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採用コストにはどんなものがある?
無駄なコストをカットするには、まず、求人・採用にかかるコストにはどのようなものがあり、それぞれどのくらいの金額をかけているかを把握する必要があります。多くの店舗にかかっている求人・採用コストは、例えば以下のようなものが考えられます。■広告費などの外部コスト
採用コストで大きなウェイトを占めているのが求人広告などの広告費。採用代行サービスを利用している場合は、その費用がかかっていることもあるでしょう。自社のWebサイトに採用ページがある場合は、その運営費も広告費の一部です。■面接・選考にかかるコスト
店舗業務の合間を活用して、選考や面接を行っている飲食店も多いもの。この場合、コストをかけている意識がないかもしれませんが、面接を担当するスタッフの人件費も採用コストの一部です。実際に面接している時間だけでなく、応募者の選考をしたり、面接前のインタビュー内容を考えたりするような事前準備の時間も人件費がかかっています。選考や面接にかかった総時間を担当スタッフの時給で割ることで費用を算出できるので、一度コストを明確にしてみるのがおすすめです。採用や選考に関して複数人のスタッフで打ち合わせや面接などを行った場合には、人数分の人件費も算出してみましょう。
■採用後にかかるコスト
内定者に対して行う入社前の連絡、オリエンテーション、入社前の準備なども採用コストの一部です。また、リファラル採用(縁故採用)を行った際には、紹介者のスタッフに対してインセンティブが必要になることもあるでしょう。求人・採用コストの見直し&削減方法とは?
採用コストの内訳を明確にすると、現状どんなところにコストを割いているのかが数値として見えてくるのではないでしょうか。また、採用にかかっている全体のコストを採用したスタッフの人数で割ると、採用単価も把握できます。アルバイトを一人採用するのにいくらかかっているかも明確しておくと良いでしょう。以上の数字を踏まえたうえで、無駄を省き、必要な部分に投資できるよう、以下の点に注意しながら見直してみましょう。
■ターゲットや業種に合った求人媒体を選ぶ
まずチェックしたいのが、求人広告費です。求人広告は、最も多くの人に求人情報を届ける手段。的確に投資して良いスタッフを採用できれば採用後のリターンは大きいため、上手に使いたいものです。そこで、利用している求人媒体での費用対効果を検証してみましょう。多大な費用をかけているのに、採用者が1〜2名、もしくは全く採用できない、という場合には、雇いたい求職者のターゲット像と媒体がマッチしていないのかもしれません。最近では特定の業種の求人に特化した媒体も多くあります。飲食に特化した求人媒体を使うのも一つの方法です。また、求人内容を見直してみるのも効果的でしょう。
■自社HPやSNSの活用
応募者を増やし、なるべくスムーズに選考・面接をすることは、採用コストの削減につながります。そこで活用したいのが、自社のHPやSNSです。求人広告には載せきれなかったお店や働くスタッフの雰囲気、具体的な仕事内容などを発信することで、応募者を多角的に集めることができます。■リファラル採用
自社のスタッフに友人や知人を紹介してもらう「リファラル採用」を積極的に行うのもおすすめ。実際に働くスタッフが応募者と店舗の架け橋となるため、入社後にミスマッチや離職が起こる可能性も低くなります。■内定辞退や離職を防ぐ
内定辞退や離職を防ぐことも、採用コストを削減するうえで重要なポイント。特に入社後にすぐに辞められてしまった場合、広告・選考・面接・入社準備にかけた多くのコストが無駄になっていまいます。入社後のミスマッチを起こさないためには、求人広告の内容と実際の仕事内容や労働環境に齟齬がないかチェックする必要があります。求人・採用活動は、一度採用できれば終りというわけにはいかず、コストのかけ方が難しい部分でもあります。しかし、定期的にコストを見つめ直し、無駄を減らすことができれば、より効率的に求人・採用することができるはず。今一度、自店の求人・採用活動にかかるコストを見直してみましょう。
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