
画像素材:PIXTA
応募者が面接や内定を辞退するケースにはどんな要因がある?
面接後、「採用の連絡をしようと思っていたのに辞退されてしまった」という経験がある採用担当の方も少なくないでしょう。もちろん仕方がない場合もありますが、「一人でも多く人材を採用したい」「応募も少なくなかなか採用するまでに至らない」と頭を抱える店舗にとっては、特に回避したい事態といえます。一度、選考辞退や内定辞退が起こる原因を分析し、対策を考えることは、大きな意味があるはず。まずは、求職者から辞退を申し出る主な要因には、どのようなことが考えられるかみていきましょう。
■他社に内定をもらった場合
多くの人が転職活動において、複数の会社への検討や応募をしています。その結果、他社に内定をもらった、他社のほうが条件面で優れているなどで辞退されてしまうケースが考えられます。■条件が希望と違う場合
給与や福利厚生などの条件面が希望に満たないケース。■求人広告との相違があった場合
仕事内容や待遇が求人広告でのイメージと違っていたというケース。■不安や疑問点が払拭できない場合
店舗や面接担当者に対して何かしらの不安や疑問が湧き、応募のモチベーションが下がってしまうケース。このように、主に上記4つの要因が考えられるでしょう。しかし、これらが原因の場合は、後述するような飲食店側の対策によって、回避できる可能性があります。
応募者の辞退を回避するための対策とは?
応募者からの辞退を回避するために、例えば次のような対策をとってみましょう。■基本的なマナーを守る
採用担当者はマナーを守った対応を心がけましょう。応募者と最初に接する採用担当者や面接官は、応募者の企業に対する印象を決定づけるといっても過言ではありません。面接での対応はいうまでもありませんが、応募を受ける際や書類選考の対応にも気を配りましょう。応募時は、応募者の企業への関心はまだ低い段階。「横柄なメールだった」「電話の応対が悪かった」などで、簡単に気持ちが傾いてしまうこともあるため注意が必要です。
■求人広告の内容を見直す
条件面で辞退されるケースに関しては、求人内容に具体的に記載することで一定数防ぐことができるでしょう。あいまいな記載をしていないかどうか、一度見直してみましょう。また、競合他社に条件面で劣っている場合には応募自体がなかなか来ないこともあります。同時に競合他社の求人広告もチェックし、あまりに差があるなら、提示する条件そのものを見直す必要があるかもしれません。■レスポンスや選考のスピードを上げる
書類選考日数が短いほど、採用決定率が高まる傾向になると言われています。他社内定による辞退が回避できる可能性が高まりますし、応募者のモチベーションを維持するためにも重要です。■面接までのハードルを下げる
書類選考後から面接までのハードルを下げるのも一つの方法でしょう。具体的には、面接日をできる限り応募者の希望に合わせる、遠隔地の応募者の場合は交通費支給やWeb面接の対応を行うなどが挙げられます。■応募者に疑問が残ったままの状態で面接を終わらせない
面接の際に応募者へ質問するばかりでなく、応募者の疑問にしっかりと応えることは面接後の辞退を防ぐうえで非常に重要。よく受ける質問などは、面接官のほうから先に説明しておくのも良いでしょう。また、面接後に不明点が出てきた場合にも、メールや電話で対応できる体制を整えておき、その旨を応募者に一言伝えておきましょう。「自分はこの企業への応募や入社を歓迎されている」と印象づけることもできるので、応募者のモチベーションを維持するためにもおすすめです。
面接や内定の辞退に対して「仕方がない」と思っていた採用担当者もいるかもしれません。しかし、要因を分析してみると見直すべき点は意外と多くあります。この機会にぜひ、採用のフローや心構えについて振り返ってみてはいかがでしょうか。
飲食業界専門の求人サイト『 求人@飲食店.COM 』では、飲食業界の求人/採用に役立つコラムなどをご紹介しています。求人募集や採用に関するご相談などもお気軽に お問い合わせください。
【正社員の関連記事】
■ 採用辞退&面接ドタキャンを防ぐ! 採用途中で人材を逃さないための採用担当の心得■ 面接に来ない理由は?ドタキャンを防ぐ方法はある?