フランチャイズにおけるブランドの価値とは?【飲食店でファンを獲得する近道】
2023年06月26日 フランチャイズ開業の基礎知識
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事業を運営している企業と契約を結び、ロイヤリティを支払うことで、ブランドや商標、サービス、商品の販売権、経営ノウハウなどを得ることができる仕組みがフランチャイズ契約です。
フランチャイズ契約で飲食店を開業する場合に、大きなメリットとなるのが「ブランドの活用」。今回はそんな“ブランド”に着目します。ブランドは、よく目にする言葉ですが、いろいろな意味を持っているためどこか曖昧です。
飲食店を開業するうえでも重要となるブランドの意味を理解し、フランチャイズ契約をするうえでの価値を探っていきましょう。
まずはブランドの意味をおさらい!
“ブランド”と聞くとデパートに入っている高級店や誰もが知る大企業の商品、サービスなどを連想されるかもしれません。もちろん、それらもブランドで間違いではありませんが、身近な商品や小さなサービスも当てはまります。
ブランドとは、対価を払ってでも得たいと思う商品(価値、強み)であり、その商品や価値を通じてファンを増やしていくことも指しているのです。
買い物のとき、いろいろな会社から出ている“似たような商品”がたくさんあり、どれを選べば良いか悩んでしまった経験は誰にでもはず。どの商品にも、基本的な機能が備わっていて値段も大きく変わらない……。そんなときに、「この会社の製品なら」「このお店で売られている物なら」など、商品そのものの価値以外に感じる「差」こそが“ブランド”であり、その価値なのです。
飲食店であっても、他店との「差」を感じてもらうブランド力が大切になります。その差を感じてくれるお客さまこそがその店のファンということになるからです。
ブランド力を高めるにはどうしたらいい?
ブランド力を高めるためにできることを、3つのステップに分けて考えていきます。
■ステップ1:自分の会社・店について分析を行う
客観的な視点を持って、自分の会社、店、商品やメニューについて分析を行います。顧客、競合、自社の観点から市場を分析する3C分析などのフレームワークが用いられることがほとんどです。
■ステップ2:ブランドコンセプトを明確化する
ステップ1で行った分析を踏まえ、お客さま像を設定したり、そのお客さま(ターゲット)が何を求めているのかを深掘りしたりしながら、ブランド理念や世界観、価値などを決めていきます。
■ステップ3:ブランドを発信し、浸透させる
ブランドの特徴、商品、サービスなどについての情報を発信していく段階です。ターゲットの反応を見て軌道修正をしながら継続的にブランド力を高めることを目指します。
飲食店にもブランド力は必須!個人でやるには限界も……

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飲食店であっても、数ある同業種の店の中から自分の店を選んでもらい、さらにファンになってもらうためには“ブランド力”が大切になります。しかし、上記で説明したステップでブランド力のアップを狙っても、すぐに効果が出るとは限りません。ブランド力の向上には、コストや時間がかかることがほとんどなのです。
しかも、個人で飲食店を開業した場合、毎日せわしなく店を切り盛りするなかで、ブランド力の向上にまで時間を割くことが難しいケースもあるでしょう。
そこで選択肢のひとつとなるのがフランチャイズ契約をした上で、飲食店を開業することです。フランチャイズ契約で利用できるブランドは、フランチャイズ本部が時間やコストを投入して育ててきたもの。それを利用できるメリットは、加盟費や毎月のロイヤリティの支払いなどを補ってあまりあるものと言えるのではないでしょうか。
ブランドの価値を理解することでその先のステップへ!
今回はブランドの意味、そしてフランチャイズ契約におけるブランドの価値を解説しました。個人開業であっても、フランチャイズ契約であっても、これから自分の飲食店を開きたい考える方にとって、ブランドは大きな意味を持ちます。
自分でブランドを1から作り上げることも、既に起動に乗っているブランドを活用して安定した経営を目指すことも、どちらも大きな挑戦となるでしょう。
どちらが自分に合っているのか、どちらがより自分の希望に近いのか……。ブランドの意味や価値も踏まえながら、改めて考えることで、さらにその先のステップへと進むことができるのではないでしょうか。
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