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第一段階:コンセプト設計、店舗物件探し、内装デザイン会社探し
飲食店の開業準備には、一般的に6か月から1年ほどの時間が必要です。店舗の規模や業態によって準備内容は異なりますが、最短でも6か月前から、ゆとりをもって進めるなら1年ほど前から次のような準備を始めてください。■コンセプト設計、事業計画書の作成
はじめに、店舗がターゲットとしていく層や提供する料理、価格帯、店舗の雰囲気などを明確にします。店の強みや差別化できるポイントを設定し、独自のコンセプトを作りましょう。コンセプトが固まったら、事業計画書を作成します。事業計画書では、事業内容や資金計画、収支計画をまとめ、ビジネスモデルや今後の見通しを整理します。金融機関から融資を受ける際や法人口座を開設する際に提出が必要になることもあるため、必ず作成してください。
■店舗物件探し
コンセプトやターゲット層に合わせた立地選びが重要です。内見後に申し込みをし、きちんと契約内容を確認しましょう。審査を経て賃貸契約を結びます。店舗物件探しには、 こちらのサービスが役立ちます。
■内装デザイン会社探し
施工会社の選定は、物件探しと並行して行うのがおすすめです。内見時に施工会社に同席してもらうことで、希望の工事が可能かどうかを確認したうえで物件を選べます。内装デザイン会社探しには、 こちらのサービスを利用してみましょう。内装デザイン会社が決まれば、いよいよ着工です。プランニング・基本設計の後、見積もりを出してもらい、契約・着工します。理想の内装を叶えるためには、綿密な打ち合わせを重ねる必要があります。また、着工後はこまめに現地を訪れ、進捗確認を行いましょう。
第二段階:厨房・外観工事、許可申請・各種手続き、メニュー考案
開業2〜3か月前までには、次のような準備を進めておきます。■厨房・外観工事
飲食店においては、コンセプトに合った外観デザインや使いやすい厨房設計も重要です。業者との認識のズレを防ぐため、参考となる店舗の資料を準備するといいでしょう。居抜き物件では既存の設備を活用できますが、スケルトン物件ではガステーブル、シンク、調理台、業務用冷蔵庫、製氷機などの設備設計が必要です。
■許可申請・各種手続き
飲食店の開業には以下の許可や手続きが必要です。・飲食店営業許可: 保健所に申請し、営業に必要な許可を取得します。
・食品衛生責任者の資格取得: 営業するためには、資格が必要です。各都道府県で講習を受けて取得します。
・防火管理者の選任: 一定規模以上の店舗では防火管理者の選任が必要です。
・その他: 酒類販売業の許可(お酒を提供する場合)、風営法の許可(深夜営業する場合)など。
開業直前に焦ることのないよう、早めに進めていくことをおすすめします。
■メニュー考案
提供メニューに応じて設備や備品が異なるため、メニュー作りは早い段階で進めておきましょう。コンセプトや周辺店舗の動向を参考にし、ターゲットに響くオリジナリティがありながらも利益率の高いメニューを考案できるとベストです。メニュー数は多すぎると原価率が悪化し、廃棄増加のリスクも上がります。店舗のコンセプトに沿って絞ることも大切です。
第三段階:集客方法の検討・販促ツール作成、仕入れ業者契約、採用・教育、備品準備
開業2か月~2週間前には、次のような準備を進めておきます。■集客方法の検討・販促ツール作成
集客方法には、店舗のホームページ作成、グルメ系ポータルサイトやGoogleマイビジネスへの登録、SNSアカウントの作成・運用などのデジタルな方法のほか、ポスティングや新聞折込みチラシ、近隣への挨拶、知人・友人への連絡などのアナログな方法があります。ターゲットに合わせて、効果的かつ効率的な方法を検討してみてください。■仕入れ業者契約
仕入れ業者を選ぶ際に重視したいポイントは、質の高い食材を安定して供給できるかどうか。業者は「食材の種類」「仕入れ価格」「配送方法・期間」の3つの観点から選びましょう。仕入れ業者選びには、これらのサービスが役立ちます。
仕入れ先探し
食材発注アプリ PlaceOrders
■人材の採用・教育
研修を行う時間を確保するためにも、採用は余裕を持って進めることが大切です。ただし、早すぎる採用は辞退のリスクがあるため、オープンの2か月前を目安に採用活動を開始するのが理想的です。採用後は研修・教育をはじめます。人材の採用には、これらのサービスが役立ちます。
求人飲食店ドットコム
グルメバイトちゃん
■備品準備
飲食店には、包丁、まな板、鍋などの調理器具、オーブンなどの電化製品、ラップなどの保存用品、洗剤などの衛生用品のほか、机・椅子、食器、卓上用品などの客席備品、トイレ用品や事務用品といったその他の備品が必要です。リストアップし、開業までにしっかり揃えてください。備品準備には、 こちらのサービスが役立ちます。
第四段階:ロールプレイング
オープンの2週間ほど前から、スタッフ教育の一環としてロールプレイングを行うことをおすすめします。このロールプレイングは、接客スキルを高めるため、スタッフが交互にお客様役とスタッフ役を演じるもの。接客時の注意点や求められる水準を確認し、実際の業務に活かしましょう。飲食店の開業までにはやるべきことが数多く存在します。抜け漏れのないよう、ぜひこちらの開業フローを活用してください。
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