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中途採用スタッフにも教育は大切!
中途採用スタッフは飲食業界経験者がほとんどであるため、教育を重要視していないことも多いでしょう。しかし、即戦力としてスムーズに活躍してもらうことはもちろん、新卒スタッフと違いマネジメントする立場として採用するスタッフも少なくないことからも、中途採用スタッフへの教育も実は非常に大切です。教育やフォロー体制を整えることで離職を防ぐ、モチベーションアップにつながる、現場でのコミュニケーションがスムーズになるなどのメリットもあります。また、同期がいる場合、一緒に学ぶことで仲が深まり、チームワークを築けることも。
中途採用スタッフにはどんな教育を行えばいい?
中途採用スタッフへの教育は、主に次の3つを中心に行うとよいでしょう。■企業や店舗の経営理念を理解してもらう
経験者である中途採用スタッフは、ビジネスマネーや飲食業界の常識を理解している人がほとんどのはず。ただし、自店のルールや経営理念などについての情報や知識は、新卒スタッフとほとんど変わらないこともあります。まずは、経営理念について理解してもらう時間を作りましょう。OJTで伝えることも可能かもしれませんが、座学で学んでもらってOJTへ移行するほうが理解が深まります。経営理念を理解することは、仕事をする上でとても重要。可能であれば、経営者が直接伝えるのが良いでしょう。
■期待している役割を明確にし、共有する
中途採用スタッフが新卒スタッフと大きく異なる点は、何らかの役割を期待して採用するケースがほとんどということです。そこで入社後に、中途採用スタッフに期待している役割を明確に伝えておくことも大切です。知見を活かして店舗運営してほしい、売り上げアップに貢献してほしい、店舗全体のサービスのクオリティを上げてほしいなど、できるだけ具体的に共有にしておきましょう。また、その役割を担うために必要な行動や課題まで明確にして、一緒に方向性を定めておくようにしましょう。
■社内ルールを覚えてもらう
社内システムの使い方や庶務、業務で必要な申請の仕方、サービス業務に関するルールなど店舗独自のものがあるかもしれません。その場合はOJTと併せて、教育・フォローしていきましょう。早く自店に慣れてもらえれば、スムーズ活躍してもらえるだけでなく、スタッフの不安を解消することへもつながります。中途採用スタッフだからこその注意点とは?
中途採用スタッフの教育で注意したいのが、経験者故に教育やフォローが薄弱になってしまうこと。「これくらい知っているだろう」「あれができたから、これもできるだろう」などと思っていたことが実は自店独自のものだった、ということもありがちです。
また、スタッフのほうも知らず知らずのうちに前職のやり方を踏襲してしまうこともあるでしょう。さらには、新人と違って「こんなことを聞くのは」という意識も働いてしまいがちです。教育担当者や上司が積極的に声をかけるようにしましょう。
教育担当者とは別に、フォロー担当者を決めておくのもおすすめです。年齢や経験年数の近いスタッフならばより気軽に声をかけやすいでしょう。
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