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仕事探しでは「働き方」を重視する傾向
採用担当者は求職者の価値観に思いを巡らせながら、日々採用活動をしていることでしょう。 「仕事を探した時の重視点（絶対条件）」の回答には、「勤務日数（休日・休暇）（58.5%）」「勤務時間帯（50.4%）」「勤務時間数（50.3%）」といった働き方関連が上位に挙がりました。特に、就業当時専業主婦／主夫だった人や女性など、家事や育児、介護などと仕事の両立を目指していると思われる人にその傾向が目立ちます。仕事探しで重視されると思われがちな「給与」は、就業者全体で見ると36.6%（10位）。実際には、給与よりも働き方で仕事を選ぶ人が多くなっているようです。「仕事を探した時の重視点」のうち「他の条件がよければ我慢した」と答えた人が多かった項目も、「給与（56.9%）」がトップとなっています。
ただし、正社員では「給与」「福利厚生」と回答する人の割合が全体よりも高めです。また正社員では、「評価、昇給制度」と答えた人の割合も他の属性より高くなっています。
なお「仕事を探した時の重視点」のうち、「もともと関心がなかった」項目として多くの人が挙げたのは「会社の知名度（56.6%）」「会社の規模（56.1%）」「会社の理念、ビジョン（56.1%）」でした。
決定した仕事の満足度は全体的に高め
2023年に決まった仕事のどこに満足しているかという質問に対しては、「休日（75.7%）」「雇用形態（75.2%）」「通勤時間（74.7%）」「勤務時間（74.5%）」「仕事内容（70.8%）」といった回答が多くなりました。それに対し、「職場の雰囲気（63.5%）」「給与（60.3％）」はやや少なめといった結果になっています。また、属性別の結果を見ると、男性は就業形態にかかわらず仕事への満足度が低い傾向にあり、女性と比較すると、仕事に対する総合的な満足度は7.6ポイント低くなっています（男性：64.1%、女性：71.7%）。なお、女性は特に「アルバイト・パート」として働く人で仕事への満足度が高くなっています。
働く日数・時間を増やしたい人は男性のアルバイト・パートに多い
回答者に今後の就業についての意向を聞いたところ、「これまで同様の時間・日数で働きたい」と答えた人が全体の53.3%にのぼりました。「働く日数・時間を増やしたい（増やせる）」という人は全体の26.5%。アルバイト・パートでは他の属性より「増やしたい（増やせる）」と回答した人が多く、特に男性では39.8%と、アルバイト・パートの全体よりも13.3ポイント高くなっています。
一方で「働く日数・時間を減らしたい」人は全体の20.1%。勤務日数・時間を現状維持したい人、もしくは減らしたい人に理由を聞いたところ、「プライベートの時間を確保したい」が55.3%でもっとも多くなっています。
今回の調査によって、求職者の多くが休日・休暇の取りやすさや勤務時間帯、勤務時間数などの「働きやすさ」を重視して仕事を選んでいること、その結果選んだ現在の働き方に概ね満足していることが明らかになりました。特にアルバイト・パートとしての働き方を希望する人にその傾向が顕著で、背景には家庭の事情やプライベートの用事との両立を求める思いがあることが伺えます。
40％が「求人情報サイト」で仕事探しをしている
仕事探しで利用した求人情報源に関する回答では、「求人情報サイト（携帯・スマホ）」が37.2％ともっとも多く、「ハローワーク（29.0%）」「求人検索エンジン（27.0%）」と続く結果になりました。 正社員に限ると「求人情報サイト（携帯・スマホ）35.5%」に次いで「求人情報サイト（パソコン）32.3%」が多く、求人情報サイトへの信頼度が高いことが伺えます。また、男性アルバイト・パート（15～24歳）では「SNS」が16.8％と特に高いという特徴も明らかになりました。求人応募を増やしたいなら、働きやすい労働環境づくりに取り組むことが大切です。給与や福利厚生の充実、働きがいだけでなく、プライベートと仕事を両立しやすい職場であることもアピールできる環境づくりが今後ますます求められそうです。
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