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人事ってどんな役割?
人事といえば、まず採用業務を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、それ以外にも人事企画や労務、教育・研修関連、評価制度など多くの仕事があります。業務は共通して「人材によって会社や組織を活性化・発展させること」につながっており、また、それこそが人事の役割です。人事の主な業務内容は?
前述した人事の業務について、それぞれ具体的な内容をご紹介します。■人事企画
売上目標や店舗展開などの事業計画に合わせて適切な組織づくりを行うために、人材採用や人員配置などについて企画し、実行します。■採用
人事企画で決定した採用計画に基づき、必要な人員を採用します。求人広告への出稿はもちろんのこと、最近ではSNSや自社HPを使った採用活動を行う企業も少なくありません。また、選考や面接に関わる手配や管理業務も行います。■教育・研修
飲食店は店舗でOJT研修を行うところが多いですが、それ以外にもスキルアップ研修や社外研修などを設けている企業も増えているようです。自社で研修を行う際はマニュアル作成も人事の仕事。実践だけで教えるところもありますが、マニュアルがあることで新人の不安が軽減され、研修期間の短縮にもなるため、用意したほうが良いでしょう。■評価制度
従業員のモチベーションを保つために重要なのが評価。実際の評価は店長やマネージャーなどが行うことが多いですが、現場によってバラつきがないように、目標管理や評価基準の整備を行います。■労務
社会保険手続き、勤怠管理、労働時間の管理、給与計算、交通費や健康診断といった福利厚生に関する業務なども、人事の担当です。 従業員が安心して働ける環境をつくり、必要があれば就業規則や労働環境の見直しを行います。近年では従業員のメンタルヘルス対策の需要も高まっており、サポート制度を設ける企業も。大企業の場合は人事と労務が分かれているところも多いです。飲食店に人事がいると、どんなメリットがある?
業務内容が幅広い人事ですが、飲食業で人事担当を配置するとどのようなメリットがあるのでしょうか。■採用活動を効率的に行える
専任者が採用企画の立案から面接までを一貫して行えば効率的。また、採用後の手続きも任せることができるので安心です。■スタッフが能力を発揮できる
適切な人員配置を行い、しっかりとした教育、整った評価制度があることで、従業員のモチベーションが上がり、より能力を発揮できます。■現場の仕事に集中できる
従業員がそれぞれの業務やサービスに集中できるようになり、採用や教育に使っていた時間をほかのことに回すこともできます。■店舗展開がスムーズに行える
今後、店舗を増やす計画がある場合は、人事計画や既存の従業員について把握している人事担当者が人員配置や採用を担うことでスムーズに店舗展開でき、その後の運営も円滑に行えるようになります。人事と一言でいってもさまざまな業務があるため、社内に専任者がいれば大変に心強いでしょう。現場の従業員にとってもメリットは大きいので、人事担当がいない飲食店は採用を検討してみてはいかがでしょうか。
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