【居酒屋をフランチャイズで開業】必要な資金や資格、成功のポイントとは?
2024年02月21日 フランチャイズ開業の基礎知識
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かつて居酒屋は“お酒を飲むための店”でした。けれど今や時代は変わり、家族連れや、カップル、そして日本のさまざまなグルメを堪能したい外国人などからも注目を集めるようになりました。
居酒屋には大きなビジネスチャンスがあるはず、と開業を目指す人も増えているようです。個人で0から開業するよりも、特に未経験者などにはぐっとハードルが下がるのがフランチャイズでの開業。今回は、フランチャイズで居酒屋を開業するために必要な資格、資金の目安、成功させるためのポイントなどをお伝えします。
フランチャイズでも、個人開業でも居酒屋開業に必要な3つの資格・許可
まずは、居酒屋開業に必要な資格や許可について紹介します。基本的に個人で開業する場合であっても、フランチャイズであっても、必要になるものは同じです。
ひとつめが、「食品衛生責任者」。その名の通り、店の衛生管理について責任を持つ人のことです。飲食店を開業する場合、1施設に必ず一人置くことが義務付けられていて、開業時に保健所に届け出る必要があります。食品衛生管理者の資格は、各都道府県が行っている講習を受講することで取得できます。
ふたつめが、「防火管理者」です。防火対象物の管理・予防・消防活動を行う人のことで、店員も含め30人以上の収容人員がある場合には防火管理者を置く必要があります。指定された講習を受け、火災の予防方法、消火設備の操作方法、火災発生時の対応方法を学ぶことで資格の取得が可能です。
最後が「飲食店営業許可証」。営業許可証は、事前に保健所に相談をした後に申請書を提出、その後保健所による施設審査を受けた後、許可が出れば交付となります。審査に合格するためには細かい用件や、ローカルルールなどがあるため、事前の確認が大切なポイントです。
フランチャイズで居酒屋を開業するにはいくらかかる?
次に居酒屋開業に必要な資金についてみていきます。日本政策金融公庫の「2021年度新規開業実態調査」によると全業種の平均開業資金は941万円です。
もちろん、フランチャイズ先に支払うロイヤリティやお店の規模、物件の立地、提供するメニューに必要な厨房の機材などによって開業資金は大きく異なりますが、新しく居酒屋を開業する場合は、1,000万円程度を目安と考えておいた方が良いかもしれません。
開業資金については、世界情勢や、為替レートの影響を受けて大きく変動することもあるので、視野を広げて情報を収集しておくことも大切です。
居酒屋の開業からオープンの後まで。本部のサポートを存分に活用!

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居酒屋開業のためには、物件選びや、採用、スタッフの教育なども必要になります。フランチャイズでは、本部が物件を斡旋してくれるケースも多いので、スムーズに物件を決められることがほとんどです。ただ、自分の希望に沿った物件が斡旋されるとは限りません。そんな場合に備えて、一定期間内に物件が決まらないときはどうなるのかを事前に確認しておくと良いでしょう。
オープンするまでの開業準備や採用、スタッフの教育、そして開業後の運営についても本部からのサポートを受けられるのが、フランチャイズの何よりのメリットです。
また、事前にハッキリと予算を見積もることができるのも、個人での開業とは異なるポイント。予想外に出費が嵩んでしまったということも、個人での開業に比べると起こりにくいと考えられます。
そんなことから、居酒屋を経営するのが初めてという方でも、フランチャイズなら本部からのサポートを存分に受けながら、スムーズに開業、そしてその後の運営ができるのではないでしょうか。
自分に合ったフランチャイズ本部を選ぶことが成功のポイント
今回は、フランチャイズで居酒屋を開業する場合の、事前準備などを見てきました。
大きな利点がたくさんあるフランチャイズですが、本部が決めたルールに従わなければいけないことが多いので、個人での開業に比べ、経営に自分の意思を反映することが難しいという側面もあります。
後から「こんなはずでは」と思わないように、以下のことを事前に心に留めておと良いかもしれません。「自分にとっての“居酒屋に欠かせないポイント”を考えておき、それを満たしている本部を選ぶこと」や「自分の意思を経営に反映させたいという強い想いがある場合には、比較的自由度の高い本部を選ぶこと」などです。
これらがフランチャイズで居酒屋を開業する際の成功のポイントの一部になります。まずは、自分の想いを改めて確認するところから始めてみるのも良いかもしれません。
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