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厨房用品・調理道具の選び方

業務用のおしぼりは、布と紙、どちらがおすすめ?コスト面や衛生面から解説

2025年7月24日

業務用のおしぼりは、布と紙、どちらがおすすめ?コスト面や衛生面から解説

画像素材:PIXTA


飲食店で食事の前に提供されるおしぼり。日本特有の文化と言われていますが、紙おしぼりにするか、布おしぼりにするかは悩みどころです。そこで今回は、紙おしぼりと布おしぼりのメリット・デメリットをまとめました。あわせて、布おしぼりを使う際の注意点、ウォーマーやおしぼり置きをご紹介します。

紙おしぼりは「衛生面」と「コスト面」が圧倒的に優秀

コロナ禍において、急速に紙おしぼりの利用が進みました。その理由は「衛生的であること」。不織布を使った紙おしぼりは、抗菌処理が施され、さらに微細なウイルスにまで効果を発揮するものもあります。また、オレンジから抽出した油汚れに強いリモネンを配合したものもあります。サンドイッチやおつまみなど、手でつまむメニューがある飲食店に特におすすめです。
抗ウイルス・抗菌 ポケットおしぼり 金のおしぼり(300本入) POSA101
抗ウイルス・抗菌 ポケットおしぼり 金のおしぼり(300本入) POSA101

抗ウイルス・抗菌 ポケットおしぼり 銀のおしぼり(600本入) POSA201

紙おしぼりSalala(1500本入) (100本×15袋) PTL9701

飲食店経営において、日々のコスト管理は非常に重要です。その点で、紙おしぼりは布おしぼりに比べて圧倒的な優位性があります。1本あたりの単価が安く、仕入れ費用を抑えられます。また、布おしぼりのように洗濯・乾燥にかかる水道代や電気代、洗剤代も一切かかりません。

また、洗浄や消毒、たたんで保管するといった手間が不要なため、その分の人件費を削減できます。また、初期投資が不要=業務用の洗濯機や乾燥機といった高価な設備投資も必要ありません。このように、目に見える費用だけでなく、人件費や光熱費といった「隠れたコスト」まで含めたトータルコストを大幅に削減できるのが、紙おしぼりの大きな強みです。

一方、紙おしぼりは「安っぽい」と受け取られることも多く、寿司や蕎麦など和食や高級志向の業態には向いていません。最初に提供されるものですので、店の雰囲気づくりに重要な役割を果たします。自店のコンセプトに合わせて選びましょう。

「丁寧さ」や「高級感」をあらわす布おしぼり

柔らかいタオルでできた布おしぼりは、「おもてなし」の象徴です。きれいでふかふかのおしぼりは丁寧さや高級感といった印象があり、この点では紙おしぼりに大きく差をつけます。おしぼりタオルやおしぼり置きにこだわると、店の雰囲気がランクアップします。
高級おしぼりタオル YW2 白 (1ダース入) EOS06
高級おしぼりタオル YW2 白 (1ダース入) EOS06

EBM 高級タオルおしぼり No.170(12枚入)

ミューファン 抗菌オシボリタオル

一方、衛生を保つためには、洗浄・消毒・保管など非常に手間がかかるのが、布おしぼりを扱うデメリットです。水道代をはじめ、おしぼりを清潔に保つコストはかなりのものがあります。

そのためレンタルサービスを利用することもできます。月間に必要な本数を契約し、週に2回ほど回収・納入をするサービスが多いです。レンタルを利用する場合でも「衛生」は重要なポイント。厚生労働省によって、衛生基準や消毒方法が定められています。これらの基準をクリアした会社を選びましょう。全国おしぼり協同組合連合会に加盟している会社の場合、衛生認証マークが与えられています。

業務用のおしぼりは、布と紙、どちらがおすすめ?コスト面や衛生面から解説

画像素材:PIXTA


自店で布おしぼりをつくる・管理するポイント

自分の店でおしぼりをつくる際、衛生的であることは重要なポイントです。

・汚れがひどいものは仕分ける
汚れやシミがひどいものは、他のものと一緒にせず、洗濯前に部分洗いをしましょう。シミが落ちない場合は、お客様用のおしぼりからは外し、清掃用のダスターなどに転用します。

・衛生を保つための「消毒」を徹底する
布おしぼりの敵は雑菌です。そのため洗浄には「消毒」の工程が欠かせません。レンタルサービスにおける厚生労働省の基準では、塩素系の漂白剤や熱湯による消毒が必須とされています。塩素の漂白剤を使う場合、容量・用法に従いましょう。消毒の順序は、洗濯後、漂白剤を規定の濃度に薄めた溶液に3分以上浸します。その後、よくすすいでから脱水します。洗濯の際には、洗剤が布の奥に残らないように十分すすぐこと、またよく乾燥させることも重要なポイントです。

花王 キッチンハイター(除菌・漂白剤)

ライオン ニューブリーチ 5kg(塩素系・除菌漂白剤)

・タオルウォーマーで温かいおしぼりを
季節によって提供するおしぼりの温度を変えられるのも布おしぼりの利点です。タオルウォーマーを使えば、ほかほかのおしぼりを作ることができます。ここで大切な点は、おしぼりだけでなく、タオルウォーマーの庫内も衛生を保つことです。取扱説明書に従って、清掃してください。

タイジ タオルスチーマー HC-18F ETO44

タイジ ホットキャビ HC-6(K)ブラック EHT308

おしぼり置きの選び方

店のコンセプトに合わせ、おしぼり置きを選びましょう。素材ごとに紹介します。

・スタイリッシュなステンレス製
ステンレスは錆びにくく、手入れがしやすいため衛生的です。そのため幅広い業態で利用されています。とくにメタリックでスタイリッシュなものは、バーやダイニングバー、居酒屋、フランス料理店などで人気があります。
UK18-8角おしぼり入れ スリム
UK18-8角おしぼり入れ スリム
SW 18-8小判おしぼり入れ 菊渕
SW 18-8小判おしぼり入れ 菊渕
18-8ワイヤーおしぼり入れ B POS7902
18-8ワイヤーおしぼり入れ B POS7902

・温かみのある「木製・竹製」
和食店などでよく使われるのが、温かみのある木製や竹製のおしぼり置きです。特に抗菌効果も期待できる竹製品が人気ですが、湿気に弱くカビやすいのが難点。一方、ヒノキ製品は比較的カビに強いのが特徴です。保管場所の湿度には注意しましょう。
竹製 舟型おしぼり受け POS810
竹製 舟型おしぼり受け POS8101
ひのき・U型おしぼり皿 774035
ひのき・U型おしぼり皿 774035

・涼やかなアクリル製
ガラスと同じぐらいの透明感あるアクリル製のおしぼり置き。軽くて衝撃に強いため、幅広い業態で使われています。
アクリルおしぼり入れ #831 ブルー
アクリルおしぼり入れ #831 ブルー
アクリルおしぼり入れ H-30 グレー
アクリルおしぼり入れ H-30 グレー

提供方法で差がつく「おもてなし」の心

どのようなおしぼりを選ぶかも重要ですが、その提供方法一つでお店の印象は大きく変わります。基本は、お客様が着席された直後にタイミング良くお出しすることです。季節に応じて、夏は冷たく、冬は温かいおしぼりを提供する心遣いは、顧客満足度を高めます。

さらに一歩進んだおもてなしとして、ミントや柑橘系などのアロマオイルを数滴加えた「アロマおしぼり」を提供するのもおすすめです。心地よい香りが、リラックスした食事の時間の始まりを告げる素敵な演出になります。

おしぼりは、日本のおもてなし文化の象徴です。紙製、布製どちらにもメリット・デメリットがありますが、この記事を参考に、ぜひ自店に最適なおしぼりを選んでください。

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