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画像素材:PIXTA
値上がりが続く食料品や光熱費は、飲食店の経営をますます圧迫しています。そこで、対策の1つとして、ガス代や電気代を節約できる「圧力鍋」を利用してみてはいかがでしょうか。これまで加熱に時間がかかっていた煮込み料理や塊肉の調理など、時間を大幅に短縮することができます。今回は、圧力鍋の仕組みや魅力、電気圧力鍋を含むさまざまな圧力鍋をご紹介します。
では、なぜ圧力鍋は加熱時間を短くすることができるのでしょうか。
加熱すると水分は蒸発しますが、圧力鍋はぴったりと蓋を密閉して蒸気を鍋の中に閉じ込めます。通常の鍋では100℃で沸騰しますが、蒸気によって鍋の中の圧力が高まると1気圧以上になり、沸点が120℃ほどの高温になります。このように高い温度で調理することにより、調理時間が短縮できます。また、火を止めた後でも余熱で調理ができるため、光熱費の節約になるのです。
これにより、これまで時間のかかっていた塊肉の煮込みやスープの仕込みなどを効率化でき、ランチの準備やディナーのピークタイムに向けた作業に余裕が生まれます。
アジやイワシ、サンマといった骨が気になる魚も、骨ごと食べられるほどやわらかく調理できるので、メニューの幅が広がり、提供価値も高まります。また、ごぼうやレンコン、じゃがいもなどの根菜類も、短時間で芯までホクホクになります。高温で一気に加熱するため、煮崩れしにくく、食材の持つ風味や栄養を逃しにくいのも特長です。
圧力鍋は、ガスを使用するものが一般的ですが、IHに対応しているものもあります。また電気を使った圧力鍋は見守る必要がなく、調理を効率化することができます。
・素材で選ぶ
鍋の素材もチェックしましょう。熱が早くよく回る熱伝導性を求めるならアルミニウム。ゆっくりと火が回り保温性を求めるならステンレス。これらの特性を組み合わせた層構造のものもあります。
・サイズで選ぶ
用途や使い勝手を左右するのはサイズです。気をつけなければならないのは、調理する量を想定すること。食材や煮汁は鍋の深さの3分の2まで、炊きあがると量が増える米や大豆などは3分の1までと、鍋に余裕が必要となります。
・容量の多いものを選ぶなら業務用圧力鍋
ラーメンなどのスープ、大量の煮込み料理や米の炊飯、ジャガイモなど根菜の仕込みなど大量の食材を調理するなら業務用の両手鍋がお勧め。たとえば、24リットルの圧力鍋なら米を3升炊くことができます。また、安心の業務用なので耐久性も抜群。高温で素早く加熱することができます。たとえば、塊肉なら加熱20分、蒸らし20分が目安時間です。
SAアルミ業務用圧力鍋(第2安全装置付)
ホクア 業務用アルミ圧力鍋
・中規模店ならミドルサイズ
8リットル~10リットル程度のミドルサイズの圧力鍋は、小・中規模店で扱いやすいサイズです。メインとしても2台目としても使えます。牛筋の煮込み、チャーシュー、角煮などの肉料理、手の込んだ薬膳スープやテールスープなど。和・洋・中の煮込み料理や下ごしらえなど幅広く活躍しています。
ワンダーシェフ 両手圧力鍋 8L
ワンダーシェフ 両手圧力鍋 10L
・手軽に使える片手鍋
個人の飲食店など小規模な飲食店で使いやすいのが、2リットル~5リットルの片手の圧力鍋です。塊肉やシチュー、スープなど一般的な圧力鍋向きの料理に対応するほか、魚や野菜の煮物など煮くずれしやすいものは低圧にするなど、圧力を段階的に調節できる機能がついているものが多く、小回りがきく万能型の圧力鍋です。
フィスラー プレミアム圧力鍋
リブロン 圧力鍋 2.8L
リブロン 圧力鍋 4.5L
・ワンオペでも安心の電気圧力鍋
個人の飲食店にお勧めなのが電気圧力鍋。熱源が電気なため、調理をする際に火を見守る必要がないので、調理作業を効率化できます。また、圧力調理だけでなく、蒸す・煮る・炒めるなど基本の調理、無水料理や低温調理など多くの機能がついたものが多く、使いこなせば小さな厨房でもメニューの幅を広げることができます。
ティファール コンパクト電気圧力鍋 ラクラ・クッカー AAT8901
調理手順の確立や減圧時間、定期的なメンテナンスといったポイントを押さえて上手に活用すれば、これほど頼りになる調理器具はありません。お店の厨房に最適な一台を見つけて、コストパフォーマンスと生産性の向上を実現しましょう。光熱費の節約や料理の品質アップなどメリットたっぷりの圧力鍋。ぜひ導入されてはいかがでしょうか。
飲食店ドットコム 厨房備品ECでは、圧力鍋・真空保温調理器など、飲食店専門の料理道具、カトラリー用品、食器・皿・グラスなどを多数取り揃えています。
<関連サービス>思いがけないトラブル、どう対処する?飲食店のリスクに備える「事業をお守りする保険」
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なぜ光熱費が節約できる? 圧力鍋の仕組み
圧力鍋は普通の鍋と比べ、熱を加える時間が短時間で済みます。鍋の性能にも寄りますが、調理時間が4分の1にまで短縮できるものもあり、その分、ガス代や電気代を節約することができるのです。では、なぜ圧力鍋は加熱時間を短くすることができるのでしょうか。
加熱すると水分は蒸発しますが、圧力鍋はぴったりと蓋を密閉して蒸気を鍋の中に閉じ込めます。通常の鍋では100℃で沸騰しますが、蒸気によって鍋の中の圧力が高まると1気圧以上になり、沸点が120℃ほどの高温になります。このように高い温度で調理することにより、調理時間が短縮できます。また、火を止めた後でも余熱で調理ができるため、光熱費の節約になるのです。
光熱費だけじゃない!圧力鍋がもたらす3つのメリット
圧力鍋での調理は、光熱費を節約できるだけでなく、調理時間の短縮や品質向上にもつながります。メリット1:調理時間の大幅な短縮で、仕込みを効率化
最大の魅力は、調理時間を圧倒的に短縮できることです。鍋内部の圧力を高めて沸点を120℃前後の高温にすることで、食材へスピーディーに火を通します。製品にもよりますが、通常の鍋と比較して調理時間を1/3~1/4にまで短縮することも可能です。これにより、これまで時間のかかっていた塊肉の煮込みやスープの仕込みなどを効率化でき、ランチの準備やディナーのピークタイムに向けた作業に余裕が生まれます。
メリット2:料理の品質向上(肉・魚・野菜)
高温・高圧調理は、食材のポテンシャルを最大限に引き出し、料理をより一層美味しく仕上げます。かたいスジ肉や塊肉も、高温によってコラーゲンが素早く分解され、驚くほどやわらかく、とろけるような食感に仕上がります。牛すじの煮込みや豚の角煮、スペアリブなどに最適です。アジやイワシ、サンマといった骨が気になる魚も、骨ごと食べられるほどやわらかく調理できるので、メニューの幅が広がり、提供価値も高まります。また、ごぼうやレンコン、じゃがいもなどの根菜類も、短時間で芯までホクホクになります。高温で一気に加熱するため、煮崩れしにくく、食材の持つ風味や栄養を逃しにくいのも特長です。
メリット3:ガス代・電気代の節約に直結
調理時間が短くなるということは、それだけコンロの火を点けている時間や、IH・電気調理器に通電している時間が短くなるということです。さらに、火を止めた後も鍋の中は高温高圧状態が続くため、余熱を活かした調理が可能です。加熱時間を最小限に抑え、余熱を有効活用することで、日々の光熱費を確実に削減できます。
画像素材:PIXTA
圧力鍋を選ぶポイント
・熱源で選ぶ圧力鍋は、ガスを使用するものが一般的ですが、IHに対応しているものもあります。また電気を使った圧力鍋は見守る必要がなく、調理を効率化することができます。
・素材で選ぶ
鍋の素材もチェックしましょう。熱が早くよく回る熱伝導性を求めるならアルミニウム。ゆっくりと火が回り保温性を求めるならステンレス。これらの特性を組み合わせた層構造のものもあります。
・サイズで選ぶ
用途や使い勝手を左右するのはサイズです。気をつけなければならないのは、調理する量を想定すること。食材や煮汁は鍋の深さの3分の2まで、炊きあがると量が増える米や大豆などは3分の1までと、鍋に余裕が必要となります。
用途にあった圧力鍋を選ぼう
重いものを扱いやすい両手鍋、使いやすい片手鍋、自動で調理できる電気圧力鍋など、用途に合わせて圧力鍋を選びましょう。・容量の多いものを選ぶなら業務用圧力鍋
ラーメンなどのスープ、大量の煮込み料理や米の炊飯、ジャガイモなど根菜の仕込みなど大量の食材を調理するなら業務用の両手鍋がお勧め。たとえば、24リットルの圧力鍋なら米を3升炊くことができます。また、安心の業務用なので耐久性も抜群。高温で素早く加熱することができます。たとえば、塊肉なら加熱20分、蒸らし20分が目安時間です。


・中規模店ならミドルサイズ
8リットル~10リットル程度のミドルサイズの圧力鍋は、小・中規模店で扱いやすいサイズです。メインとしても2台目としても使えます。牛筋の煮込み、チャーシュー、角煮などの肉料理、手の込んだ薬膳スープやテールスープなど。和・洋・中の煮込み料理や下ごしらえなど幅広く活躍しています。


・手軽に使える片手鍋
個人の飲食店など小規模な飲食店で使いやすいのが、2リットル~5リットルの片手の圧力鍋です。塊肉やシチュー、スープなど一般的な圧力鍋向きの料理に対応するほか、魚や野菜の煮物など煮くずれしやすいものは低圧にするなど、圧力を段階的に調節できる機能がついているものが多く、小回りがきく万能型の圧力鍋です。



・ワンオペでも安心の電気圧力鍋
個人の飲食店にお勧めなのが電気圧力鍋。熱源が電気なため、調理をする際に火を見守る必要がないので、調理作業を効率化できます。また、圧力調理だけでなく、蒸す・煮る・炒めるなど基本の調理、無水料理や低温調理など多くの機能がついたものが多く、使いこなせば小さな厨房でもメニューの幅を広げることができます。
ティファール コンパクト電気圧力鍋 ラクラ・クッカー AAT8901
圧力鍋は飲食店のコスト削減と時短調理の切り札
圧力鍋は、光熱費の節約、調理時間の大幅な短縮、そして料理の品質向上という、飲食店が抱える課題を解決する大きな可能性を秘めています。調理手順の確立や減圧時間、定期的なメンテナンスといったポイントを押さえて上手に活用すれば、これほど頼りになる調理器具はありません。お店の厨房に最適な一台を見つけて、コストパフォーマンスと生産性の向上を実現しましょう。光熱費の節約や料理の品質アップなどメリットたっぷりの圧力鍋。ぜひ導入されてはいかがでしょうか。
飲食店ドットコム 厨房備品ECでは、圧力鍋・真空保温調理器など、飲食店専門の料理道具、カトラリー用品、食器・皿・グラスなどを多数取り揃えています。
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