飲食店ができる電気代節約術！今すぐ取り入れたい電気代高騰の対策方法

昨年来、電気代の値上げが続いています。「できるだけ電気代は節約したい、でも、店内はお客さまのために室温や照明など快適に保ちたい」という飲食店も多いのではないでしょうか。そこで今回は、厨房でカンタンにできる電気代節約術をご紹介します。

冷凍冷蔵庫の電気代を節約するには？

厨房機器の中でも電力消費量が多い冷凍冷蔵庫。庫内の温度が上がると設定温度に下げようとするため、いっそう消費量が増え、電気代がかかってしまいます。つまり、電気代を節約するには、庫内の温度を上げないことがポイントです。

■開け閉めする回数を減らす

庫内の温度を保つために、冷凍冷蔵庫の扉はできるだけ開け閉めないことが重要です。食材の保管は、「先入れ先出し」が原則。扉を開けて、冷蔵庫内で前に入れた食材を探し、また新しい食材を入れる動作は意外と手間で、扉を開けている時間も長くなってしまいます。そこで便利なのが浅型のバット。よく利用する調味料や食材をひとまとめにすれば、さっと調理台に持っていけ、食材の並べ替えも調理場でできます。

18-8浅型長バット 20型 ABT38020

■冷気が出るのを遮断する

扉の開け閉め回数を少なくするのに合わせて、冷蔵室から冷気が漏れ出すのを防ぐ「冷蔵室用カーテン」を取り付けるとさらに効果的です。ピークタイムに扉の開け閉め回数を意識するのはなかなか難しいので、おすすめのアイテムです。

冷蔵室用カーテン　4502 DLI1401

■食材を詰め過ぎない

効率よく庫内に冷気が流れるようにするのも重要です。冷蔵庫は、食材を詰め過ぎないように注意。肉や魚などはプラスチックのトレーを外し、食材をラップでくるむようにすると「かさ」が減り、冷気の循環もよくなります。

リケンラップ

■冷凍庫は食材を詰め込む

冷蔵庫とは逆に、冷凍庫はぎっちり食材を詰めるとよいでしょう。隣の食材がお互いに保冷剤代わりになるので、冷凍する効率が良くなります。引き出し式の冷凍庫は、取り出しやすいよう仕切り板を使って、食材を縦に並べるのがおすすめ。タッパーやチャック付きのポリ袋を利用すれば、多くの食材を納めることができます。収納した日付や名前を書いておくと取り出しやすく、扉を開ける時間が短くなります。

ユニパック マーク(チャック付ポリ袋)の一覧

■冷凍冷蔵庫を買い替える

業務用冷蔵庫は家庭用のものよりも、耐久性が高く長持ちします。とはいえ、毎日使うものなので故障したら深刻なトラブルに。「食材が冷えにくくなった」と感じるようになったら、故障のサインです。買い替えを検討しましょう。新しい製品は古いものより消費電力が少なく、電気代の節約になります。なかでもインバーター制御が搭載されているものがおすすめです。

エアコン掃除や電力会社の切り替えという手も

冷蔵庫のほかにも、ちょっとした工夫で電気代が節約できます。次のようなことも検討してみましょう。

■エアコンの掃除をしっかりと

電力の消費量が多いエアコンも、電気代節約に貢献します。手入れを怠り、汚れやホコリがついたままだと、吸い込む力が弱くなると、設定温度にするため余計に電力がかかってしまいます。厨房のエアコンは特に目詰まりしやすいので、2週間に1度を目安にフィルターを掃除するようにしましょう。掃除機でホコリを吸い取ったあと、少量の中性洗剤をつけて水洗い。落ちにくいようならスポンジを使用します。その後は、ドライヤーや天日干しでよく乾かすことがポイントです。エアコンの外側の掃除も忘れずに。厨房は油汚れが多いですが、中性洗剤を濡れ雑巾に少し含ませるとよく落ちます。

ベア・ロン業務用たわし （10個入）　Ａ型

■照明をLED電球に替える

LED電球は、白熱電球の約8分の1、電球型蛍光灯の2分の1の消費電力で、電気代の節約につながります。値段は2種類の電球より高くなりますが、耐久性があるので、結果的にはお得です。

■電力会社の切り替えを検討する

お使いの電力会社を乗り換えると、電気代が安くなる可能性が。利用している地域や電力会社の種類（大手電力会社または新電力）などによって異なります。現在契約している電力会社と比較・検討してみてください。

電気代の値上げは飲食店にとって大きな問題です。まず、できることから始めましょう。上記のような冷蔵冷凍庫の電気代節約術は、在庫管理の改善にもつながりますので、ぜひ参考にしてください。

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