カテゴリから探す
すべてのカテゴリ
厨房用品・調理道具の選び方

買い替えのタイミングはいつ?知っておきたい鍋・フライパンの替え時サイン

2024年2月22日(2024年3月22日更新)

買い替えのタイミングはいつ?知っておきたい鍋・フライパンの替え時サイン

画像素材:PIXTA


調理器具のなかでも必須アイテムの鍋やフライパンですが、日々の業務に追われていると、買い替えのタイミングを逃してしまうことがあります。作業効率を上げるためにも、調理器具の購入管理が必要です。今回は、素材別に買い替えサイン、長持ちする使い方をご紹介します。

飲食店ドットコム 厨房備品EC

アルミ製品の替え時サインは「取れない黒ずみ」

アルミ製品の良い点は、なんといってもその軽さ。取り回しやすいので、フライパンや片手鍋などでよく利用されています。また熱伝導率が高く熱が早く回るため、寸胴鍋など大きな鍋でもよく使われます。アルミ製品には、加工をしていないものと、アルマイト加工をほどこしたものがあります。

・加工なしのアルミ製品
焦げ付きやすいというデメリットがあります。水につけてふやかし、木べらなどでこすれば取れますが、焦げが取れづらくなったら取り替えましょう。また、アルミは水中のミネラル成分に反応し、黒ずみが出ます。クエン酸などで手入れしても黒ずみが取れなくなったら買い替え時です。なお、重曹やアルカリ性の洗剤はNGです。
アルミDONフライパン 18cm AHL24018
アルミDONフライパン 18cm AHL24018

SAアルミ雪平鍋(両口)
SAアルミ雪平鍋(両口)

・アルマイト
表面に酸化被膜を作る処理を行う「アルマイト加工」を施したアルミ鍋は、じょうぶで腐食しにくくなります。アルミの長所である軽さ、熱伝導率の高さはそのままに、変形しやすく腐食しやすい欠点を補うことができます。ただし、長時間の調理には向いていません。また加工していないものより洗浄を丁寧にしなければなりません。焦げ付きやすくなったり、アルマイト加工がはげ素地が見えるようになるなどしたら買い替え時です。
片手浅型鍋アルミニウム(アルマイト加工)
片手浅型鍋アルミニウム(アルマイト加工)

寸胴鍋 アルミニウム(アルマイト加工)
寸胴鍋 アルミニウム(アルマイト加工)

長持ちする鉄製品は、ガタつきやサビに注意

鉄製品は、熱伝導性がよく熱が均一に広がるので、強火で食材を炒めることができます。フライパンや中華鍋でよく使われており、大変丈夫なので、手入れをきちんとすれば、かなり長持ちします。

長期間使っていると取っ手などがガタつくことがあります。調理中に外れてしまうと危険ですので、修理や買い替えを検討しましょう。また、鉄は水分が付着すると錆びの原因になるため、使用後はしっかりと水気を切って乾かし、油を薄く塗るといった手入れが必要です。一度錆びが付くと錆びやすくなるので、こまめなお手入れが大切です。
SA鉄黒皮厚板フライパン
SA鉄黒皮厚板フライパン

山田 鉄 打出片手中華鍋
山田 鉄 打出片手中華鍋


買い替えのタイミングはいつ?知っておきたい鍋・フライパンの替え時サイン

画像素材:PIXTA


コーティングしたフライパンは、こびりつきが替え時

テフロン加工などフッ素樹脂でコーティングされたものは、焦げ付きにくいため家庭用のフライパンなどでよく利用されています。非常に便利ですが、コーティングがはがれやすいのが難点です。一般的に寿命はもって1年と言われていますが、プロ仕様では耐久性や傷に強いものがあります。

こびりつき・焦げつくことが増えたかな、と気づいたら、それが替え時サインです。コーティングが溶け出し素地が見える前に買い替えましょう。
SAテフロンセレクトフライパン
SAテフロンセレクトフライパン
IHテフロンマーブルコート
IHテフロンマーブルコート


ステンレス製の鍋はグラつきに注意

ステンレス製品は、保温性が高いことが特長で、煮込み料理用の鍋などによく使われます。錆びつきにくく丈夫なため、手入れをきちんとすれば長持ちします。

こちらも鉄製の鍋同様、長い間使って、取っ手がガタついたり、なべ底がぐらついたりしたら買い替えを検討しましょう。また、ステンレスは錆びにくい素材ですが、錆びないわけではないので、水分がついたまま放置することは避けましょう。
ムラノ インダクション18-8片手深型鍋
ムラノ インダクション18-8片手深型鍋
SAステンレス プラ柄 厚板実用鍋
SAステンレス プラ柄 厚板実用鍋

鍋やフライパンを長持ちさせるには?

正しい使い方をして毎回の洗浄・保管をしっかりすれば、鍋はより長く使用できます。できるだけ長く使うために次の点に注意しましょう。

■料理を長い間入れておかない
とくにアルミ製品は、塩分やアルカリ性のものに弱いので、鍋やフライパンから料理をできるだけ早く取り出しましょう。ほかの素材の製品も、長時間、料理を入れたまま放置することは避けましょう。

■洗浄に気をつける
<アルミ製品>
重曹・アルカリ性の洗剤は避け、中性洗剤を使いましょう。アルミは変形しやすいので力を入れすぎに注意です。アルマイト加工は傷つきやすいので、スポンジで丁寧に洗いましょう。

<鉄製品>
調理後、熱いうちに洗います。焦げ付きはお湯でやわらかくしてから洗剤は使わずスポンジで洗います。丈夫な素材だからといってスチールたわしは鍋肌を傷つけてしまうのでNGです。

<フッ素樹脂コート製品>
コートした部分を傷つけないよう、こびりついた汚れはぬるま湯でふやかしたのち、スポンジを使って中性洗剤で洗いましょう。

<ステンレス製品>
丈夫な素材ですが、傷つきやすいのでスチールたわしはNGです。汚れはお湯でふやかし、中性洗剤で洗いましょう。

■水気を十分とってから保管する
洗浄後は水気をしっかりとってから保管することが大事です。水気の取り方が甘いと、他の鍋やフライパンに「錆び移り」などが生じる恐れがあります。取っ手の部分はとくに気をつけましょう。また鉄製品は洗った後、空焼きをしてから薄く油を塗って保管します。

日頃のお手入れを正しくしていても、経年で寿命が来るのは当然のこと。取り替え時を見定めて、安全に美味しく調理できるよう、フライパンや鍋を管理しましょう。

飲食店ドットコム 厨房備品ECでは、鍋・フライパンなどの料理道具の他、飲食店専門の料理道具、カトラリー用品、食器・皿・グラスなどを多数取り揃えています。

<関連記事>フライパンは素材と大きさ、使いやすさで選ぼう! 種類や特徴、選び方のポイントを紹介
<関連記事>厨房に必須の鍋類をサイズから選ぶ! 寸胴鍋、片手鍋、両手鍋の種類と使い方を解説
ページトップへ↑