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ゼロスタートから1年で加盟300店舗超え! 田中電気が誇るフードテック事業部の魅力と強みは“泥臭さ”と“ホスピタリティ”にあり

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電話やスマートフォン、無線といった通信事業を70年以上続けてきた田中電気(東京都千代田区、代表取締役:田中良一氏)は、2021年7月からフードテック事業を開始。バーチャルレストラン業態の代理店を務めるほか、デリバリー事業での売り上げ向上へのノウハウ提供、デジタルツールの支援などを行い、事業部発足からわずか1年で300件を超える加盟店を獲得している。今回は、田中電気副参事尾見氏と、加盟店である「究極の塩だし そば助」の社員原田氏にインタビュー。田中電気が急成長を遂げたその理由を紐解いてみる。

田中電気

1953年に電話機器関係の販売・工事保守業務の会社としてスタート。「時代に合わせて進化する」をテーマに無線機事業、ドローン事業、スマートフォン事業、公共事業、ITソリューション事業など、様々な事業を展開。2021年にフードテック事業を設立し、バーチャルレストランの出店サポートを開始した。50種を超えるブランドやデリバリー事業のノウハウ、自社デザイナーによるクオリティの高いPOP作成、デジタルツール支援など幅広い角度から飲食店をサポートしている。

田中電気 副参事 尾見氏

フードテック事業発足の頃から営業・アフターフォローを担当。今回対談をする「究極の塩だし そば助」は尾見氏の営業で加盟した。

究極の塩だし そば助


2014年4月、稲荷町で開業した「そば助 本店」の姉妹店。従来の醤油ベースのそばつゆとは一線を画す「究極の塩だし」で、一躍そば業界に革新をもたらした。池袋店では自社ブランドのデリバリー事業化を進めていたが、コロナ禍を機に他のデリバリーブランドも積極的に取り入れてきた。

究極の塩だし そば助 社員 原田氏

コロナ禍にあえぐ飲食店を救うべく、創業70年の電気事業企業が立ち上がる

―もともと田中電気さんは電話・スマートフォンといった通信事業やITソリューション事業の老舗で、飲食関係の事業は未経験でした。そんななか、2021年にフードテック事業を発足したきっかけはどういったものがあったのでしょうか?

尾見氏:きっかけは、やはり2020年のコロナ禍でした。当時の私たちはキャッシュレス決済の導入をさまざまな店舗におすすめしていました。多くの飲食店の方々が「コロナでお客さまが来ない」、「売上が下がってしまった」と、意気消沈されている姿を目にして。「何かできないものか」と、みんなで話し合っていたんです。ちょうどその頃、デリバリー・テイクアウトといった中食が注目されつつあって、そういったデリバリーサービスの導入、アフターフォローまでお手伝いできれば、飲食業のみなさまの力になれるのではないかと。そう考えたことがきっかけですね。

―……となると、実際は2021年の事業部発足前からアクションはスタートしていたということでしょうか?

尾見氏:はい、そうなりますね! 弊社は創業70年を超える歴史を持った企業ですが、挑戦する気持ちを忘れない社風なんです。今回のフードテック事業について代表の田中に話を持って行った際、まったく反対されず「やるべきだ」と通ってしまうほど。そういった経緯から、まずはデリバリーブランド大手の「バーチャルレストラン」の代理店として営業して加盟店を増やしつつ、「どうやったら加盟店のみなさんの役に立てるか」と、私たち自身もノウハウの吸収に務めていました。

―実際には飲食業界の知見がゼロの状態からのスタート。ノウハウの蓄積などは相当大変だったのではないでしょうか?

尾見氏:それはもう、何もない状態からだったので。「知らないなら、体感するしかない!」と、加盟店の開業日には店舗へ足を運び、実際にオペレーションに参加させてもらいながら、学びを得ていました。

―えっ⁉ 実際にオペレーションを?

尾見氏:はい、最近は都内から離れたところもあるので伺えていない店舗もあるのですが、ここ1年間で加盟していただいた店舗のほぼ全ての開業日に、私たちの姿があったはずです(笑)。やってみてわかりました。飲食店って本当に大変! 作業としてやることも、お客さまに対して目配りする場所も、経営的に考えなければならないことも、山のようにある。これを毎日こなすのは本当にすごいと思いました。なので、私たちが蓄積してきたノウハウは、実際に店舗で飲食店の方々から学んだものばかり。これがあるから、単なる代理店ではなく、開業後に売り上げを立てるための戦略やPOPなどの販促物の支援といったアフターフォローまで的確にできるのだと自負しています。

加盟店ファースト思考のスピード対応が田中電気の魅力

―「そば助」さんのお話も伺いたいと思います。田中電気さんの加盟店になる以前からゴーストレストラン事業は始めていたそうですね?

原田氏:はい。弊社も2020年の4月ごろ、コロナ禍で店内売上が激減してしまって。テイクアウトや宅配事業を始めようとなって。自社ブランドである「究極の塩だし そば助」のデリバリー。さらに、そこから派生した「どんぶり専門店 大」と「大ちゃん流 究極のうどん」を始めたんです。

―初のデリバリー業態が自社ブランドというのもチャレンジングですね! その後、別のブランドを加えていったんですか?

原田氏:そうなんです。その後、ランチとディナーの間の時間の売上をカバーするため、スイーツ系のブランドを導入しました。結果だけ見ると、狙っていたアイドルタイムではそこまで売れなかったんですけど、逆にまん防が明けて夜遅くまで営業できるようになった最近になって、深夜帯にスイーツが出るようになりました(笑)。

―田中電気さんとは、どのような出会いだったのですか?

原田氏:田中電気さん自体は、コロナ禍以前からお付き合いはあったんです。当時はキャッシュレス導入の話で、担当者も尾見さんではなかった。けれど、ウチがデリバリー事業を始めて少ししたあと、尾見さんから電話があったんです。「加盟店が『ニャムニャムチキン』の導入を考えていて、サンプルを欲しがっているのだけれど、現在弊社加盟店には導入店舗がない。申し訳ないのだけれど、サンプル用に商品を作ってもらえないか」って(笑)。

―まさかの営業ですらないケース!

尾見氏:あのときは、本当にありがとうございました。

原田氏:お買い上げ、ということでウチの店の売上になるからOKして、その日は商品をお渡しして完結。後日、尾見さんから改めて加盟店募集のお話をいただいて、本格的に加盟させていただきました。

―実際に、田中電気さんの加盟店になってよかったことはありますか?

原田氏:こちらの要望に対して、必ず何かしらの答えを持ってきてくれるところです。私たちも加盟店になるならば、1円でも多く利益を出したいと思います。当然のことながら、自店のオペレーションを阻害せず、きちんと売れる商品がほしい。そのあたりをはっきりお伝えすると、しっかり考えて提案してきてくれるところはうれしいですね。また、こういったデリバリー業態って、マニュアル通りに料理を作っても、実物を作ってみるとしっくり来ないことが結構あるんです。マニュアルの写真と仕上がりが違ったりとか、「他店と違う」と、口コミの評判がよくなかったりとか。でも、私たちにしてみるとマニュアルしか正解がない。そんなとき、尾見さんに「他の店はどうなの?」って聞くと、わざわざ他の店舗さんや本部に問い合わせて正解を持ってきてくれるんです。そういったところは、とても信頼できるところだと思いますね。

尾見氏:実際に問い合わせてみると、マニュアルの改訂が私たちに届いていなかったというようなケースも結構あるんです。そう考えると、「加盟店さんの疑問=私たちの疑問」といっても過言ではなく、無視することはできません。そういったインプットを繰り返すことで私たちもノウハウを蓄積し、さらに加盟店のみなさんのお役に立てるようになると考えています。

泥臭く蓄積した飲食店運営ノウハウとアフターフォローで、さらに展開を広げる!


―「そば助」さんでは、今後、田中電気さんに期待することはありますか?

原田氏:競合の少ない、売れるブランドをください!

尾見氏:がんばります!

原田氏:実際、コロナ禍で下がった売上は、100%戻ったとは言えません。とはいえ、田中電気さんと出会って、デリバリーのブランドを増やした結果、確実に現在の売上の柱になっていることは確かです。今後も、本音で話せる関係を保ちながら、お互いに向上していきたいですね。

―では、田中電気さんの今後の展望を教えてください!

尾見氏: 2023年の3月末までには加盟店を100店舗増やすことを考えています。そのために、今までは営業員ひとりが新規開拓とアフターフォローの両方を担当していた営業スタイルを改善し、分業化。営業先の店舗さまには、より要望に合うブランドの提案をし、加盟店さまには社内のデザインチームが作成する本格的なチラシやPOPといった販促物のご提供、売上向上のための戦略の提案などを充実させていきます。
「そば助」さんのように、「自店舗の利益を1円でも上げたい!」という、高いモチベーションの店舗さんと組んでいきたいですね!

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