
形状、色彩ともに豊富な種類がある和食器ですが、洋食器に比べて自由度が低く、料理にあわせて使い方が定められているのが特徴です。
そこで今回は和食器の種類について、代表的なものを抜粋して特徴と一緒にご紹介します!
業務用和食器の種類と特徴
向付

主には刺身の盛り付けに使われます。懐石料理で膳の奥(向こう側)に置かれることから、こう呼ばれるようになったと言われています。凝ったデザイン、柄のものが多いのも特徴です。
形態は半月や円形など様々。刺身の他、天ぷらや焼き物の盛り付けなどにも使用されます。
商品例:嵐山 花型向付 14.7cm 信楽吹向付 17.5cm
蓋向

煮物など、温かい料理を入れる際に使われます。「向付」に蓋があるものが蓋向と呼ばれます。
商品例:緑金駒筋小蓋向 ラスター華々蓋向 13.4cm
小付

付出、デザート、香の物などを入れる小さな器です。八寸などの盛り皿に複数載せて使用するケースも多いです。
商品例:染錦扇花小付(有田焼) 菊 赤小付 8cm
盛鉢 大鉢

開口部が広く、多目的に使える器で様々な料理に使用されます。椀のような深さはありませんが、汁物の盛りつけにも使用できるほどの深さがあるのが特徴です。
商品例:錦唐草盛鉢 7.0盛鉢 21.8cm
中鉢

懐石料理やコース料理におすすめの料理鉢。5人前後のお客様の取鉢としても使われます。
商品例:青雲輪花中鉢 19.5cm 白刷毛天目三ツ足中鉢 14.5cm
小鉢

和え物や酢の物など、旬のものを少量ずつ盛り付けたりと、幅広い用途で使用されます。
商品例:黄彩花紋3.5鉢 10.5cm 鉄粉マット二色十草三角小鉢 11cm
呑水(とんすい)

鍋料理の取り分けや天つゆ入れとして、使用されます。取手の付いた独特の形をしているのが特徴です。
商品例:とんすい 14.3cm さざ波呑水
茶碗・飯碗

ご飯ものを入れる際に使用します。茶碗は、本来は「喫茶」のための器(湯呑茶碗)を言いますが、現在では「ごはん茶碗」を指すようになりました。
商品例:刷毛茶粉引丸碗 間取赤絵軽々飯碗
飯器

主には蓋付きのご飯茶碗のことを指します。上等のものは蓋向としても使用されます。
商品例:流水飯器 竜田川飯器
汁椀・吸物碗

汁物を入れる際に使用します。汁椀と飯椀には本来フタは付いていません。蓋つきのものを吸物椀と言います。
商品例:[TA]ロクロ汁椀 黒内朱 15cm [A]九頭竜汁椀一筆根来
茶碗蒸し碗・蒸し碗

ちり蒸し、酒蒸し、炊き合せ、茶碗蒸しを入れる際に使用します。浅型の口径が広い物は蓋向としても使用されます。特に耐熱磁器製が多いですが、陶器製の蒸し碗もあります。
商品例:ピンク吹並ムシ碗小 6.8cm 黄地草花むし碗
大皿

大皿は「盛り込み皿」と呼ばれることもあります。刺身盛や宴会料理に多く使用されます。大きさは20-30cmほどのものを大皿と言い、形によって、角大皿、丸大皿、変形大皿と呼ばれます。
商品例:越前角大皿 いぶし金10.0大皿 青白磁変形32cm皿 32cm
突出皿・付出皿

先付や前菜など一番最初に出す料理の盛り付けに使用されます。細長い形状が多く、長さは30cm前後が平均的ですが、40cm以上の大型の皿もあります。左に海の幸、右に山の幸を配し、三つの品を盛りつけます。
商品例:ルリ紺突出皿 梅花皮 黒千筋突出皿 26.5cm
いかがでしたか?料理を盛る器や盛り付け方にもこだわることで、お客様により一層、食事を楽しんでいただきたいですね。
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