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そもそも…オウンドメディアリクルーティングとは?
オウンドメディアとは「自社で保有しているメディア」のことを指し、会社で運営しているホームページやブログといったWebページ、TwitterやInstagram等のSNSなどが当てはまります。こうしたオウンドメディアを活用して自社・自店の雰囲気や魅力を発信し、それに共感してくれる人材を採用する取り組みがオウンドメディアリクルーティングです。 オウンドメディアリクルーティングの最大の特徴は、情報発信の自由度が高いこと。社風や実際の仕事の進め方、従業員の一日の様子など、職場の「リアルな姿」を求職者に伝えることができます。近年、求職者が自分に合った働き方を求める傾向が強まっているため、リアルなコンテンツを通して「働いている自分」を想像できると、応募につながりやすくなります。応募要件や待遇などの情報を見やすく発信できる求人サイトの活用と、活用法が多彩なオウンドメディアリクルーティングを両輪に採用活動をしていくことが理想的です。
オウンドメディアリクルーティングに取り組む主なメリット
○ミスマッチのない採用が期待できるオウンドメディアでは自社の理念や社風などの情報を、自社ならではの特長を打ち出しながら自由に、そして的確に発信できます。そのため、社風や会社の価値観を理解し、そこに魅力を感じた人からの応募を集めやすく、人材の短期離職を防ぐ効果も期待できます。
○潜在層へのアプローチができる
求人サイトでの発信は、すでに就職や転職を考えている人たちへのアプローチが中心となります。一方、オウンドメディアリクルーティングでは、まだ明確に求職の意思がない人や、自社をよく認知していない潜在層の人たちにもアプローチすることができます。
○公開されたコンテンツが「資産」として残る
オウンドメディアに公開したコンテンツは、自分たちで消さない限りどんどん蓄積されていきます。そのため、継続して運用を続けていけば、自社の有益な情報が詰まった「資産」となり、多くのターゲットに継続的に情報を届けることもできます。過去にアップした記事が応募のきっかけになることもあるでしょう。
より効果的な運用のために必要なことは?
では実際にオウンドメディアリクルーティングを導入する場合はどうしたらよいのでしょうか?はじめに取り組むべき3つのポイントをご紹介します。1 他社にない自社の魅力を考える
経営理念や働き方、人材など、自社の魅力を思い付く限り書き出し、どんな内容を「欲しい人材」に伝えるかをまとめていきます。また、競業他社と比較し、自社の魅力を見つけ、差別化を図ることも大切です。
こうすることで、どんな発信をしたらよいか、どのコンテンツが自社に合っているかが見えてきます。
2 運用体制を整え、社員の協力を得る
オウンドメディアは「更新を続ける」ことが何よりも重要です。そのためにも運用体制はしっかりと構築しておきましょう。運用をはじめてからは、定期的に体制を見直す会議を開くなどして更新を続けられる体制を改善・強化してください。
3 応募を一押しする工夫を入れる
オウンドメディアリクルーティングは、コンテンツをアップして終わりではありません。応募へ導線をつくることが非常に重要です。企業・店舗情報はコンテンツごとにしっかりと掲載しましょう。さらに、応募のボタンで採用サイトに移動できるようにするなど、応募者が次のステップにストレスなく進める仕組みもつくってください。
長く意欲を持って活躍してくれる人材を採用するためには、求人サイトと同時に、「自社に興味を持ってくれた人材」からの応募が期待できるオウンドメディアリクルーティングを活用することは非常に有効な手段といえます。自社「ならでは」の魅力が詰まったコンテンツを展開するためにも、まずは自社の魅力を見つめ直すところから始めてみましょう。
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