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飲食店なら知っておきたい薬味の役割!効果・効能も紹介!

2017年6月8日(2018年2月16日更新)

薬味イメージ

-Photo by iStock.com/bonchan


さまざまな料理のアクセントとして使われる薬味。特に暑い季節は、うどんやそば、そうめんなど冷たい麺類に欠かせない存在です。
そんな薬味には、ただ味に変化をつけるだけではなく、それぞれ効能があることをご存じですか?今回は、薬味の役割についてご紹介します!


そもそも薬味って?

薬味とは、香りや辛味のある香味野菜や香辛料のことで、料理に加えることで彩りを添えたり、味を引き立て風味を良くしたりしますが、昔から消化不良や食中毒を防ぐ目的でも食べられてきました。
漢方薬の原料のことも薬味と言いますが、実際に現在薬味として食べられている食材の中には、薬の材料や薬膳料理に使用されているものも多くあります。
例えばわさびは、辛み成分に食欲促進効果があるだけでなく、殺菌作用や寄生虫をマヒさせる殺虫効果があるため、お刺身と食べることは理に適っています。山椒はよく鰻や脂の多い食材と一緒に食べられますが、臭みを消すとともに胃腸の機能を高める効果があるため、胃もたれや消化不良を予防できます。
栄養が豊富な食材が多いこともポイントです。多く食べられるものではないので、それだけで必要量を満たすことはできませんが、偏りがちな栄養を補うことができます。


薬味の効果・効能を紹介!

薬味イメージ

-Photo by iStock.com/HStocks

主に和食で用いられる薬味の一部をご紹介します。

・ねぎ
…食欲増進、消化促進、血行促進、疲労回復など
ねぎの白い部分に多く含まれるアリシンには、胃腸の働きを高める、血行を良くする、新陳代謝を活発にするなどの作用があります。青い部分にもビタミンなどが多く含まれており栄養豊富です。

・しょうが
…殺菌、食欲増進、消化促進、血行促進など
強い殺菌力を持ち、生食は解毒効果もあります。他にも、胃液や唾液の分泌を促して消化を促進したり、加熱して摂れば体を温め冷えを改善する作用もあります。

・大根おろし
…消化促進、殺菌など
ビタミンCや消化酵素が多く含まれているため、消化を助け、胃腸の働きを整えてくれます。辛み成分には、殺菌作用や臭みを消す効果もあります。

・しそ
…殺菌、防腐、食欲増進、精神安定など
しその香り成分には殺菌力と防腐効果があるため、食中毒の予防が期待できます。胃液の分泌を促すので、食欲増進と健胃作用も。また、神経をしずめイライラを抑える効果も知られています。

・みょうが
…血行促進、消化促進、発汗促進、抗菌など
香りや辛みの成分に、消化促進、抗菌作用があります。血行を良くして発汗を高める働きもあり、体を温めながらも、こもった熱は外に出してくれるので、夏バテやエアコンによる冷えにも効果的です。また、ホルモンバランスを整える効果もあると言われています。

・すだち
…疲労回復、食欲増進など
ビタミンCとクエン酸が豊富に含まれており、疲労回復に効果的です。食欲増進や胃腸の働きを整える作用もあります。

・ごま
…抗酸化、生活習慣病や冷え性の予防など
とにかく栄養価が高く、血中コレステロールを下げる働きのある不飽和脂肪酸や抗酸化物質も豊富に含まれています。外皮が硬く、そのままではせっかくの栄養成分が吸収されにくいため、すりごまなどにしましょう。

・梅干し
…抗菌、血行促進、消化促進、疲労回復など
昔から食あたりを防ぐと言われてきましたが、実際に強い抗菌作用があります。クエン酸が豊富に含まれており疲労回復にも効果的です。血液をサラサラにしたり、胃腸や肝臓の働きを高める成分も含まれています。


薬味の多くには、肉や魚の臭みを消すなど調理面での効果もありますが、健康面からも見逃せない効果・効能がたくさんあります。それぞれの特徴を知って、メニューの幅を広げてみたり、お客様に向けてメニューブックにコメントを加えてみたりしてはいかがでしょうか。


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