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飲食店の目標設定 完全ガイド|売上・CS・スタッフ育成から個人目標まで

2020-01-28 11:33:30.0( 更新) 人材採用コラム 人材教育

目次

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飲食店の目標設定は、店舗の未来を創る重要な羅針盤です。しかし、具体的な立て方がわからず、漠然とした「頑張ろう」という気持ちだけで動いていませんか?この記事では、失敗しない目標設定の「型」から、コピペして使えるカテゴリ別の豊富な「例文」、そして設定した目標を達成に導くための「マネジメント術」まで、飲食店経営者が知りたいすべてを1本に凝縮しました。

この記事は、こんな方におすすめです。

  • ・飲食店スタッフの目標設定について知りたい
  • ・飲食店スタッフの目標設定をするメリットを整理したい
  • ・飲食店スタッフの目標設定の例文が欲しい

画像素材:PIXTA

飲食店で目標設定が大切な理由

飲食店で目標設定が大切とされる理由は、店舗が成長するために欠かせない経営戦略は目標を立てることで見えてくるからです。

はじめにすべきは店舗が現状抱えている課題を明確化することです。すると具体的な行動計画が立てられます。
その行動計画に沿って皆で切磋琢磨しながら目標に向かうことで、スタッフ一人ひとりが当事者意識を持ち、自発的に動くようになります。

結果、強いチームが育成できるだけでなく、経営者や店長自身もマネジメントスキルが磨かれ、店舗全体が成長を遂げることができるのです。

●課題が明確になり、打つべき改善案が見える

飲食業界で生き残るには、変化する消費者のニーズや社会情勢に対応していく必要があります。しかし、さまざまなことが中途半端になってしまったり、どこから手を付ければ良いか迷ってしまったりすることもあるでしょう。そこで大切なのが目標設定なのです。
目標を設定すると、売上や顧客満足度などの課題が見えてきて、何をどの程度改善すべきかが明らかになります。さらに、それらを解決していくための具体的な行動計画を立てることができます。

●スタッフの当事者意識が芽生え、モチベーションが向上する

目標に向かって店長一人が頑張っても限界があるため、店舗全体の協力が不可欠。スタッフ一人ひとりが目標を持ち、「やらされ仕事」ではなく、「自分の目標」として当事者意識をもって仕事に取り組むことが大切です。それにより、仕事への意欲や責任感が向上します。

●一人ひとりが自走する「強いチーム」が育つ

目指すべきゴールを設定することで、一人ひとりがどうすればそこにたどり着けるのかを自ずと考えるようになります。それにより、自発的に動くことができる人材が育ちます。
また、個人と店舗全体の目標が連動していれば、そこに向かってスタッフ同士が協力し合い、切磋琢磨しながら進むことができます。ただ指示を待つのではなく、全員が自ら考えて行動できる「強いチーム」が形成されるでしょう。

●経営者・店長自身がマネージャーとして成長できる

目標設定と達成のプロセスを通じて成長するのは、スタッフだけではありません。経営者・店長自身も目標を持ってスタッフの育成に取り組むことで、マネージャーとしてより成長することができるでしょう。
特にスタッフ一人ひとりが持つ潜在能力を引き出していくことができれば、強いチームへと導くことも、マネジメント力を高めることもできます。

失敗しない飲食店の目標設定手順

飲食店が目標設定で失敗しないためには、正しい手順を踏む必要があります。
まずは、データに基づいて店舗が現状どのような課題を抱えているのか客観的に把握してください。次に、その課題を解決するために必要な数値を目標として設定します。
高い数値を設定すれば良いわけではありません。現実的で達成可能な目標を決め、店舗全体で共有することが重要です。

●店舗の現状を分析する

目標設定のための第一歩として、売上、顧客満足度、スタッフの能力など、現在店舗がどのような状況にあるのかをデータに基づいて調査し、客観的に把握することが必要です。現状を分析することにより、課題として抱えている問題が浮き彫りになり、解決するためには具体的に何をするべきかが見えてきます。

●目標とするべき指標を設定する

現状の店舗が抱える問題を解決するために、データで把握した現状をもとに、売上、客単価、ウェブサイト上のレビュー件数など、どの数値を目標にするかを明確にします。
例えば、売上が下がっている場合、「月間売上を◯%上げる」というように、何をどの程度改善すれば課題解決となるのか、具体的な指標を設定します。

●きちんと達成できる数値で目標を立てる

「売上を前年比200%以上にする」など、達成することが難しいような目標をいきなり立てるのではなく、現実的な数値かつ、努力すれば達成できるような数値を具体的に設定してください。あまりにも手が届かない目標にしてしまうと、ゴールが見えずにスタッフのモチベーションは下がってしまう恐れがあります。
目標を高めに設定したい場合は、スモールステップがおすすめ。到達可能な数字から設定して、達成したら段階的に少しずつ上げていく方法が良いでしょう。

●設定した目標を従業員全員に共有する

設定した目標は従業員全員に共有し、皆の協力が必要である旨を説明します。達成するための施策をともに話し合って考えることも、「自分事」と認識してもらうためには効果的です。さらに、店舗全体の目標と個人の目標を関連付けることにより、同じビジョンに向かって進む意識を生み、目標達成に向けた一体感を醸成できます。

画像素材:PIXTA

逆効果となる目標設定とは

ただ単に「頑張る」という漠然とした目標や、具体的にどのような行動を取れば達成できるかわからないような目標、あまりにもお店のビジョンや方向性とマッチしない目標では、スタッフに混乱を招き、モチベーションを下げてしまいます。結果、目標達成とは逆効果になってしまいますので、注意が必要です。

●定量的に計ることができない目標設定

「接客を頑張る」「お店をより良くする」など、曖昧な表現は避けましょう。数値で測れない目標は、何をもって「達成した」といえるのかがわかりません。スタッフに伝わりづらいだけではなく、店舗側も効果検証ができないため、振り返りや改善につなげることが困難になります。

●具体的行動に結びつかない目標設定

「売上を上げる」「集客を頑張る」という目標設定だけでは、具体的に何をすればいいのかわからずに、スタッフが行動へ落とし込めなくなります。そうならないためにも、「1日10杯ドリンクメニューをおすすめする」「平日ランチ集客10%アップを狙い、SNS投稿でアピールする」など、数値を明確に設定して、その目標へ向かって努力できるようにしましょう。

●お店の方向性にマッチしない目標設定

目標はお店の方向性にふさわしいものでなければなりません。
例えば、お店が高級店であるにもかかわらず「安さをアピールする」など、店舗のコンセプトとずれた目標設定をしてしまうと、スタッフが目指すべきところがわからなくなるだけでなく、お店のブランドイメージを損なうことにもなりかねません。

明日から使える目標設定の例文集

目標設定する際、明日からでもすぐに使える例文を集めました。ただ「増やす」「減らす」だけではなく、数値を決めて具体的に書くことがポイントです。
どこのお店でも使えるような定番の目標設定ですので、ぜひ取り入れてみてください。

●顧客のドリンクの注文数を◯◯%増加させる

ドリンクメニューの多くは原価率が低いため、売上・利益アップにつなげやすいはずです。数値目標を掲げるのと同時に、「お客様が注文しやすいようにホールに目を配る」「ドリンクのおかわりはいかがですか?と積極的にお声がけする」などを行動目標として示すのも大切です。接客時の声掛けは顧客満足度を高めるためにも有効な取り組みです。

●オンラインレビューを月間◯◯件獲得する

ユーザーの声がダイレクトに届き、かつ拡散力の高いSNSは、もはや飲食店に欠かせない宣伝・集客ツールとなっています。
お店選びの際にSNS上での口コミを参考にする人は多いので、オンラインレビューが増えれば、自ずと集客に役立ちます。「継続的なコミュニケーションを取ることでフォロワーを増やす」「月1回はレビュー投稿キャンペーンを実施する」などの運用計画を立ててオンラインレビューを獲得し、ブランド認知度も上げていきましょう。

●食材・料理の廃棄率を先月比で◯%削減する

食品ロスを減らすことは、コスト削減、利益改善に直結します。また、SDGsの観点からも飲食店に求められる取り組みです。
政府は飲食店等による料理の食べ残しは極力減らすようにと、「食べ残し持ち帰り」のためのガイドラインを発表していますし、どうしても食べ切れない場合は利用者とお店の相互理解のもと食べ残しを持って帰る「mottECO(もってこ)」を推進しています。これらの取り組みも参考にしてみてください。

●クレーム件数を月◯件に抑える

クレームを0件にしようとするのは現実的ではありませんが、減らすことはできます。クレーム対応のマニュアルの作成や見直しをし、接客マナーの徹底・教育に努めてください。
来店客のアンケート調査でお客様の本音や要望を知ることも、クレーム件数を減らすために役立ちます。例えば、「料理の提供が遅い」という意見が多かった場合、「作業動線を改める」「料理提供を1分早くする」などの関連する目標も新たに立てることができます。

店長が目標達成のためにすべきこと

目標達成は、店長の力だけではなし得ません。目標をスタッフに共有し、当事者意識を持ってもらうことで全体的な協力を得る必要があります。
そのためには、一人ひとりに具体的に何をすれば良いか、その目標を達成することにより見える未来やビジョンを伝えることが成功への鍵となります。

目標設定したあとも、進捗を追うことや達成後の評価を忘れずに行いましょう。常日頃からコミュニケーションを心がけ、相談しやすい環境を用意することも大切なポイントです。

●目標を共有・細分化し「自分事」にしてもらう

まず行うべきは、店舗の現状と課題、それを解決するための全体的な目標や店舗が目指すべきビジョンを全従業員に共有し、理解してもらうことです。
全体目標だけでは具体的にイメージしづらい場合は、年、月、週、日と細分化した目標を伝えましょう。個人がやるべきことがより明確に見えてきます。
さらに、目標を達成するための施策をともに話し合って考えることで、全員に「自分事」と認識してもらえるようになります。

●目標達成のための具体的な行動を示す

目標達成に対する施策を話し合う中で、店長とスタッフ一人ひとりが何をすべきか、ともに考えます。
その際も、例えば漠然と「売上を上げる」という目標を決めただけでは、スタッフがどうすれば良いかわからず、実際の行動に移すことができなくなります。
そうならないためにも、その目標を達成するために「何を」「いつまでに」「どのように」行うかについて具体的に示すようにします。

●目標達成することで得られる未来・ビジョンを示す

その目標を達成することにより見えてくる未来やビジョンを店長が示し、店舗全体で共有することで、スタッフのモチベーションを高めます。
例えば、「お客様に選ばれる店になる」「昇給につながる」というように、「目標を達成することで何が得られるのか」を理解してもらうと、スタッフの自発的な行動を促せます。

●進捗を追いかけ、賞賛とフィードバックを繰り返す

スタッフがどの程度目標達成できたかについて進捗を追いかけ、達成できた場合にはきちんと評価し、結果についてフィードバックを行います。
目標達成したあとに何も評価が得られないと、せっかく頑張っても報われないという気持ちになり、次の目標へ向かうためのモチベーションが下がってしまいます。
さらに、目標を達成できなかった場合はどこを改善すべきか、解決策を一緒に考えます。

●最も大事なことはスタッフとの日々のコミュニケーション

目標を達成するために一番大事なのは、良い職場環境づくりです。目標は店舗とスタッフの間で共有し、それに向かって皆が協力し合うことが必要です。そのためには、日頃から円滑なコミュニケーションができるような、心理的安全性が確保されている状態の職場であることが理想です。そして、そういった環境はチームワークを高め、自ずとスタッフの定着率を上げる重要な要素となるでしょう。

まとめ:目標設定を通して、お店を継続的に成長させる

目標設定をすることは、お店の経営状況の改善につながるだけではありません。スタッフはもちろん、店長自身も成長を遂げるチャンスです。
まずは実現可能な具体的な数値を目標として立て、達成できたらしっかり評価することで、スタッフのモチベーションを上げていきましょう。
全員が当事者意識を持ち一丸となって取り組むことで、課題解決の道がひらけます。上手に目標設定をして、お店を理想的な未来へ導いてください。

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この記事の著者
笹倉有起

笹倉有起

ライター

コピーライター、出版社の編集などを経てフリーライターに。紙媒体とWeb媒体の両方で、ワインやコーヒーなどの嗜好系、ビジネス系、日用品や化粧品の業界紙などいろいろ執筆。長野県への旅行にハマっていて、その土地の食べ物を食べるのが好きです。

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