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コロナ禍で注目高まる「密」回避のキッチンカー。開業に必要な許可や備品は?

2020年9月4日(2023年6月20日更新)

コロナ禍で注目高まる「密」回避のキッチンカー。開業に必要な許可や備品は?"

画像素材:PIXTA


新型コロナウィルス感染症の影響によりダメージを受けている飲食業界で、あらためて注目されている業態のひとつが、キッチンカーによる移動販売。助成金など、開業への追い風も吹いています。そこで今回は移動販売を始める際に必要な申請や、営業にあたって確保すべきものをご紹介します。

今、あらためて注目が寄せられているキッチンカー

ランチやドリンク、スイーツなどを気軽にテイクアウトできるキッチンカー。これまでも人気のある業態でしたが、新型コロナの影響を受けさらに需要が高まってきています。基本的にテイクアウトが中心のキッチンカーは、コロナ禍においても「3蜜」を避けやすいため、うまくいけば売上を伸ばせる可能性も。異業種からの参入も増えてきています。

キッチンカー販売のメリットは?

■家賃代がかからない、出店場所を選べる
最たるメリットは、やはり店舗家賃がかからないこと。次いで「移動できる」という点です。飲食店は立地が命。しかし万が一見込みが外れた場合、固定店舗ではそう簡単に移転できません。それに比べキッチンカーは、オフィス街、イベント会場など、状況に応じて出店場所を変えやすい面があります。外出や外食をひかえる人が多い中、巣ごもり需要の高まる住宅街も狙い目です。

■開業にあたって初期費用を抑えられる
固定店舗の開業資金は、一般的に内外装費や家賃、保証金、厨房機材、備品費、運転資金などで1000万以上かかるといわれています。一方、キッチンカーによる移動販売なら、車両制作費や厨房機材・備品費などを合わせても350~450万円ほど。別途、ガソリン代や場所代などを用意する必要はありますが、オープンに際しては大幅に費用を抑えることができます。

■コロナ禍の影響を比較的受けにくい
キッチンカーを営業するのは一般的に屋外。しかも、その多くがテイクアウトでの提供なので、飲食の場としての「3密」を回避できるという側面があります。

ちなみに、新型コロナの影響下で実店舗からキッチンカーなどに業態を転換した場合、さまざまな補助が用意されています。全国規模では、新たにキッチンカー営業を行う場合、「小規模事業者持続化補助金」という制度を使うことができます。また、地域独自の支援制度もあります。たとえば、東京都の「業態転換支援」では、実店舗の営業からデリバリーやテイクアウト、キッチンカーに移動販売などに業態を変更した場合、助成を受けることができます。

キッチンカー販売を行うにあたって、必要な営業許可は?

固定店舗と同様、キッチンカーでも保健所による営業許可が必要です。まずは、営業予定地域を管轄する保健所に申請を行います。ランチなどフード系を扱う場合は「飲食店営業許可証」、スイーツ系は「菓子製造業許可証」、ドリンク類が中心なら「喫茶店営業許可証」が必要です。1つのキッチンカーで、ランチ系、スイーツ系を提供する場合は2つの許可証が必要になります。許可基準は自治体によって異なりますので、必ず確認してからキッチンカーの製作・選定をしてください。その他、食品衛生責任者の資格も必要です。
コロナ禍で注目高まる「密」回避のキッチンカー。開業に必要な許可や備品は?

画像素材:PIXTA


営業開始前に必ず確保しておきたいもの

・キッチンカー
キッチンカーは既製品として売っているわけではなく、ベースとなるトラックや軽自動車にキッチン部分を架装します。ベース車両を購入し、一から架装するパターン、すでに架装している中古車を購入するパターン、そしてリースやレンタルで入手するパターンなどがあります。気を付けるべきポイントは、キッチンカーの仕様や厨房設備が保健所の基準を満たしているか、安全性・耐久性があるかなど。初めは、キッチンカー架装の経験豊富な業者に頼むのが無難です。

・出店場所
提供するメニューに合わせて出店場所のあたりを付けます。開業当初は、出店場所を見つけにくいものですが、出店者と出店場所をマッチングするサービスなどを利用してみるのもひとつの方法です。また、イベント会場などは主催者が出店者を募集することがあるので、インターネットでの情報収集もかかせません。ほかにも、駐車場や広場などの土地オーナー、または管理者と交渉してみるのも有効です。

・仕込み場所
キッチンカー内では、火を使った簡単な調理や、盛り付けなどの仕上げが可能です。食材の仕込みについては、キッチンカー内では許可されない場合があるので、メニューを決めたら必ず保健所に確認しましょう。もし、許可されない場合は仕込み場所の確保が必要です。すでに固定店舗で飲食店を営業している場合は問題がありませんが、特に持ち合わせていない場合は、知り合いの飲食店のキッチンを借りる、シェアキッチンを利用するといった方法を検討しましょう。

集客や拠点管理に役立つアイテムをご紹介

集客面においては、できるだけメニューを魅力的に見せることが重要になります。そこで便利なのがA型看板。メニューの写真を貼ったり、チョークアートを施すなど集客の強い味方になります。また、イーゼルボードや黒板などもキッチンカーの雰囲気を出すのに一役買ってくれるでしょう。和風のテイストを取り入れるなら、カウンターのれんやのぼりなどがオススメ。そのほか、営業拠点をきれいに保つためのブルーシート、運転席の目隠しなどを用意しておくと良いでしょう。


A型看板両面タイプ 49442 チョーク仕様 YKV0g101

アージュ扉付サインボード (チョークタイプ) ZSI59

シンビ メニューボード KS-10N PAA8201

半間のれん 綿麻無地 001-01 [7種類]

注水型 のぼり竿用スタンド M-40型 YNBH1

自慢のメニューとユニークな発想で可能性が広がるキッチンカー。新たに取り組む際にはぜひ参考にしてください。


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