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東京五輪まであと少し!集客から接客、会計までの流れでみるインバウンド対策の重要ポイント

2020年2月14日(2023年6月20日更新)

東京五輪まであと少し!集客から接客、会計までの流れでみるインバウンド対策の重要ポイント"

画像素材:PIXTA


2020年東京オリンピック・パラリンピックまで半年をきりました。そこで今回は直前チェックとして飲食店が準備しておくべき対策をご紹介します。インバウンド対策は多岐にわたりますが、重要なポイントとお役立ち情報をまとめました。

自店ホームページの外国語対応はもちろん、外国人に必要な情報を充実させて集客を

外国人観光客は、インターネットを通じて店探しをすることが多いです。彼らが「知りたい」であろう情報はわかりやすく自店のサイトにまとめるほか、口コミサイトやSNSを利用して目にとまりやすくしましょう。

■webサイトの外国語対応
まずは自店の公式サイトに外国語対応のページを作りましょう。何が自分の店の「売り」なのかはっきりと、メニューや店内の写真などビジュアル中心に伝えます。また次のような項目の表示は必須です。

・価格
価格帯を知ることは、安心感にもつながります。
・アクセス情報
地図だけでなく、最寄り駅や出口から、わかりやすい目印、店頭の写真なども付け加えます。
・クレジットカード、Wi-Fiの利用可否など
外国人観光客にとって、慣れない日本円を現金で支払う必要があるかは事前に確認しておきたいところ。また、店内でネット検索をする外国人観光客も多いため、Wi-Fi環境の有無も提示しておきましょう。

■ネット上の口コミサイトを利用する
飲食店を探す際は、SNSや口コミサイトをチェックするのが主流です。SNSのアカウントで周辺の観光地や食材などの情報をまめに発信することで、集客につながるフォロワーを増やせるかもしれません。また口コミサイトも積極的に利用しましょう。たとえば、口コミサイトの『トリップアドバイザー』は旅行者の利用率が高く、飲食店の登録も無料です。

■Japan.Free Wi-Fiのシンボルマークを利用する
外国人観光客にとって無料のWi-Fiが店内で使えることは大きなメリットとなります。Wi-Fi環境を整えたら、観光庁が運営する『Japan.Free Wi-Fi』のシンボルマークを使用できるよう申請しましょう。Webや店頭表示で利用できます。また、申請することにより、Wi-Fiスポットとして登録され、Wi-Fiスポット情報サイトにも掲載されるのでお勧めです。

■メニュースタンドを利用し、入りやすい雰囲気に
メニュー写真や価格を店頭に掲示し、店内に入りやすくする工夫をしましょう。また看板なども、webを見て来店する人がよくわかるように掲示したいところです。

東京五輪まであと少し!集客から接客、会計までの流れでみるインバウンド対策の重要ポイント

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外国語は完璧に習得する必要なし。
接客やメニュー作成にはあらゆる「ツール」を利用して

日本人とのコミュニケーションを期待して来日する外国人観光客も多いです。外国語を完璧に話せなくても、さまざまな工夫で食事を楽しんでもらえるようにしましょう。

■メニューの外国語対応
外国人でもわかりやすいメニューブックを準備しましょう。必要な要素は、料理名、写真、値段です。その際、料理にナンバーを振っておくと注文しやすく、またオーダーをとりやすくなります。理想は、英語・中国語・韓国語など複数の言語に対応できること。各都道府県や地方自治体では、多言語メニューをウェブ上で作成できるようにしています。たとえば、東京都では13言語から最大5言語まで選んでメニューを作成・印刷できる多言語メニュー作成支援ウェブサイト『EAT東京』を、福岡市ではメニューの名前を英語・中国語簡体字・中国語繁体字・韓国語に変換するサイト『FUKUOKA GOURMET navi』を運営しているので、ぜひ確認してみてください。

■外国語での接客
外国語が堪能なスタッフを揃えることはハードルが高いですが、飲食店でよく使うフレーズをマニュアル化し、研修をするなどコミュニケーションを取りやすくすることは可能です。たとえば神奈川県では外国人の方に必要なフレーズを読んで理解してもらうためのツールとして、『飲食店向け指差し会話シート』を作成し、ネット上で頒布しています。英語・中国語簡体字・中国語繁体字・韓国語のほか、ベトナム語やインドネシア語など東南アジアの言語も多数掲載されているので、お勧めです。

「日本ならでは」というプレミアムな価値を提供するとともに、さまざまな食文化への理解も

外国人観光客は、日本での食事を楽しみにしています。寿司や天ぷらなど代表的な和食や、やきとりやラーメン、お好み焼きなど、日本人が普段よく食べる料理も人気です。「日本ならでは」の料理を楽しんでいただけるようにしましょう。

■看板メニューを決める
和食でなくても「その店ならでは」というアプローチを。味や盛り付けを工夫し、「自分がみつけた特別なもの」とSNSなどで自慢したくなるような一皿を提供しましょう。

■日本ならではの「素材」にこだわる
日本は四季折々の食材が豊富です。こだわりの食材をクローズアップし、写真やイラストを使って卓上メニューなどで紹介してはいかがでしょうか。

■食器で魅せる
和をテーマにした食器や小物を取り入れるのもよいでしょう。和食でなくても、やきものなどで和モダンをテーマにするのもお勧めです。

黒伊賀白吹丸碗
黒伊賀白吹丸碗 7.6cm
27cmディナー(緋深)
カリタ14cmディッシュ(和紬) YM17381352カリタ14cmディッシュ(絹衣)
カリタ14cmディッシュ(絹衣)

■多様な食文化を取り入れる
世界には、ハラール、ビーガン、ベジタリアンなど多様な食文化があります。たとえば、イスラム教の教えにのっとったハラールだとアルコールや豚肉を口にしないなどの決まりがあります。もし、そうした外国人が来店する見込みがあるなら、知識を身に着けて、対策できることはやっておきましょう。

キャッシュレス決済の導入は必須。
さらに「ささやかな心配り」で記憶に残るおもてなしを

■クレジットカード対応
外国人観光客は、現金よりもクレジットカードなどを利用する人が多いので、キャッシュレス決済の導入を進めましょう。どのようなカードやサービスが利用できるかカウンターに分かりやすく掲示しましょう。

■記念品やショップカードを用意
コースターやカードなど小さな記念品を用意するとよいでしょう。旅の記念に名前を漢字で書いてあげるなど、ちょっとした工夫が喜ばれます。

外国人観光客は、店選びに自国の人の口コミを重視します。食事とサービスの両面で満足してもらえるよう、ぜひ上記を参考にしてください。

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