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飲食業界でも利用者が増加。Web面接には可能性がたくさん!
Web面接の導入が増えるにつれ、「採用活動がスピードアップする」「採用地域が広がる」などといった対面の面接とは異なるメリットを感じる採用担当者が増えています。さらに、求職者がまだ在職中の場合はなかなか面接日程が組みにくいですが、Webであれば時間を有効活用できるため、優秀な人材の転職活動を後押しすることも可能。慢性的な人材不足に悩む飲食業界でも、Web面接は価値ある採用手段になると言えます。しかし、対策を何もせずにWeb面接をすると「対面に比べてうまくコミュニケーションがとれなかった」「店の雰囲気を全然伝えられなかった」といった残念な結果に終わってしまうことも。Web面接の特徴を知り、しっかりとコミュニケーションの対策をすることで、対面の面接に勝るとも劣らない活用ができるようになります。
Web面接におけるコミュニケーションのポイントは?
では、いったいどんな対策をすれば良いのでしょうか。まずはWeb面接ならではのコミュニケーションのポイントを押さえておきましょう。■雑談を意識的に入れる
対面では自然と雑談が入るため、コミュニケーションが進んだり、場が和んだりします。一方Web面接では、挨拶後すぐに面接が始まり、質問→回答→質問……といった淡白な流れになりがち。お互いにコミュニケーション不足を感じることは珍しくありません。これを解決するためには、「雑談を一連の面接の流れの中に組み込む」準備をしておくことが大切。例えば、事前に履歴書から話題を見つけておき、それをフックに最初に雑談をすると良いでしょう。
また、Web上ではじめに対面する人を採用担当者ではなく、若手社員にするのもひとつの方法です。「私が接続状況の確認をしますね。その後で担当者に変わります」と伝えるなどして、短時間でも気楽に話せる時間をつくりましょう。
■しっかり話す、反応する
ネット環境の影響を受け、音声が聞き取りづらくなることも考えられます。質問は簡潔にし、ゆっくり・はっきり伝えましょう。こうすることでコミュニケーションのズレを減らすことができます。さらに、しっかり反応を返すことも重要。「そうですか」「わかりました」といった返答では、「伝わっていないかもしれない」と不安になる応募者もいるはず。「それは良い経験をしましたね」と言葉を返したり、手を動かすなど身振り手振りを取り入れたりすると良いでしょう。
■目線は画面でなくカメラに
パソコンの画面に大きく応募者が映っていると、そこを注視しがちです。しかし、それでは視線は合いません。自分を映しているカメラに目線を意識的に向け、応募者とアイコンタクトをとるようにしましょう。Web面接ならではの注意点。 対面でないからこそ、工夫も必要
■店舗の様子を動画で伝えよう
対面の面接を店舗で行うと、応募者は自分の目でお店の環境を見たり、雰囲気を感じ取ったりできます。しかし、Web面接ではこれはできません。来店を疑似体験してもらうためには、店内やスタッフの様子を動画にし、面接前に送信したり、面接中に見られるようにすると良いでしょう。■時には担当者以外のメンバーも面接に加えよう
必要に応じて、採用担当者以外のスタッフにもWeb面接に参加してもらいましょう。今後一緒に仕事をすることになるであろうメンバーに会い、具体的な仕事内容を聞かせてもらえることは、応募者にとって大きな安心材料となり、モチベーションアップにもつながります。職務ごとの動画を作成し、応募者が見られるようにするのも良いでしょう。■ネット環境はWeb面接成功の基盤
通信トラブルが起こればスムーズな面接ができず、十分なコミュニケーションをとることも難しくなります。音声が飛ぶのは避けたいため、事前に途切れる心配のないwifi環境がある場所や、有線LANケーブルでパソコンに繋げられる場所で面接を行いましょう。また、周囲が静かな環境であってもイヤホンを着用し、音声のトラブルをできる限り回避するように心がけましょう。飲食業界はまだまだ、Web面接の導入に関心が低い傾向があります。しかし、急速な変化にも対応する柔軟なお店になることで、応募者は「従業員を大切にしてくれる働きやすい店」だと感じるはず。また、利便性から考えても、今後Web面接はより浸透していくことが予想されます。このタイミングにぜひ、Web面接に取り組んでみてはいかがでしょうか。
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