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鍋やフライパンを長持ちさせるには? 素材別にお手入れ方法を紹介

2017年12月18日(2023年6月7日更新)

鍋やフライパンを長持ちさせるには? 素材別にお手入れ方法を紹介

Photo by iStock.com/chas53


調理に欠かせない鍋・フライパンですが、素材や表面加工の方法によってお手入れ方法はさまざま。たとえば「コゲには重曹が強い!」といいますが、使ってはいけない金属もあるのです。それぞれの特徴をよく知って、適切に洗い、保管しましょう。今回は、お手入れのポイントや注意点など、長く使えるお手入れ方法を紹介します。

鍋の素材と加工ごとのお手入れ方法

■銅
熱の伝わりが良く、食材が均一に温められる銅。寸胴鍋や卵焼き器としてよく用いられています。お手入れのポイントは4つ。銅は酸や塩素に弱いため、長時間料理を入れておかないこと。傷をつけないよう、台所用中性洗剤とスポンジで洗うこと。定期的に、研磨率の低いクリームクレンザーや専用クリームを使って磨くこと。水分を残さず乾いた場所に保管することです。

銅製の鍋で悩ましいのが「緑青」という銅にできる錆びの一種です。予防のためには、傷をつけず、水分や塩分、酸を残さないこと。もし緑青がついてしまったら、軟らかいスポンジにクレンザーをつけて強めにこすります。

■アルミ
熱の伝わりがよく軽いため、片手鍋などでよく使われます。酸やアルカリに弱いのが特徴です。そのため、内側をコーティングしていない鍋で、重曹を使ったお手入れはNG。コゲ付き、こびり付きがあった場合、鍋にお湯を入れ沸騰させふやかします。その後、鍋を2~3日、天日に干し、布などでこすると、コゲがよく取れます。ひどいコゲ付きの場合は何度か繰り返します。

アルミ特有の白いポツポツや黒ずみは、アルカリ性に変化したものです。レモンの輪切りやリンゴの皮などを入れて15分ほど煮ると良いでしょう。また、磨いて落とすこともできます。まずは、目の細かいスチールウールを水に濡らし、中性洗剤をつけて軽くこすります。その後、熱湯ですすぎ、布で水気をよくふき取ります。

■アルマイト
アルミニウムを電気分解し、酸化させたものがアルマイト。表面に固い皮膜が生成されます。スチールウールなどを使うと皮膜が落ちてしまうので、加工されていないアルミと同様、焦げ付きや汚れはお湯でふやかし、天日干しをして、布で磨きます。

■ステンレス
「錆びにくい」という意味のステンレス。表面にとても薄い皮膜が生成されているため、コゲ付きやこびり付きがしづらく、錆に強いのです。だからといって、錆びないわけではありません。よく水気を取って湿気の少ない場所で保管してください。また、傷が付くとそこから錆びてしまうので、洗う際には中性洗剤とスポンジを使い、金属タワシは使わないようにしましょう。たいていのコゲはクリームクレンザーで落とせます。落ちにくいものは、汚れの部分に重曹を直接かけ、水を含ませたスポンジでこすり落とします。

■ホーロー
鉄や銅、アルミなどの金属をガラス質でコーティング加工したのがホーローです。酸や塩分に強い特長があります。ただし、強い衝撃や急激な温度変化で、ひび割れなどをする恐れがあるので要注意。お手入れの際、金属タワシやクレンザーは傷が付くのでNGです。コゲは、重曹を溶かした水を温め、一晩寝かすとキレイに落ちます。また、色素が沈着した際には、水を加えペースト状にした重曹をつけた布で磨きます。

鍋・フライパンの素材と加工ごとのお手入れ方法

Photo by iStock.com/mofles


フライパンの素材と加工ごとのお手入れ方法

■鉄
洗う際は、お湯を使い、洗剤などは使いません。これは表面の油膜が落ちるのを防ぐためです。また、金属タワシは表面を傷つけるので使わず、タワシやナイロンブラシを使います。調理後すぐ洗い、水気を残さず乾いた場所で保管します。赤いポツポツが出てきたら、タワシでこすり洗いをして、よく水気を切り、野菜くずなどを油炒めして油膜を作りましょう。

■フッ素樹脂加工
フライパン内部にテフロンなどフッ素樹脂をコーティングしたもの。コゲ付き・こびり付きにくいという特長があります。お手入れのポイントはいかにコーティングがはがれないようにするか、ということ。台所用中性洗剤とスポンジで洗います。金属タワシ、アルカリ性洗剤、クレンザーは厳禁です。空焚きやフライパンが熱いうちに水をかけるのもNGです。

お手入れにおすすめのグッズ

1)汚れ落とし
スポンジやタワシは素材や加工方法によって使い分けましょう。選ぶポイントは、できるだけ表面を傷つけないようにすること、です。基本的にはスポンジ、鉄製品はタワシ、アルミニウムを磨く際には目の細かいスチールウール、と覚えておくと簡単です。

スチールタワシよりも傷がつきにくい、ネットにアルミ粒子がついたスポンジもアルミやステンレス鍋の外側を急いで落としたい時に便利。ステンレス鍋の落としにくい汚れは、メラミンスポンジを使うと落ちることもあります。寸胴鍋など深い鍋には、柄付のスポンジが役に立ちます。柄に洗剤を注入するタイプもあります。

2)洗剤
素材によって酸性やアルカリ性、塩分に弱いものがあるので、使い分けましょう。鉄製品以外は台所用中性洗剤が使えます。「焦げ落としに強い」と言われる重曹は、アルカリ性なのでアルミ製の鍋には使わないようにしましょう。

3)仕上げ
どのような素材でも、水気のあるまま保管するのはよくありません。マイクロファイバー素材の吸水マットは、一旦、水気を切るのに便利。また、とくに鉄製品は水気が厳禁ですので、吸水性の高いクロスを使うのがオススメです。

いかがでしたか。年末はしっかりと鍋やフライパンのお手入れをして、新しい年をすっきりと迎えましょう! ぜひ、参考になさってください。

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