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飲食店のスタッフ間に信頼関係を構築するメリット
信頼関係を築くことがなぜ重要なのでしょうか。大きな理由の一つとしては、コミュニケーションを円滑にするためということが挙げられます。信頼関係がある職場では、業務に関して気兼ねなく質問できたり、スタッフ間でフォローし合えたりと、チームワークに必要不可欠なことが自然とできるようになります。ほかにも、信頼関係を構築するメリットは多くあります。■生産性が上がる
人間関係が良好であれば、ストレスも少なくより仕事に集中できます。また、スムーズなコミュニケーションが取れており、業務に関する質問や確認、スタッフ同士でのフォローが気軽できる状態であれば、自ずと生産性の向上にもつながるはず。■離職者の回避につながる
信頼関係が構築されている職場は多くの人にとって働きやすいもの。離職者を減らす手段としても有効です。■従業員の健康状態に良い影響を与える
人間関係の悩みが発端のストレスで健康状態が悪化するケースは珍しくありません。逆に信頼関係が築けており、心地よく過ごせる職場であれば、ストレスが軽減されることも。■顧客へのサービス向上につながる
飲食業は比較的チームワークが重要となる仕事。スタッフ同士の信頼関係が築けている店とそうでない店では、料理の提供スピードやスムーズな案内、店の雰囲気なども変わってくることでしょう。心地よい信頼関係を築くコツとは?
では、スタッフと心地よい信頼関係を築くためには、どんなことをすればよいのでしょうか。■あいさつなどの基本的なことを習慣化する
基本的なことですが、あいさつや謝罪、感謝の言葉は信頼関係を構築するうえで大事なこと。とはいえ、スタッフ同士のあいさつや謝罪及び感謝の言葉を言うように直接指示するのはなかなか難しいこともあるかもしれません。店の雰囲気作りの一貫として経営者や管理者から積極的に行うようにすると良いでしょう。■行動指針を定め周知しておく
企業や店舗としてのスタッフの規範となる行いを定めた「行動指針」をつくり、周知しておくことも有効。行動指針の決定・周知はスムーズに企業運営を行うためや社内文化を育むためにも行っておくべきですが、スタッフ同士で信頼関係を築く際にも役立ちます。また、トラブルがあったときにも具体的な行動指針があると、スタッフ同士の話し合いやフォローもスムーズに行えます。■相互理解や交流の機会を設ける
何から何まで知る必要はありませんが、相手がどのような性格か、どんなことに興味があるのか、ある程度の相互理解をしておいたほうが信頼関係を築きやすいでしょう。そのために、コミュニケーションが取れる機会を増やすのも有効です。ランチ会をしたり、日々の良いことや新しい気づきを共有する場を設けたりといった方法であれば、比較的手軽にできるのではないでしょうか。■仕事を任せる
多くの人は仕事を任せてもらうとやりがいを感じますし、信頼されているのと感じるものです。逆に、何でも一人で行っている人がいる一方で、暇を持て余していることがあると「信頼されてないのかな」と思う人もいるでしょう。特に、新人には成長の度合いを見て新しいことを積極的に任せていくほうが、成長スピードも上がるはず。さらに、アイデアを必要とする業務では、積極的にスタッフの意見を聞くとコミュニケーションにもなりますし、お互いの信頼感を上げるのに有効です。
「信頼関係の構築」を意識して行っている店は多くはないかもしれません。しかし、新型コロナをきっかけに店の運営や指針について見直したい経営者もいることでしょう。この機会に一度スタッフとの信頼関係を深めてみてはいがでしょうか。
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