来年の採用計画を立ててスムーズな採用活動を！ 他店と差がつく４つのポイント

深刻な人手不足が続く飲食業界の中で、他店舗より有利に採用活動を進めるためには、少しでも先に行動し始めることが大切です。これは、大手飲食店だけでなく、個人経営のお店でも同じこと。とくに、繁忙期の人手不足はお店をスムーズに回せない事態に陥る心配があります。そのままの状態が続けば、死活問題にもなりかねません。繁忙期直前になって人手不足に慌てることがないよう、先を見越した採用計画を立てていきましょう。

１．店で働いているスタッフの状況を把握
まずは、現在在籍しているスタッフがいつまで働いてくれるのか、把握しましょう。学生アルバイトの場合、就活開始や卒業と同時に辞めてしまうことが大半です。同年代の学生アルバイトが多い店舗であれば、主戦力として活躍しているスタッフが同時期に退職を申し出る可能性もあります。

２．繁忙期までにスタッフを増員させる
繁忙期を問題なく乗り越えるためには、十分なスタッフ数の確保が必要不可欠です。とはいえ、単に人を増やせば大丈夫、というわけではなく“戦力となる人材”が必要です。運営する店舗の業態にもよりますが、飲食店の繁忙期は、一般的に年末年始や春先。ここから逆算をして、どれだけの期間があれば戦力として活躍してもらえるよう指導できるかを考え、採用計画を立てていきましょう。

また、飲食店が閑散期となるのは、ニッパチと言われる2月と8月。この時期は、客足が遠のく分、スタッフの教育に力を入れられる時期です。繁忙期と閑散期を上手く利用し、新しい人材を育てていきましょう。

３．求職者が増える時期にお金をかける
転職の場合、一般的に求職者が増えるのは、新年度が始まる3～4月、下期が始まる9～10月、そしてボーナスが支給される6月・12月の後と言われています。いくら良い求人を出しても、応募者自体が少なければ一人当たりの応募単価は高くなってしまいます。必ずしも応募者がたくさん来ればいいというわけではありませんが、少しでも良い人材を確保したいと考えるのでれば、転職者が増える時期にお金をかけ、理想とするターゲットに効果的な求人広告を出すようにしましょう。

４．前年度の反省点及び現状を踏まえて計画を立てる
採用計画を立てることは大切ですが、闇雲に立てては“真に効果のある採用計画”とは言えません。採用があまり上手く行っていない店舗であれば、今年度の採用が上手く行かなかった原因を考え、追求をしていく必要があります。

また、自店が置かれている立場について知ることも大切です。市場や採用競合の様子など、現状を把握した上でどうするのがベストなのかを考えていきます。周囲や自社の状況によっては、採用競合とスケジュールをずらす、前年度とは違う求人媒体を使う、といった異なるアプローチを検討していきます。

もちろん、いくら細かく採用計画を立てても急な退職によって人材不足に陥る心配はあります。しかし、事前にスケジュールや求める人物像を明確化しておけば、急な人材不足にも早急に対応できるはずです。今回ご紹介した採用計画を立てるポイントを踏まえつつ、今から来年度の採用計画を立ててはいかがでしょうか。


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