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コロナ禍の今こそ実践したい、飲食店における水道光熱費の節約術

2021年2月4日(2023年6月20日更新)

コロナ禍の今こそ実践したい、飲食店における水道光熱費の節約術

画像素材:PIXTA


新型コロナの影響で飲食店の売上の落ち込みが避けられない今、少しでも利益率を上げるためにはどのような方法が有効でしょうか。今回はそのひとつとして、水道光熱費の削減に注目。今すぐ役立つ電気や水道、ガスの節約術をご紹介します。
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水道光熱費は売上の何%に抑えるべき?

店舗の規模や業態にもよりますが、飲食店を経営する場合の経費の目安は、人件費が売上の30%、家賃が7%、そして水道光熱費がおよそ5~7%と言われています。これまでと大きく状況が異なるコロナ禍において一概には例えられませんが、こうした目安があることを念頭に置き、可能な範囲で節約を心がけてみましょう。

電気代の節約ポイント

飲食店においては、厨房器具や空調、照明などに多くの電気を使っています。とはいえ、節約しているようすをあからさまに見せてしまうのも、お店のイメージに影響を及ぼしかねません。ここは見えないところでしっかり管理していきましょう。

■厨房の電気代節約は冷蔵庫がカギ
厨房機器の中でもとくに電力の消費が多いのは、24時間稼働している冷凍・冷蔵庫です。光熱費の40%を占めると言われています。そして、その消費電力量を左右するのが、設定温度。「強」から「中」に変えるだけでも約10%の節電になります。また、冷蔵庫の中に入れる食材等を7割程度にして庫内に余裕を持たせること、ドアのパッキンのメンテナンスを行うことなども、電気代の節約に関わってきます。冷気が逃げれば消費電力量が増えてしまうので、「ドアを開ける回数はなるべく少なく、時間は短く」といったルールを、スタッフの間で徹底しましょう。

■換気をする際にエアコンの電気代を節約するには?
新型コロナ対策で悩ましいのが換気問題です。とくに窓を開けて換気をする際、エアコンをどのように使えば電気代を節約できるのでしょうか。答えは「つけっぱなしにする」。エアコンは、設定温度と室温の差が大きいほど電力を消費します。冷房、暖房ともに、つけっぱなしにしたまま換気する方が、小まめにオン・オフするより電力の消費が少なくて済みます。さらに、その際加湿をしておけば、冬の室内湿度として推奨されている40%以上を概ね保つことも可能です。

■照明はLEDに変えよう
照明の電気代を節約するならLED、とよく言われますが、実際どのぐらいの節約になるのでしょうか。従来型の照明では、白熱電球や蛍光灯が使われていますが、LED電球の消費電力は、白熱電球に比べて約6分の1以下。蛍光灯タイプのLEDランプは、従来の蛍光灯と比べると2分の1以下になるといわれています。従来型よりLEDの照明は価格が高く、工事が必要な場合もあり初期費用はかかりますが、耐久性にすぐれており、ランニングコストの面でもお得です。


水道代の節約ポイント

調理や調理器具などの洗浄で、飲食店では水道水を大量に使います。もちろん、無駄使いしないよう水の勢いを弱める、小まめに蛇口をひねるなど日々の心がけも重要ですが、そうした積み重ねの努力以外にも、大きな節約効果が見込まれる方法があります。

■水道代節約の強い味方!節水コマを取りつけよう
手軽に節水できるアイテムとして、「節水コマ」といったものがあります。蛇口の内部に取りつけた「コマ」が水をせき止めるため、1度に流れ出る水量を減らすことが可能です。水の勢いが弱くなるので蛇口を強くひねりたくなりますが、使い方次第では50%以上の節水効果があるそう。食器や調理器具の洗浄では、つけ置き洗いなどと組み合わせることで、より効果的な節約が叶います。

■水道・下水道の料金が減免される業種をチェック
東京都23区では、水道水を多く使う事業主に対し、水道料金・下水道料金を減免しています。飲食店の業種では、日本そば店・中華そば店・民生食堂・大衆食堂・大衆すし店などが該当します。申請が必要なので、まずは自分の経営する店が該当するかチェックしてみましょう。

コロナ禍の今こそ実践したい、飲食店における水道光熱費の節約術

画像素材:PIXTA


ガス代の節約ポイント

火を使う飲食店の場合、ガス給湯器やガスコンロなどの厨房機器が毎日フル稼働しています。そうした店舗において、熱伝導性の高い素材のフライパンや鍋を使うこと、調理に合わせた火加減を意識することなどは、長期的な節約につながるでしょう。また、ガスの契約業者を変えることで、大幅に節約できる可能性もあります。

■プロパンガス使用なら、料金の見直しをしてみよう
ガスには都市ガスとプロパンガスの2種類があります。もしプロパンガスを使用しているなら、使用料金を見直してみましょう。都市ガスよりもプロパンガスを扱っている会社は多く、値段もそれぞれ異なっています。他社との料金や、メンテナンスなどのサービス内容を比較してみると、最適な選択が可能になります。

消費量の「見える化」を行うことが重要

光熱費を節約するには、従業員間の意識の共有と実践が大切です。まずは、現状でどのぐらい電気・水道・ガスを使っているのか、具体的なコスト数値や消費量のグラフなどをバックヤードに掲示しましょう。そして、節約のためにはどのような工夫をするべきか、従業員同士で話し合い、実践します。その後、実際の推移を新たに貼り出せば、全員が努力の効果を実感でき、さらに節約が続けられるといった好循環が生み出せます。

コロナ禍の今こそ、トライしてみる価値はありそうです。

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