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「まかない」とは?
まかないとは、飲食店が従業員のために作って支給する食事のことを指します。多くの場合では、料理人が店で余った食材を利用して調理し、提供された従業員がその場で食べます。まかないは従業員にとってありがたい制度ですが、すべての飲食店で提供されるわけではありません。シフト次第ではまかないが食べられないという場合もあるでしょう。また、無料の場合も、有料の場合もあります。
まかないのメリット・デメリット
まかない制度を導入することには、メリットとデメリットがあります。それぞれ見ていきましょう。■メリット
①求人募集において有利になるまかないを無料もしくは安価で提供してくれる飲食店の存在は、求職者にとってありがたいもの。おいしいまかないを食べられることをアピールすれば、求職者の目に留まりやすくなるかもしれません。
②経験の浅い調理スタッフが調理を練習できる
お客様に出す料理とは異なり、まかないは従業員が食べるものなので、仮に失敗しても失客につながることはありません。経験の浅い調理スタッフが経験を積むために、まかないづくりは格好の機会と言えるでしょう。
③看板メニューが生まれるきっかけに
これまでにも、多くの飲食店でまかないが後のヒット商品になったケースがありました。試作品をまかないとして従業員に提供し、感想をもらえば、メニューをブラッシュアップしやすくなります。従業員もメニュー開発に携われた実感を持てるため、お店に愛着を抱きやすくなるでしょう。
④食材を余らせずに使いきれる
お客様に提供する料理に使いきれず余った食材をまかないに活用すれば、フードロスを大きく削減できます。経費削減にもつながるため一石二鳥です。
■デメリット
①従業員の好みに合わないこともあるまかないはお客様に出すような決まったメニューではなく、店にある食材で工夫して作るのが一般的です。そのため、従業員自身で食べるものを選ぶことができず、従業員がひそかに不満を抱くこともあるかもしれません。仮にそうした不満があっても「せっかく自分のために作ってくれた食事を残せない」という気持ちから、無理に完食してしまう従業員もいるでしょう。
②調理担当者の負担が大きい場合もある
これといってメニューが決まっていないことも多いまかない作りでは、調理担当者の力量が試されます。調理に慣れていない従業員の場合、まかない作りを担当することが負担になってしまうこともあり得ます。
まかないの経理上の扱いに注意
「余った食材を使って作ったまかないを有料で提供するのは気が引ける」「頑張っている従業員にサービスしてあげたい」という気持ちから、経営者としては無料で提供したくなるかもしれません。しかし、無料のまかないは、原則的に税務上の「現物給与」に当たります。金銭による通常の給与と同じように課税対象のため、無料で提供することで、知らず知らずのうちに従業員の税負担を増やすことになってしまうのです。一方、有料のまかないは、要件を満たすことで福利厚生費として計上でき非課税となります。要件を満たさない場合は、飲食店が補助した金額が全て課税対象となります。
<非課税となる要件>
・従業員が食事代の半分以上を負担していること
・企業の補助額が従業員一人あたり月額3,500円(税別)以下であること
経理上の扱いには注意が必要ですが、従業員にとっても飲食店にとってもさまざまなメリットがあるまかない。自店の魅力のひとつとして、求職者へ訴求してみてはいかがでしょうか。
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