「基本、好きにやっちゃって」。自由すぎるFC『バルコラボ』の魅力に、加盟店オーナー×運営の対談で迫る!
2022年03月25日 フランチャイズ経営インタビュー
沖縄県を中心に直営、FC含め14店舗を展開している肉バル業態『バルコラボ』。運営する琉球アスティーダスポーツクラブ株式会社(沖縄県中頭郡、代表取締役:早川周作)は、「オーナーの夢を全力で後押ししたい」という想いから、加盟店に対して自由度の高い店舗運営を任せている。今回は、『バルコラボ オーシャンテラス 真栄田岬店』のオーナー・山口あい氏と、店舗担当の中津哲平氏を招き、「FCオーナー×FC運営」の対談を実施。互いを「あいちゃん」、「てっちゃん」と呼び合うほど親しいふたりがFC加盟のメリットや裏話を本音で語り合う!
バルコラボ オーシャンテラス 真栄田岬店(SWORD FISH)
山口氏が運営しているダイビングショップ『SWORD FISH』に飲食スペースをつくってハンバーガー店を開始。2021年に飲食スペースをバルコラボに業態変更した。ブランドの看板メニュー「バルコラボ特製牛カツ」はもちろん、解放感あふれるオーシャンビューのテラス、愛犬連れでの来店可、ダイビングレッスンなど、山口氏の色がたっぷり入った独自路線の店づくりが人気を呼んでいる。
山口あい氏
神奈川県横浜市出身。沖縄県に移住してから22年間、ダイビングインストラクターに従事。2018年、運営しているダイビングショップ『SWORD FISH(ソードフィッシュ)』に飲食スペースを設け、兼ねてより夢だったハンバーガー店を開業する。2年後の2020年、コロナ禍によって売上が激減したタイミングで『バルコラボ』と出合いFC加盟。わずか4ヶ月で開業した。
中津哲平氏
千葉県浦安市出身。知人の紹介で代表の早川周作氏と出会い、その魅力に惹かれ、琉球アスティーダへ入社。飲食業の経験は、同社の入社が初経験となるが、現在、飲食事業部の部長として活躍。『バルコラボ オーシャンテラス 真栄田岬店』も担当している。
ダイビングショップの傍ら、長年夢見ていた飲食業をスタート。様々な要因で苦境に立たされる

加盟前、山口氏自身も『バルコラボ』自体は知っていた。「『気づいたら、店ができているなあ』という印象でした」と語る
―山口さんは、長年ダイビングインストラクターをやった後にご自身でハンバーガー店を開業したとのことですが、飲食店に携わるのはそれが初めてだったのですか?
山口氏:そうなんです! 沖縄に来てから22年。ずっとダイビングの仕事だけだったので、本当に趣味レベルで(笑)。でも、おいしいご飯を食べたら、みんな笑顔になれる。飲食業ってすごく素敵じゃないですか。だから、何も知らないけど「とりあえずやってみよう!」って始めたんです。
中津氏:色々苦労したんだってねえ。
山口氏:そうそう。「こんなの、主婦の趣味じゃないか」って突き返されたりして。それでもずっと夢だったから、「なにくそ」とのめり込んで頑張っていました。
―まさにガッツで突き進んでいたわけですね。
山口氏:そう言ってみれば聞こえはいいんですけれど、芳しくない売上を見ているとどうしても気持ちは落ち込んでくるもので。2年くらい運営した頃には「もう辞めようかな」なんて思うようになっていました。
中津氏:スタッフさんもドン引きするくらいの冷め方だった、って言っていたよね。
山口氏:もう、唖然としてたよね(笑)。今思えば、周囲からは急に温度が下がったように思われていたんだろうなあ。
そうこうしている内に世の中はコロナ禍になって、客足はさらに激減。モチベーションも上がらないし、「誰かに貸せばいいかな」と思っているタイミングで、琉球アスティーダの早川代表と出会ったんです。
代表の熱い想いに共感し、業態変更を決意する

『バルコラボ』のメニューの一例。もともと飲食経験がなかった山口氏ではあったが、店舗運営を進めていくにつれ、オリジナルメニューも開発している。
―早川代表と出会ったのは、異業種交流会だったとか?
山口氏:そうです、知人の誘いで足を運んで。場所は『バルコラボ 肉バル 美栄橋駅前店』でした。
中津氏:『バルコラボ』の1号店なんですよ。
山口氏:その交流会にはそうそうたる代表者の方々が集まっていて、それが早川代表のつながりだと聞いて、なんだか終始恐縮しっぱなしだったんです。でも、終盤あたりで早川代表とご挨拶できる機会があって、すごく気さくにお話ししてくれる人だなーと感じました。
―そこで、バルコラボに加盟しようと?
山口氏:いえ、実は私、ほとんど興味がなかったんです。早川代表がすごい人だということはなんとなくわかる。けれども、ブランド自体の良さっていまいちわかっていなくて。ただ、せっかくご挨拶したのでお礼のメールだけは送ったんです。お忙しい方なので、「お返事はないだろうな」と思いつつも。
中津氏:そうしたら、早川があいちゃんの店にダイビングのライセンスとりに来たんだよね。で、ご主人と意気投合したと。
山口氏:そう! ウチの夫ってあまり人と深く付き合ったり、考えに影響されたりしない人なんです。でも、早川代表にダイビングを教えたあと、珍しく「熱い人だった」と、話してきて。その後、正式に早川さんから「『バルコラボ』やろうよ!」と誘いが来たときも、「あの人のやっていることなら大丈夫」、「僕はどうしてもやりたい」と、私より前のめりで。
―意外や、ご主人のご希望でスタートしたんですね。
山口氏:そうなんです(笑)。ただ、私たちは既存の店舗を活かせるという強みがあるわけで、FCなら初期費用を抑えられるから収支は合う。他のFC加盟店オーナーは料理人がほとんどという話だけれど、2週間の研修があって、覚えることができる。前に進むことはできるかな、と思って始めることにしました。
中津氏:研修はご主人が受けたんだよね。
山口氏:彼も海ばかりの人だったからね。言い出しっぺなんだから、そこは頑張ってもらおうと(笑)。
加盟後4ヶ月のスピード出店。フットワークの軽さと自由度の高さが繁盛を生み出す

『バルコラボ』の看板メニュー「バルコラボ特製牛カツ」。「第8回わったー那覇めしグランプリ決定戦」で金賞に輝いたキラーコンテンツだ
―加盟してからは4ヶ月でオープンしたとのことですね。
山口氏:営業の方からだいぶお尻を叩かれましてね。コロナの脅威とか、そういうものを感じる暇すらありませんでした。今思えば、あの時期に勢いでやっておいてよかったなと思っています。
中津氏:「スピード感を持って行動することにデメリットはない」って、弊社のモットーでもあるんです。失敗してもすぐ行動に移して修正を続けていけば、何事もうまくいく。展開が決まったら足早に進めていくことが最大の特徴と言えるかもしれません。
―『バルコラボ』と言えば、店舗ごとに加盟店オーナーの特色が強く出ていると聞きますが、どの程度の自由を認めているんですか?
中津氏:基本、全部です(笑)。グランドメニューを置いてくれれば、あとはオーナーさんの自由に店づくりをしていただいています。
山口氏:てっちゃんが担当になってから、ダメって言われたことないもんね。
中津氏:ないよ~。だって我々は「オーナーさんがやりたいことを形にする」ということを全力で応援する企業なんだから。
―その考え、本当に素敵ですよね。どうしてそこまで自由度が高いのでしょうか?
中津氏:オーナーさんにしてみても、誰かに言われてやったことよりも、自分がやりたくてやったことの方が結果に対して納得ができる。成功しても、失敗しても、「次にどうするか」を考えるきっかけになるんです。もちろん、私たちもそれを見て、オーナーさんたちが楽しく自分たちの商売をできるよう、力いっぱいサポートします。売上や原価、オペレーション、販促物など、必要なものは相談に乗るし、私たちの方から視察へ行って、アドバイスすることもあります。そこには損得勘定は全く無くて、ただただ「応援したい」、「後押ししたい」という気持ちがあるだけなんです。
山口氏:私たちの店舗はダイビングショップも併設していますが、早川代表は今でもよく経営者のご友人を連れて潜りに来てくれるんです。自社のブランドじゃなくて、各オーナーの大事にしているものを本当に大事にしてくれる。他の店舗のオーナーと話をしても、分け隔てなくお付き合いをしてくれていると聞きます。こうした、本当の意味で加盟店全体を「仲間」として見ているブランドも、なかなかないのではないでしょうか。
加盟店オーナーと運営が互いに全力で寄り添い、高めあう「バルコラボスタイル」

「始める前に不安だったことは、運営のみなさんが支えてくれたおかげですぐに消えました」と語る山口氏。今後も、『バルコラボ』との相乗効果を事業の核に据える
―では、最後に山口さんの今後の展望を教えてください!
中津氏:2店舗目の出店に向けて準備を進めています。
山口氏:ちょっと、私が聞かれてるんですけど(笑)。でも、てっちゃんの言う通り、2店舗、3店舗と広げていくつもりでいます。今度も『バルコラボ』グループで、でも、現在の肉バルとは全く違う業態でやりたいですね。もちろんFC加盟店だから、毎月のロイヤリティはかかります。でも、本部は私たちができない宣伝をしてくれる。私たちが出すアイデアも懐深く受け入れてくれて、実現に向けて後押ししてくれる。ここまで加盟店側が自由に運営できて、本部の想いがこもったサポートもついてくるならば、毎月のロイヤリティはむしろ安いものだと思っています。
中津氏:嬉しいこと言ってくれるねえ。
―それに対して、今後の『バルコラボ』はどのように?
中津氏:私たちは変わらず「オーナーさんに寄り添う」スタイルで、全国展開を考えています。実際、加盟店オーナーさんたちのアイデアに助けられていることって多々あんですよ。あいちゃんのつくった料理がお客様から評判で、「だったら、全店舗で展開しよう」とグランドメニューに加わったこともありました。私たちもコンテンツが増えている、ということなんです。こうして、互いが互いを助け合うスタイルって、実はFCとしても理想的なかたちなんじゃないかなって思っています。
山口氏:全国区になっても、この広すぎる受け皿のままやってほしい!
中津氏:もちろん! 一緒に盛り上げていこうね!
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