な貢献・功績を残したもの。
・Engagement Award:従業員の働きがいの向上に寄与し、顕著な貢献・功績を残したもの。
・Safety Award:安全性の向上を実現し、顕著な貢献・功績を残した。リスク等を軽減させたもの。
・Cost Performance Award:ヒト、モノ、カネ等経営資源を効率的に活用したもの。
大きなアワードだけでなく、キャスト同士で日々の行いを褒めたたえ合うために、メッセージを送り合う活動も行われています。
収益を上げていくには、オペレーションやメニュー、価格といったハード面と、スタッフの成長というソフト面の取り組みを両輪にしていくことがとても重要です。 従業員一人ひとりの取り組みをよく見て、多様な人材が表彰されるような仕組みにし、お客さまにとって魅力ある店舗づくりにつなげていきましょう。
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