場所選びから差をつける！飲食店の出店場所とターゲットの方程式

2023年03月10日フランチャイズ経営のノウハウ

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画像素材：PIXTA

フランチャイズでも、個人での開業でも、飲食店成功の鍵のひとつとなるのがお店の出店場所です。お店のコンセプトやターゲットによって出店に適した場所は異なるので、開業を考えている方のなかには、どんな場所に出店をするかで頭を悩ませている方もいるのではないでしょうか。

今回の記事では、どうやって出店場所を選んだらいいのか、自分が考えている店舗にはどういった場所が適しているのかなど、出店場所を選ぶためのヒントをお届けします。

最初に考えるのが“ターゲット”。狙いを定めて場所を決める

どんな場所に出店したらいいか？というテーマへ進む前に考えておかなければいけないことが、お店のターゲットについてです。まず開業する飲食店で提供する商品は、主にどういった人たちに届けたいのかしっかりと考えること、それが場所を決めるうえでも大切なポイントになります。

たとえば、スイーツなら若い女性が、ボリュームのある料理なら若者や働き盛りの男性がそれぞれターゲットとなることが多いでしょう。そのターゲット層が集まる場所はどこかと考えれば、出店先に適した場所のイメージが湧いてくるはずです。

ターゲット層によって、ライフスタイルなどは異なります。年齢や性別はもちろんですが、移動手段や仕事のやり方、週末の過ごし方など、ターゲット層について突き詰めて調べておく必要があるでしょう。

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立地の種類とそのポイントをチェック！

ここでは飲食店を出店する際に検討されることが多い4つの立地のポイントを解説します。

■駅前・駅近
駅前は出店するだけである程度の集客効果がある人気のエリアです。駅前は男女問わず、また幅広い年齢層の人が行き来していることが大きなメリットになります。人通りが多い駅前はもちろん、駅から少し離れたいわゆる“駅近”も駅前と同様に人気のエリアです。

人通りが多い駅前や駅近は、看板を出しているだけでも宣伝効果があり、広告費を他に回すことができるかもしれません。

一方で、駅前や駅近に出店することの一番大きなデメリットは、賃料や人件費が高くなることでしょう。人通りが多い分、競合の店も多いので事前調査は必須です。

■商店街
商店街も駅前と同様、人通りがとても多いエリアになります。ただ、幅広い年齢層の集客が見込める駅前に比べ、商店街は中高年層がメインになることが多いようです。商店街にある店舗同士はとても繋がりが強く、季節ごとにさまざまなオリジナルのイベントを企画しているところもあります。そんなことから、商店街にあるというだけで、高い集客が期待できるケースが多いのです。

デメリットは、会費の支払いがあること、そして商店街の店舗数は一般的に年々減少している傾向にあること。今現在活気があることはもちろん、近隣の住宅街の様子などをリサーチして客足が途絶えなさそうな場所を選ぶことが大切になります。

■ビジネス街
会社や事務所などが集まるビジネス街は、働き盛りのサラリーマンが多く、平日のランチタイムや仕事後の飲み会など行動パターンが決まっていることがほとんどです。需要を把握しやすいことがビジネス街に出店する大きなメリットになります。

逆に土日や祝日などは極端に集客が落ちてしまうので、休みであってもお店に足を運びたくなるような独自の魅力を作るか、土日は休みにするなどの運営方法の検討が必要です。

■ロードサイド
ロードサイドは、生活道路や幹線道路沿いのエリアを指します。車を利用する人の集客ができるため、近隣だけではなく遠方からの来客も見込めるでしょう。一般的に駅前やビジネス街に比べ、賃料や人件費を抑えることが可能です。

ただ、駐車場が必須になるため、土地によっては施設が限定されるケースもあります。また、大型の商業施設が近くにあれば競合となるので注意が必要です。